「☆2つはパンチ先生と井上真樹夫さん追悼」ルパン三世 THE FIRST Masuzohさんの映画レビュー(感想・評価)
☆2つはパンチ先生と井上真樹夫さん追悼
国民的人気作品ルパン三世を山崎貴監督でフルCG映画化
毎度作品の完成度に様々な意見のある山崎監督ですが
まぁルパンだし大ハズレはなかろうというくらいの感じで視聴
最初に言っちゃえば概ねテレビSPくらいのルパンです
CGのクオリティは高いです
声優陣も問題なく(次元の声がさすがに辛そうですが)
広瀬すずも時折島本須美っぽさを感じる所がありました
・・が、気になったのはそこではありません
ナゾに包まれた秘密の日記を巡るストーリーで
舞台は第二次世界大戦十数年後の世界・・
え?現代じゃねえの?The Firstってどういう意味?
という疑問を早速抱えながら話は進んでいきます
世界を手中に出来るくらいの秘密をナチスが狙ってる・・
えっ?ひょっとしてそれだけのためにこの時代にしたの?
とちょっと拍子抜けしました
特にファッション等に時代を反映した感じは薄いし
連絡に無線機を使ってますが使い方はまるでスマホ
戦後間もない時代を舞台にした意味が全く判りません
そもそもルパン三世の特色って
泥棒と言いつつメカや電子機器などの現代的なガジェットを
駆使した仕掛けや神出鬼没っぷりで様々な困難を
切り抜けることにあると思います
スパイ大作戦やそもそもルパン三世の連載開始って
1960年代後半で、戦後十数年後だから1960年入りかけ?
のこの時代とも特に合っていません
なんでこんな時代背景を選んだのでしょう?
チヌーク(初飛行1961年)飛んでるのもギリギリですよ。
そのくせ作中に反映されてる感じがサッパリありません
っていうかなんで最新CGの劇場版を
アニメ版Part2あたりでももうやらなそうな
使い古されたナチスネタで見なきゃいけないんだろうかと
思わされます
絶対悪じゃないと観る側が混乱するとか考えてるんじゃ
無いでしょうかね
余計なお世話
あの程度のヒトラー神棒者なんざ現代設定でも全然出せます
ナチスとかに安易に頼ってないで
骨太なヴィランを出してみろと
ドラクエユアストーリーのゲマはいい線いってたのに
ってあれもオリジナルじゃねーわ
こんなでモヤモヤ続きでダレちゃいましたが
CGはほんといい
演出はこんなこと出来る予算付いてるぞ
ワーイって感じだし
動くとあーディズニー意識してんだなって
感じですけどまあいいや
あの大型輸送機とエクリプスが融合した姿は
リターナーの偽装ジャンボだろw
山崎監督の本分はそっちなんでしょうね
今年逝去された
モンキーパンチ先生
長く石川五右衛門役を務めてこられた
井上真樹夫さん
改めてご冥福をお祈りいたします