フォードvsフェラーリのレビュー・感想・評価
全92件中、61~80件目を表示
ル・マンレース??!!
車のお話。(笑)
お金がなくなった、メカニック兼ドライバー!!!??
子供と奥さんのなんかいろいろ。(笑)
飛行機でブーーんとかのシーンもあって。
なんか最後、スピードを落として、同時で負けちゃうシーンに少し、胸熱で。(笑)
お金のない旦那さんの奥さんは大変なのか??
イタリアの生真面目??なメカニックと。
アメリカのやんちゃなビジネスマンと。
最後はマクラーレンで。
テンポがサクサク。
VFXとかもなんかそこそこ。(笑)
長い割にはそこまで長く感じなくて。
楽しい映画??というか。まあ、なんかレトロなのに、ごつごつではなくて。
個人的にはいい感じでした。(笑)(笑)
車に興味がなくても楽しめた
堂本光一さんが宣伝してたので観に行きました
カタカナの羅列が「人の名前」なのか「チーム名」なのか「自動車ブランド」なのか「地名」なのかまったくわからなかったけど楽しめました
途中の子どもがルマンの地図を広げるところで、ルマンがどういうコースか知らなくてもわかりその後のレースシーンで「今あのあたり」とかがわかってそこがよかった
ものすんごいエンジン音で、映画館で観るからこその面白さだと思います
ただフォードvsフェラーリというより「vs嫌味なアメリカのビジネスマン」な気もしたし
フォードの人間相手のほうがイラッとくる映画でしたw
(● ˃̶͈̀ロ˂̶͈́)੭ꠥ⁾⁾題名で損してるよ!良い映画!
題名がフォード対フェラーリでそのまんま。
三流映画のネーミング。本当に損してる。確実に損してる。
でも良い映画。フォードがフェラーリを倒す映画ですがドライバーのケンとチーム監督シェルビーの友情と男の意地を描いた映画。地道に車を仕上げていくケン、フォードの商業的チーム運営に反抗しながら難しいチーム運営をするシェルビー。男たちの友情に涙。
ルマンで独自の路線をとるケンがシェルビーの最期の命令を聞いてとった行動は、、、、。
泣きです。ケン悔しかっただろうになぁ、彼はチームプレーに徹したんだろうなぁ。
いや、ケンは7000回転のマシンの向こうに見える世界を見たんでしょう、満足だったんだろう。
最近面白い映画ありましたか?スターウォーズ?
この数ヶ月★4つけた映画がありませんでした。久々に面白かった。
良い意味で心臓に悪い。
作り込みの丁寧さに引き込まれ、終始ハラハラしながら観ていました。
主演の2人のお芝居も素晴らしく、
願わくば、ずっと先まで2人の友情を見届けたかった。
熱い熱い、お話です。
走り屋たち
カーレースを題材にした作品は抵抗を感じる時がある。
レースシーンは興奮するが、車好きやカーレースに詳しくないと心底楽しめない。ちなみに自分は、車やカーレースの事には全く疎い。
本作も序盤はそうだった。車好きには堪らん車種名、専門的な用語も飛び交う。
が、車やカーレースの映画である以上、それらはあって当然。
それに、本題に入るなり、どんどんどんどんエンジンが掛かってきた。
経営不振にあえぐフォード社。
大手フェラーリ社と競合案を持ち掛けるも、他社とのダシにされる。
舐められたフォード社は、レース参戦を決意。即ち、
ル・マン24時間レースで、フェラーリ社に勝つ!
当時のレース界の絶対王者に勝つ!…というカーレース映画の醍醐味も充分だが、
弱小企業が大企業に挑む!
