「設定現代 演出台本'70年代」宮本から君へ U-TAさんの映画レビュー(感想・評価)
設定現代 演出台本'70年代
演出セリフが70年代なのに 現代だと こうも違和感があるのか それだけ時代が変わったということか あのテンションがわからない。二人とも過激であり愚直
純粋な訳だが そうなる背景がよくわからない。両方の家族のシーンで 二人それぞれの性格が作られる原因を見せなければならないのに それがよくわからない。無口な親父を妙に恐れる靖子 そこに彼女の性格の因がありそうに見せるが…よくわからない 一方宮本君の性格も 彼女に出会って変わってくということだが その人格の変貌は二重人格者レベル 二人の迫真の演技だけに頼り過ぎに思えた。 だが、それも唐突過ぎたり 迫真の為の迫真の演技に見えてしまった。だから ベッドシーンも必然だったのか? 金魚の死は何?
一体何でラグビー?取引先との付き合い? ピエールも意味ありげな悪党ぽく登場するが 普通の草ラグビーの親父を演技しようとしている。ピエールの魅力は役者たちの中で
演技などしないで演じてる事だったが 今回は芝居をしようとしてしまっている すると やはり稚拙な芝居になってしまう
さらに佐藤二郎も靖子を一目みて 色々わかってしまうという「特殊能力」もちの意味ありげなのだが、大して絡んでこなかった 関西弁の会社も謎 靖子の元彼?も最後まで話しに絡んでくるがよくわからん
そんな中唯一よかったのは 拓馬の若さ幼さ故の残虐な半グレ
の演技はリアリティーを感じた そして、宮本との決闘シーンは好き 勝ち方 場所 身体の張り方 この監督 暴力シーンは!星5つ
池松も蒼井も熱演だが 二人共 この役の人間をどこまで理解して演じてるのか疑問に思った。監督もそれを話してないか 気にしてないか。熱量だけを求めているのかも知れない。二人共 あれだけテンションをあげる芝居はできても いや 出来てしまう役者だからこそ 役の人物の理解がほしい。うまい すごい芝居というのが際立つというのは 役ではなく 池松や蒼井を観てしまっているということ いい演技ではないと思う。 愚直で純粋な役なのに 蒼井の賢さ 上手さがどうして見えてしまうのだ
そこまで追い込めなかった監督だったのか
蒼井がミスキャストだったのか もっと下手な経験の浅い役者の方が…とか考えてしまった。 ただ ここまでやられてしまうと 言いにくいほどだが……
後 今回はじめて気づいたが この映画館
音悪い それとも 映画の音が悪いのか