ルパン三世 THE FIRSTのレビュー・感想・評価
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少女の中に〝母〟を見る
朝ドラ『なつぞら』の広瀬すずさんと草刈正雄さんの絡みが好きだった人(私です!)には、レティシアに関しての不満や違和感はありません。ルパンを上目遣いに見つめるシーンなんか結構ウルッときました。
『インディ・ジョーンズ 最後の聖戦』が好きな人(私です!)にはオマージュだと思って受け入れれば、決してパクリ疑惑なく観れます。空中へ飛び出すところは、クリスタルスカルも彷彿とさせてくれました。
映画となるとついつい『カリオストロの城』が思い出されてしまいますが、クラリスに通ずる血統の良さと無垢な純真を併せ持つ少女的要素の強い女性とルパンという組み合わせは本当に食い合わせの良いキャスティングなのですね。
名探偵と少年という組み合わせは、明智小五郎と少年探偵団の小林君が有名な割に、映画などでそのパターンを観た記憶がないのですが、怪盗やスパイや殺し屋と少女という関係性が主軸の映画って割と多いですよね。
宮崎駿さんの描くナウシカは(特に漫画版で顕著ですが)、少女でありながら慈愛に満ちた母的な存在でもあることがハッキリと表現されています。
無垢な少女の中に母性を感じて自分が守らねばという使命感を抱く男たち。
自分は大人で君の成長を待ってるよ、みたいにかっこつけてるルパンだって、きっとあれだけ頑張れるのは、そのこと自体が、母性を求める孤独な男の癒しになるからなのだと思います。
思いのほか
3Dはこれまで避けていたのですが、暇だったので観てきました。
色々なオマージュはあるものの、ストーリーや全体的な映像美は楽しめる内容です。オススメはできます。
ただ、キャラの表情の固さが時折見れますが、アニメや実写ではないので今の技術では仕方ないかと。銭形の顔の落書シーンでも、表現するのが難しい表情とのギャップで面白さが伝わらず、これをクリアできればシリーズ化もいけるでしょう。
結論としてはストーリーがよかったので、アニメ版でやっぱり観たくなってしまいました。
安心して観てられる
やっぱ、ルパン映画はカリオストロの城みたいな雰囲気にするのですね。ヒロインのレティシアはどう見ても広瀬すずにしか見えませんでした。描写も綺麗で3D化されてリアリティーがありました。3D化で不二子ちゃんの胸が揺れようになったのは凄かった、、、良いお話で少し満足です。
一味の薄さと悪役の残念さが際立つ
おなじみルパン三世の初3D作品。
キャスト、音楽、キャラはいつもの安定したメンバー。
それぞれに見せ場があって、そこでかかるルパン三世のテーマ。
原作ファンが欲しい点はしっかりと押さえてくれるし、3Dもほとんど違和感なく観ることができる。
しかし、この映画で褒められるのはそれだけ。
ルパンのテンプレをどう活かすか、どう崩すか、という点においてはイマイチな点が目立つ。
一番残念なのは悪役の残念さ。
特にランベールについては何をやらせたいのかさっぱり。
描写が不必要なほど多くあって、最終的に世界の王となるのだ!はあまりにも酷い。
ゲラルトも最後の最後まで小物で、全くハラハラしない。
ルパン達に魅力があるのはわかってるので映画をさらに引き上げるには悪役の魅力が必須。
それが全く足りていない。
一味も一通りの活躍だけで薄い。
特に不二子ちゃんは機関銃振り回してるか、何かの運転をしてるだけ。
ランベールのぐぬぬ顔写してる暇があればもっとそういう面を観たかった。
3Dにすると2Dであまり感じなかったリアリティのなさも浮き彫りになる。
ルパン、レティシアをさっさと殺さず、連れ歩いてるから反撃されるのでは…と感じる部分多数。
ある程度は仕方ないにしても敵の同じ失敗が目立つ。
原作の良さは活きてますが、それ以外の部分がボロボロ、という印象でした。
無難
無難な内容。
ルパンならではの爽快さと単純さで見て面白い。だが、一番残念だった点が危機感のなさや、お宝の価値観が最後までわからなかった点。
ルパン一味のピンチ度合いが伝わらないし、物語の都合で捕まったけど、本気だせば楽勝なんでしょ?ってのが終始だったり、エクリプスは世界を変える何かとか言ってんだけど、その重要さが全くもってわからない。
高が爆撃機一機が何かよくわからないものに改造されて、それ一個ナチスの生き残りが手にした所で、なんかヤバい事になんの?米軍に太刀打ち出来るとは全く思えないけど。という、極論ミニ四駆で世界征服とか言っちゃってるのと変わらないような危機感の欠如。
