最高の人生の見つけ方 : 特集
想像以上に“私の映画”──“最高の人生”を探す全世代の女性に捧ぐ物語
予想を超える感涙、号泣、共感、幸福 あなたにとっての幸せな人生とは?
その“答え”が、本作できっとみつかる!
「最高の人生の見つけ方」が、10月11日から全国で公開を迎えます。米ハリウッドの名作を、吉永小百合&天海祐希という“日本を代表する名女優”の共演で再映画化。最高の人生とは、果たして何なのでしょうか? そして、どうすれば手にすることができるのでしょうか? 2人の女性がたどった“道”を追体験すれば、その答えがきっと、見つかるはずです。
想像を超えて胸に迫る“感動”、予想を超えて流れ出る“感涙”──
そして、鑑賞した女性たちが受け取った“最高の人生の見つけ方”とは?
余命宣告を受けた主婦・幸枝(吉永)と女社長・マ子(天海)。2人は病室で出会い、たまたま手にした12歳の少女の“死ぬまでにやりたいことリスト”を実行していくことに。これまでの人生でできなかった“さまざま”を体験し、彼女たちはあることに気づいていきます。
映画.comでは試写会を実施し、鑑賞後の観客にアンケートで回答してもらいました。本編への満足度は、約88%の人が「良かった」「非常に満足した」と高評価。さらに半数以上である約56%の人が「泣いた」「号泣した」と回答しており、上映中の会場はすすり泣きの声でいっぱいになっていました。では観客は、具体的に“どのような感情”を抱いたのでしょうか? コメントを抜粋してお届けします。
●やりたいことを諦めずに、チャレンジする心人生のほとんどを家庭や仕事のために捧げてきた幸枝とマ子が、“本当に自分がやりたいこと”を実行していく姿――。非常に多くの共感を呼びました。「人生を生きることを大切に思い、希望をもって実行することは大事だと思いました。見て本当に良かったです」(48歳・女性/公務員)、「人生いつ終わるかわからない。でも、病気になったとしても、人生を楽しみたい」(50歳・女性/会社員)。
●ポジティブなエネルギーに、気分が高揚してくる明るいエネルギーにあふれる物語展開にも、高評価が集まりました。「明るくて、いろいろなことを経験してみたい気持ちになった」(35歳・女性/主婦)、「悲しい物語かと思ったら、先入観とは逆の爽やかでポジティブな気持ちになりました」(45歳・女性/団体職員)。
●母親や家族と一緒に見たくなる
この作品を誰かにオススメするとしたら? そんな質問に、アンケートでは「自分の母、家族に見せたい」というワードが目立ちました。「母親のために雑煮を作ってあげたくなった。人生を闘っているすべてのお母さんと、その闘いをわかってない“ダメなお父さん”たちに本作をオススメしたい」(30歳・男性/会社員)。
●“これからの人生で知るべきこと”を学べる幸枝とマ子の姿を通じ、「これからの人生で必要なこと」を得ることができた観客も多かったようです。「後悔しない人生を送るために、改めて知るべきことを学べた」(49歳・女性/会社員)、「これからの人生、見習いたい」(77歳・女性/主婦)、「自分の人生ではまだ先のことだけれど、気付いた時には『もう遅い』が世の常。そうなる前に、この映画で体験できました」(36歳・女性/主婦)。
【映画.comレビュー】オリジナルを“知っていても”こんなに泣けるとは…
あの名作が、“日本人の心を温める新しい物語”に生まれ変わっている!
ジャック・ニコルソン&モーガン・フリーマンが共演したオリジナル版は、世界中を感動させた“名作”。果たして“日本版”の出来栄えは……? 一足先に鑑賞した映画.com編集部が“感じたこと”を、以下にお届けします。
●誰もが知る名作を日本版に! 優しい主婦とワンマン社長の“ハートフルドラマ”オリジナル版は、映画ファンならばたとえ未鑑賞でも「人にオススメできる良い映画」と認識している名作中の名作。そんな作品を、設定や展開に手を加えることで、“日本人ならではの物語”として巧みに再構築しているんです。
特に主婦・幸枝の“家庭”の描写が印象的でした。夫は家事も気づかいもまったくできず、娘は仕事人間で実家に寄り付かない、そして息子は引きこもってゲーム三昧……。日本の典型的な諸問題を抱える主婦に、観客は自然と感情移入していきます。そして“生きること”を見つめ直す旅の最後に待ち受ける、大輪の“奇跡”。日本人の心を優しく撫でるようなハートフルなドラマに、きっと胸がいっぱいになるはずです。
●“人生の終着点”が見えた時、人は何をするべきか? しっとりと切ない前半戦
物語の前半は、比較的落ち着いた時間が流れます。病院のベンチに腰掛ける幸枝とマ子。幸枝は肩を縮こまらせて座り、マ子は足を組んでタバコを吸いながら、お互いのことをポツポツと明かします。
「タバコって、おいしいですか?」。幸枝が興味を示すと、マ子はふっとほほ笑みます。病を共有する彼女たちは、見た目よりもずっとずっと深いところでつながっていく……。しっとりとした情動が、物語をゆっくりと駆動させていきます。
●ももクロライブに参戦も!? “旅”の高揚感で心弾む、エネルギッシュな後半戦
そして中盤から後半にかけて、エネルギッシュな展開に心が弾みます。幸枝が意を決して“リスト”の実行を宣言すると、マ子も「オールライト!」と指パッチン。直後、2人が日本を飛び出し、アメリカの空を自由落下している様子が映し出されます。
スカイダイビング、エジプト旅行、「ももいろクローバーZ」のライブ……。疾走感あふれる目まぐるしい展開が、数分前まで沈んでいた心を縦横無尽に動かします。感動をより強いものに昇華させる“感情のアップダウン”は、本作の際立った魅力のひとつと言えます。
●すべての世代、あらゆる人々が“感情移入”できる、魅力あふれる登場人物
さらに、鑑賞者の年齡、性別、境遇を選ばない点も魅力的です。どの世代の人でも、感情移入できるキャラクターが登場するからです。主婦の方はもちろん吉永扮する幸枝。働く女性は天海演じるマ子、あるいは幸枝の娘・美春(満島ひかり)。
そして男性は幸枝の夫・孝道(前川清)、息子の一慶(駒木根隆介)、マ子の夫・輝男(賀来賢人)に。老若男女、さまざまな観客が登場人物と心を重ね、グッとこみ上げるものを感じながら鑑賞できる、懐の深い作品といえます。
●ムロツヨシの芝居はアドリブか、演出か…? 共演陣もめちゃ良い!
主役2人は言わずもがな、映画.comは脇を固める共演陣にも感銘を受けました。特にマ子の秘書・高田役のムロツヨシは、どこまでが演出で、どこからがアドリブなのかがまったくわからないほど、楽しそうに演じていました。ムロはオリジナル版を「一番好きな映画」と公言しており、“逆オファー”により出演が実現しただけに、この好演は“さすが”の一言に尽きます。
そして、エンドロールの“オフショット”も感動的。全身に流れ込む瑞々しい感情を味わってほしいので、最後まで絶対に席を立たないでください! 映画.comから、読者の皆様へのお願いです。