劇場公開日 2019年4月19日

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「英国版・金田一耕助」アガサ・クリスティー ねじれた家 bunmei21さんの映画レビュー(感想・評価)

3.0英国版・金田一耕助

2021年8月14日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

アガサ・クリスティーの原作ながら、自分は知らなかった作品。2017年に映画化された。

資産家で名家の老主人の毒殺から始まり、彼の遺産目当てと思われる若き未亡人、その周りで蠢き、様々な欲望と恨み辛みに満ちた一族達、そして、あまりにも豪華絢爛な、ミステリックな古城の屋敷。

ここまで揃えば、何か事件の匂いがプンプン。古典的なミステリー作品と言えるし、レトロな時代背景も重なって、日本で言えば、金田一耕助の『犬神家の一族』英国版と言ったところ。

探偵チャールズは、亡くなった資産家の孫娘で、元恋人でもあるステファニーから、祖父の死に殺人の疑いがあると相談を受け、調査を始める。

チャールズは出向いた屋敷で、資産家の一族の一人一人にインタビューをしながら、真相の究明に尽力していく。誰も彼もが、殺人の動機があり、一筋縄ではいかない強者ばかり。そんな中でステファニーの妹ジョセフィーが、鋭い感性で、この醜い大人達を詳しく観察し、犯人探しに一役かっていくが…⁉️

本作では、やはり屋敷の大叔母役のグレン・クローズの妙演が、ひときわと輝いていた。ラストシーンも、彼女が大女優らしい見せ場をつくり、締めくくっていた。

舞台となった古城は、なかなか豪華な内装で、個性ある部屋やインテリアには目を見張る。但し、ミステリーとしての真相は意外性はあったが、インタビュー形式で謎解きをしていく単調な展開は、面白みを欠いていた。

bunmei21