要は世界的な危機に対する描写が全く足らなすぎる。これに関しては既存、世界戦力に対する優位性を描くべきだった。結果的に危機を脱する感動も何もない。
最後のシーンに関しても、ルパンがタイマンであの三下に負ける訳がないって状況から、舐めプでピンチになってるだけで、このシチュならルパンなら楽勝って見てしまってるから、勝っても感動がない。
要するにピンチに陥らせる演出がクソ。
カリオストロでは、超人的なルパンが弱る理由があった訳で、それらがないならルパンが対人でのタイマンで負ける理由がない。
タイマンに持ち込む時点でルパン一味が意図的に仕組んだシチュならなおさらで、あの状況でルパンのピンチ作っても無駄でしょ。
ルパンに無双させて爽快感に振り切った方がマシだった。ピンチからの脱却のカタルシスはあのシーンにはない。
教授の死際の感動の薄さとか、他の問題点は多分、どなたか突っ込んでるだろうから省略。
兎に角、脚本的な演出がザルで、作品全体をチープにしてると感じた。
見る価値はあるがツッコミどころ満載
迫力あるシーンは沢山あり、3Dの絵はきれいで良かった。
でも、SFみたいなところや、適役のキャラなど、なんか全体に繋がりやバランスが悪いんだよな。
テレビ1作目が好きな自分としては、音楽は大野雄二のジャズの要素をもっと入れて、大人向けの雰囲気にしてほしかった。
まさかの爺さま繋がり
リアル系アニメで実体感が良く表現されていた。不二子ちゃんがやけに可愛い系なのがちょっと気になったが全体的にルパン系列で納得です。
銭形と休戦許定して連携というのもレティシアのためならアリでした。
評価は分かれるかもしれませんがすずちゃんがレティシアで良いのではないでしょうか?
先延ばしにしてましたが観て良かったと思える作品でした。
新たなエピソードを待ってます。
是非映画館で🎦
「ルパンと言えばカーアクション、だけじゃない」
今年141本目。
モンキー・パンチさんと言えば、早くから漫画制作にデジタルを取り入れて、いつかルパンの3DCGの映画が見てみたいとおっしゃってました。
もしこの映画を見たら、きっと喜ばれた事でしょう。
山崎貴監督は今作の制作の途中で、従来のルパンの漫画担当の方100人程に見て貰い、かなりダメ出しを「ルパンにダンディズムが足りない」などを頂き、いい意見も多かったのですが山崎貴監督の方にはあまり届かなかったようです。
しかし、これ程の作品ルパンの映画の中で一番良かったです。
また「シティハンター」の吹替でりょうが山寺宏一、香が沢城みゆきですが、そのまま銭形、峰不二子と担当で凄い好きな2人の声優なので眉つば物でした。
広瀬すずも思う存分堪能して幸せです。
ルパン一味の出番、少なくないっすか?
冒頭の掴みの部分は完璧でした!疾走するフィアット!次元大介のガンアクション!石川五右衛門の剣さばき!これが見事に3Dの迫力で再現されていました。いつものアニメとは比較にならない迫力でした!そして、おなじみのオープニングテーマ!否が応でも気持ちが盛り上がり、まさに準備万端!なスタートでした。ただ、この作品に関しては、ここがクライマックスでした・・。
まず、そもそもルパン一味の出番少なすぎやしませんか?ゲストキャラだけで展開する時間が多すぎて、いつもの4人の見せ場が少なすぎる。ルパンはまだましだけど、次元、五右衛門、不二子はもはや見せ場なしレベル。。僕が見たかったのは、ルパンたちの華麗な怪盗ストーリーであって、安っぽいナチス残党の野望や考古学志望の女の子の青春ストーリーじゃないんです・・。ガッカリ。
ストーリーもなぁ。先の読める展開に、謎解きになってない謎解き展開、はっきり言ってイマイチでした。
そして、ゲスト声優の人選もこれまたイケてない。。広瀬すずさん、吉田鋼太郎さん、藤原竜也さん、3人とも声優スキルは高かったと思います。決して棒読みじゃなかった。ただ、この3人ともに、声にも個性が強いから、もはや声から連想されるビジュアルが固定化されすぎていて、違和感しかなかった。。もちろん俳優、女優としては素晴らしいことだと思います。制作側が選ぶ人を間違えたとしか言えないですね。
他にも、ルパンっていつから革ジャン、革パンになったの?とか細かい感想もあるけど、まあそんなのはどうでもよくなりました。。
山崎監督、実写映画だとホントにいい作品作るのになあ。。
ルパンのテーマソングが流れれば気分が上がるのはパブロフの犬効果なのか
