「鉄条網は自分への戒め?」魂のゆくえ アンディぴっとさんの映画レビュー(感想・評価)
鉄条網は自分への戒め?
トラー牧師の元に相談に訪れたメアリーと夫のマイケル。マイケルは環境破壊の進む地球に自分たちが子供を持つべきではないと悩んでいる。メアリーは勿論産みたい。結局マイケルは自殺してしまう。
トラーは教会の250周年の式典準備を進める中で、教会が環境破壊を、起こしている企業から支援を受けていることを知ってしまい、マイケルの思想に感化されていく。
トラーは病気が悪化し、死も覚悟していて、自暴自棄もあったんだろう。マイケルが隠し持っていた自爆ベストを使うことを考えはじめてしまう。式典で集う環境破壊を起こしている企業の支援者達を道連れに自爆しようと。罪もない人達も巻き込んでしまうではないか。
覚悟を決めてベストを着て、いざ、、、でも来ないはずのメアリーを見つけた事で自爆を諦める。メアリーは巻き込めない、じゃあ他の人は巻き込んでもいいの?自爆ベストを脱いで鉄条網を巻き付けたのは何故?映像的には効果的だけど、心理がよくわからない。最後は抑えていた感情が爆発してメアリーと抱き合う。神父も人間という事でしょうか。
ひとつ気になる事が。メアリーが姉の元へ行く前にトラーを訪ねてきて、トラーを仰向けに寝かせてその上にメアリーがうつ伏せになり、手を重ねて幽体離脱のようなシーンがあったけど、お腹の大きい妊婦さん、うつ伏せにはなれませんよ〜、赤ちゃんのこと考えたらうつ伏せ無理です💦膝をついてる様子もないし、、、と些細なことが気になりました。
イーサン・ホークの新境地、なかなか良かったです。
ー追記ー
皆さんのレビュー、コメントを拝見して自分では気が付かなかった事を知る事ができた。アメリカの教会の在り方、福音派、政治との関わり、環境問題等検索してみたら(大雑把に調べただけですが💦)色々複雑な事がわかった。
これらの事を理解していた上で観たら、この映画をもっと楽しめたと思う。映画って深いなあ〜‼️
今晩は。
仰る通り。”映画には「動機」がある”です。
たまたまですが、私は、本で紹介された映画をほぼ観ていたので(除く2作)、とても面白く読了しましたよ。
では、又。
今晩は
私は男性ですが、
”メアリーが姉の元へ行く前にトラーを訪ねてきて、トラーを仰向けに寝かせてその上にメアリーがうつ伏せになり、手を重ねて幽体離脱のようなしーんがあったけど、お腹の大きい妊婦さん、うつ伏せにはなれませんよ〜、赤ちゃんのこと考えたらうつ伏せ無理です・・”
と言う部分はアンディさんと同じ感想を持ちました・・。
今作の面白き映画レビューとして、町山智浩さんの「映画には訳がある」と言う本の中で今作に対しての”なぜ、牧師は教会を爆破するのか?”という面白きレビューがあります・・。
何だか、いつも押し付けがましくてすいません・・。
では、又。