「アメリカの狂気」魂のゆくえ コージィ日本犬さんの映画レビュー(感想・評価)
アメリカの狂気
主人公が怒りと狂気に取りつかれていく物語の構造は、『タクシードライバー (1976年)』そっくり。
ただ、ドライバーと牧師の差はありますし、怒りの元になる事象が異なりますが。
先日観た『ある少年の告白』と同じく、キリスト教原理主義 福音派に関する告発映画に思えました。
教義(聖書)に書かれている教えより、お金や政治に関係した主張がまかり通っているのはおかしくないか?という、現代アメリカの問題点を暴く視点がありました。
反トランプ映画の一つなのかもですね。
イーサン・ホークの「真面目さと愛がゆえに、内面が壊れていく」という演技は見事でした。
1点だけ、精神的な高まりを「空中浮遊」で表現するシーンがあるのですが、どうしてもオウム真理教を思い出しちゃうんで、ここをまじめにやればやるだけ笑ってしまいました。
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