ルパンのテーマソングが流れれば気分が上がるのはパブロフの犬効果なのか。ルパンはやっぱり伝統的にカッコいい。5年前の実写版の小栗旬さんバージョンは少しルパンブランドを落としてしまったのは否めないけど今回見事挽回。そう彩った脚本・監督の山崎貴さんはやっぱり凄い。
3DCGアニメーションの映像美を堪能できる。
モンキー・パンチ原作アニメ「ルパン三世」を3DCGアニメーション化して描いた作品。
ルパン三世の祖父であるルパン一世が、唯一盗むことに失敗したという伝説のお宝(史上最高難度の秘宝)「ブレッソンダイアリー」を今度はルパン三世一味が盗みに挑む。
3DCGアニメーションの映像美を堪能でき、
期待通りのアクションと笑いあり感動ありのストーリーで、これぞルパン三世だわと、ホッとできて、安心して観賞できる作品。
ちょっと、広瀬すずの声が合わなかったのが残念。
痛快
大満足。
大好きだったルパンが帰ってきたような印象。山崎監督ありがとう。
新生って事ではないのだが、フルCG第1作目の今作。まるでシリーズ第1作目のお披露目ででもあるかのようにキャラクター達が丁寧に描かれる。
冒頭のカーチェイス等はカリオストロを彷彿とさせる。愛くるしいフォルムとは裏腹に弾丸の如く疾走するフィアット。次元も五右衛門もしょっぱなから大活躍だ。
ルパンと銭形の巧妙な掛け合いまでも見せてくれる大サービスのオープニングアクトだった。
ヒロインの設定もツボを外さず、ルパン1世まで話に絡んでくる。目当てのお宝は考古学のロマンに溢れてる。
異形の変異を遂げる古代文明の遺産には、昨今のシリーズの名残を感じたりする。
何というか、集大成というかルパンの面白さを全部ぶっ込んだような贅沢な内容だった。
といっても、やはり俺らの世代は「カリオストロこそ至高」になってはしまうのだけれども。
ただ本作はカリオストロの骨組は変えずに、外装を替えていった印象でもあった。
ルパン=山田康雄の世代の俺にはどおしても栗田版は受け入れ難く敬遠していた十数年ではあるのだけれど、今回のは観れて良かった。
吉田さんの芝居はハマってたなぁ…あの博士が実際に喋ってるようだった。沢城さんや浪川さんのレベルに匹敵する聞こえ方だった。違和感が残ってたのが広瀬さんで、字面が見えるような印象が残念だった。
でもこれが普通の印象だ。
吉田さんの印象のが普通じゃないのだ。さすがの地力を堪能させてもらった。
次元のCGモデルとか大好きだ!
五右衛門の顔は何故か綾野氏に似てる。実写版をリスペクトしてるわけではないのだろうが、綾野氏の面影を感じてた。
ただ肝心のCGが…というかモーションがあまりよろしくない。
まさかの手付か?と勘ぐる程だ。
肌の質感とかは毛穴まで描画できるほどなので、あの、モーションは選択した結果なのだと推察する。
でもなぜ、アレを選択したのかの根拠が見えてこない…1世代前とかの印象なのだ。
ただ総体的にはルパンらしいルパンだった。
飄々とした心優しき大泥棒。
去り際に手をかざす次元なんかは「そう!コレコレ!」と頷かずにはいられない。
カリオストロの続編が、ようやく…やっと観れた感じだった。
再三言う。
山崎監督、ありがとう!
新しくないルパンの新しい映像❗
素直に、面白かった‼️
監督・脚本の山崎貴は “ヤマト” “ドラえもん” でいいとこ取り再構築の上手さをみせていたので、期待感はあった。
今回はリメイクではなくオリジナルストーリーだという不安は多少あったが、やはりツボの押さえ方は大したものだった。
「ルパン三世」の劇場版では、結局初期の2本「ルパンvs複製人間」と「カリオストロの城」を越える作品は出ていない(と思う)。
この2本は全くカラーが異なるが、それぞれが持つ「ルパン三世」という題材の扱い方のいいとこ取りをして、上手くひとつの映画に仕上げていると思う。
「…vs複製人間」は、意地とプライドからマモーに挑む個人的な戦いだった。
「カリオストロ…」は、若かりし頃の恩義からクラリスを助け出す正義の戦いだった。
世界征服を企む虚悪と戦う「…vs複製人間」のスケール感を持たせつつ、全体的には「カリオストロ…」の構成を踏襲していて、宮崎駿テイストの演出も随所に散りばめられていた。
それを、テレビ2.ndシリーズ以降に定着した最も親しまれる軽めのキャラクターが演じるという構成。
本作のルパンは、ヒロインの少女レティシアとは偶然出会ったに過ぎず、祖父アルセーヌ・ルパンの因縁から事件にのめり込んでいくのであって、少女を助ける義理などありはしない。
恩もない少女を助けるのは、「カリオストロ…」のヒットが少し勘違いされて出来上がった優しいルパン像だ。
