「実は怪談」パスト&フューチャー 未来への警告 odeonzaさんの映画レビュー(感想・評価)
実は怪談
ガソリンスタンド兼スーパーに入った数学者ジョンの友人デイビッドは車でやってきた黒装束の男に撃たれ意識不明に、店には銃を持ったロシア人が居て狙われたのはそいつだったらしい。ジョンが調べると過去にも同じ場所で何度も殺人事件があったと分かる。
最初は1913年4月12日、当時は農業信用銀行だったらしい、南アフリカ戦争の帰還兵エゼキエルが娘の治療費欲しさに融資を頼んだが断られ強盗に変身、4人を射殺し自身も自殺。
次は42年後の1955年4月12日、同じ場所で宿屋を営んでいた42歳の女性が、10歳の息子の目の前で53歳の元恋人に殺害された、現場には21歳の甥と32歳の客が居たという。
その次は21年後の1976年4月12日、スタンドで車を洗っていた10歳の少年、バスク分離主義組織ETAのメンバーが、53歳の陸軍将軍を襲い21歳の護衛兵は10歳の少年をかばって命を落としました、犯人は32歳と42歳。
更に32年後の2008年4月2日、デイビッドが撃たれた事件、店の主人は53歳、ロシア人は42歳、犯人はおそらく21歳・・。
これらの事件からジョンは、次は10年後の2018年4月12日に今度は10歳の少年が殺されると店の主人に少年への警告文を託します。それを受け取ったのが冒頭で紙を受け取ったニコでした。
(ネタバレ)
映画は2008年と2018年をフラッシュバック、何故か2008年だけ事件は4月2日でしたが12日に32歳の誕生日を迎えるジョンが何か起きると店に行き何故か警官に撃たれます。
警告から店には行きたがらないニコを母親が無理やり店に連れてゆくのは、酷い演出、案の定、店には強盗が、画面では10年前のジョンが店の凸面鏡に映り出てニコに早く逃げろと叫びます、結果、ニコは助かりました・・。
語呂合わせのような年代や年齢をいじくって数学まがいの謎解きサスペンスに仕立てていますが事件の原因は帰還兵エゼキエル事件の呪いだったという荒唐無稽な怪談でした。