劇場公開日 2022年2月4日

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「あの第1作へのオマージュたっぷりの痛快作」ゴーストバスターズ アフターライフ 悶さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0あの第1作へのオマージュたっぷりの痛快作

2022年9月29日
PCから投稿

【鑑賞のきっかけ】
あの1980年代のヒット作「ゴーストバスターズ」と「ゴーストバスターズ2」の正式な続編として、第3作として制作された本作品。
期待を込めて、動画配信で鑑賞してみました。

【率直な感想】
<ホントだ、続編だ>
オクラホマ州の田舎町にやって来た、シングルマザーのキャリー、息子のトレヴァー、娘のフィービーの三人。
住み始めた屋敷は、ゴーストバスターズのオリジナルメンバー、亡きスペングラー博士から引継いだものであった。
フィービーたちは、教師から、80年代に起きたニューヨークでのお化け騒動と、お化けを退治したゴーストバスターズの活躍を映像で知るものの、自分たちの生まれる前で、今ひとつピンとこない。
ある日、屋敷内からゴーストバスターズが使っていた、レーザー発生装置、ゴーストトラップ、専用車両を発見。
このゴーストトラップから、かつてニューヨークを襲った破壊神ゴーザの眷属の番犬らしき化け物が逃げ出し、町には、ゴーザに襲われる危険が迫ってくる。

…と言った流れですが、本作品の面白いところは、ゴーストバスターズがかつてのようなおじさんたちでなくて、少年少女なところ。
武器は、既存のものがあるので、後はそれを使いこなせれば、お化け退治ができてしまうのです。
今の若者は、取説なんかなくても、機械を自由に使いこなせますからね。
とても現代風です。

また、ビル・マーレーやダン・エンクロイド、シガニー・ウィーバーといった第1作のメンバーが登場しているところも、嬉しい部分。
随分と年はとってしまったけれど、俳優さんとしてはまだまだ現役というところでしょうか。

<撮影技術について>
80年代って、まだCGは映画の撮影技法として確立していませんでした。
だから、今、第1作を見直すと、いわゆるアナログ合成なのです。
破壊神の眷属である番犬は、実物大模型を使うか、走り回るシーンは、ストップモーションアニメを合成したもの。
また、ゴーストを捕獲するレーザーも、立体感がなく、画面に貼り付けたように見えてしまいます。
その点、本作品では、最新のデジタル合成でCGも使っていますから、映像技術の進歩は本当にすごいものだな、と痛感しました。

<アフターライフ>
副題のアフターライフ(Afterlife)を調べてみると、「来世、あの世」の意味と、「後年、余生」のふたつの意味があるようです。
鑑賞してみると、本作品は、このふたつの意味を含んでいるように思えるのでした。

【全体評価】
このシリーズは次作も予定されているようで、その期待を込めて、高評価をします。

悶