アルセーヌ・ルパンの因縁に拘った行動は、初期のテレビシリーズ(通称:旧ルパン)で時おり見られた。
シルクハットとステッキ(それにマントと片眼鏡)がアルセーヌ・ルパンのトレードマークだということを若い人たちは知っているのだろうか。(小説ではそのような服装の描写はなく、出版時に描かれたイラストのイメージだということも)
石川五右ェ門の斬鉄剣が隕石から作られているという今までアニメでは採用されなかった(よね?)原作の設定を用いて、原作ファンを気遣ってもいた。(原作では「斬鉄剣」ではなく「流星」)
ド派手なアクションは、定番のギャグを折り込みながらも3DCGならではの迫力があった。
今まで何のことはなくマンガとして見ていたあり得ない動きも、3DCGで見ると妙なリアリティーが出てきて、できそうに見えてしまう。これが実写CG加工だと陳腐になるんだろう。
肝心の謎解きは安直だが、これも(初期の傑作を除けば)定番ではある。
ブラックホールのアイディアは唐突でやり過ぎな気はしたが、予想できない驚きがあって感心した。
せっかく銭形警部が共闘するのに大した活躍がないのは、やや残念。「カリオストロ…」でキレ者の一面を見せてモンキー氏を喜ばせたのに、ギャグ担当の域を脱せなかった。
逆に不二子ちゃんが活躍する。但し、色気は抑えられて、むしろ可愛い。
だから、ゲストヒロインのレティシアの可愛さが弱くなってしまった。広瀬すずの声なんだから、もっと可愛い顔にして欲しかったが、そうすると不二子は「可愛い」よりも「色っぽい」でなければバランスが悪い。
宮崎駿は、クラリスを可愛くして不二子をかっこよくした(色気は苦手な人なので)が、山崎監督は可愛い不二子ちゃんを出したかったのだろう。あるいは「カリオストロ…」に似すぎないようにしたのか。
この作品は3DCGであること自体がが新しいのだから、他の面で冒険は避けている。
新しいルパンを産み出そうと苦心惨憺しているアニメーターたちを尻目に、定番演出で勝負したのが功を奏している。(それが裏目に出たのが、実写版?)
声優たちの声の演技を先に録って、後からCGを作ったとのこと。
絵を作る前に声の演出をしているのだから、山崎監督にはその段階で映像のイメージがあっただろう。
CGクリエイターたちは先に声があったことで、監督のイメージが掴み易かったのではないだろうか。
アテレコではない声の演技は、演者たちは大変だっただろうと思う。
よ!
掴みからレティシアの幼少期が可愛すぎる。これがすずちゃんだと思うとなお可愛さが増す。
安定でルパンは格好いいし、レティシアの頭の良さとルパンの賢さがいいコンビになっていた。爺様の代からの繋がりとか運命すぎる。5年後にまた新しい作品で一緒になる事を強く期待します!
ツッコミどころが多くて集中出来ない
山崎貴監督のCGアニメには
何一つ良かった思い出がなかったのですが
ルパン三世という事で観賞。
結果からいうと
「面白くなくはなかった。
でもまた見たいとは思わない」
という中途半端な感想。
とにかくツッコミどころが多い。自分は
面白ければ多少のツッコミどころは
仕方ない、と思えるタチだが
定期的に気になる箇所が出るもんだから
作品に集中出来ない。
ストーリー内のツッコミどころに
ついてはネタバレになるから控えるけど
気になったのが
カリオストロのBGM使って
カリオストロっぽい演出使って
カリオストロっぽいED曲を
カリオストロっぽい歌手が歌うという…
何というか、
「カリオストロ要素を入れてやったぞ。
お前ら好きなんだろカリオストロ。」
みたいな。
いや、歌は良い歌なんだけどね。
せめて物語的にカリオストロの城と何かしらの繋がりとかあればまだわかるんだけどなぁ…とか思いながら見てた。
更に気になった事。
物語の舞台が1960年代くらいの
ハズなのにスポンサー(?)なのか
カップヌードルをこれみよがしに出す。
カップヌードルって1970年以降に
発売されたハズなんだが…
お金出したら時代考証とか無視して
宣伝してくれるのか。。。とか思った。
いや、カリオストロもカップヌードルとか100円ライターとか、その年代に合ってないアイテムが出てきてたけどね。
あの作品はそうゆう矛盾があっても
面白く見れる傑作だから良かったけど。
その部分をあえて踏襲したんだとしたら
それをした意図がわからない。
見れない事はない。
見る価値がないとも言わない。
でもまた見ようとは思わない。
くらいの評価でした。
全262件中、81~100件目を表示