「痛々しい」宮本から君へ nakadakanさんの映画レビュー(感想・評価)
痛々しい
原作を読んでおり、ドラマも観ていたものです。
原作のストーリーをどう纏めるのかと思っていたら、成る程という構成でした。
結婚を控えている男女、男は満身創痍で二人は訳ありの様子…、という導入で、原作やドラマを見ていない場合でも入り込めそうな構成かなと思います。
そして、やはり主演の池松壮亮と蒼井優の演技が素晴らしかったです。
生々しく痛々しく激し過ぎるぶつかり合いに圧倒されます。
暴力描写も、リアルで不快で痛々しい様を、オブラートにつつまず容赦なく突き付けてきます。
主人公の行動全てに賛同出来る訳ではありませんが、そんな理不尽に抗いもがく力強さが伝わる作品でした。
池松壮亮と蒼井優と言えば、塚本晋也監督作「斬」でも主演とヒロインでしたが、主人公の性格は今作と真逆だなと。
しかし、時代とか世間の空気や価値観に抗うようなキャラクター、という点は共通しているかもと思いました。
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