すでに例えられているように、池井戸潤作品のような、日本人好みの題材ではないか。
車好きでなくともカーレースに詳しくなくとも充分楽しめる作りになっていた。
その超難関レースを任されたのは…
キャロル・シェルビー。元名ドライバーだったが、心身の限界により技術者へ。
ケン・マイルズ。破天荒で問題児の天才ドライバー。
意外な気もしたが、マット・デイモンとクリスチャン・ベールの2大スターが初共演。
両者共さすが甲乙付け難い熱演見せるが、強いて言うならやはり、ベール。
非凡な人物像、感情激しい性格、今回もまた減量して挑み、いつもながらその巧演と役者魂には感服させられる。
レースシーンの大迫力大臨場感は言わずもながな。
これは本当に本当に、劇場大スクリーンで体感して!
あの速さ、夜や雨の中も走るスリリングさに、ハラハラドキドキ!
まるで自分も車に乗り、レースに参加して爆走してるかのよう。
車の事に全く詳しくないのに、掛かるエンジン音にすらしびれてきた。
撮影、編集、音響などの映画技術は超一級!
テンポよく、グイグイ引き込まれ、全てを手堅く纏めたジェームズ・マンゴールド監督の手腕は称賛モノ。
常に上質作品を手掛け続けるこの才人に、また一つ新たな代表作誕生!
本作にこれほど興奮・魅了されるのは、単なるカーレース映画に非ず。
主人公たちに次々降り掛かる問題、難題、障害。
限られた資金と時間の中でレースに勝てる一台を作る。改良、試験走行、試行錯誤を繰り返しながら。涙ぐましい技術者魂!
交代で運転し、修理や点検、休憩も挟むが、24時間を走り切る。その不屈の精神!
最終的な目的は妥当フェラーリなのだが、他にも敵が。当のフォード社で、重役たちの圧力や確執。コイツらの顔を立てる為に、俺たちは最高の車を作り、命懸けのレースをしてるんじゃない!
シェルビーもマイルズも、言わば“負け組”。
シェルビーは夢破れ…。
家庭を持つマイルズは作業場が差し押さえられ…。
両者、人生クラッシュ寸前。
そんな時に、この一世一代の挑戦。
勝てるか負けるか、分からない。
だから、挑む!
芽生える男二人の絆と友情に、熱くならない訳がない!
実話なので触れるが…、
フォードはレースでフェラーリに勝つ。競い合って勝ったというより、技術面での勝利と言えるだろう。
ここで興奮最高潮のゴール!…とならないのが、本作のミソ。
再び、走り屋のプライドを傷付けるような、会社の横槍が。
そんなもんを蹴散らし、走り屋として突っ走って欲しかったが、意外にもマイルズが選択したのは…。
その時のマイルズの表情が忘れ難い。
会社の要望通りにした。こんなにも貢献したのに、シェルビーとマイルズに突き付けられる不条理…。
さらに、
レース終わって、開発した新車の試験走行中、まさかの悲劇が…。
全く知らなかったので、ショッキングであった。
確かにこれは、単なるカーレース映画ではなかった。
仕事や家族、何の為に不可能に挑むのか。
技術者として、走り屋として。
疾走感に痛快さと爽快さ、ほろ苦さをまぶしつつ、
プライド、誇り、信念…熱い漢たちのドラマ!
2020年最初の劇場鑑賞は、見事なスタートダッシュを決めた快作であった!
タイトルに違和感
見応えありましたが、開発チームが外注スタッフ(違った?)ばかりだし、社長も含めて重役陣はバカみたいな描かれようだし、なんかフォードが勝った!って感じじゃなかったなぁ。
フェラーリの方がよっぽど自分達の車に誇りを持ってる感じで応援したくなりましたよ。
タイトル、7000rpmとかの方が良かったんじや?
気持ちよさ
良くある、それ要る?っていう恋愛要素の無さと速いカット割で気持ち良く観られた。
ひとつのプロジェクトを皆がちょっと高揚しながら作り上げていくワクワク感と、モータースポーツ特有の命がかかった緊張感、悪役の本気でムカつけるクズっぷり。
主役二人の演技も観る価値があると思えた。
特にクリスチャンベイルの画になり具合は他の役者さん達とちょっと桁違いだなぁと今作でも感じる。飄飄とかわしたい気持ちの裏の憤りまで無表情の中の目で伝わるくらい。
クリスチャンベイルと並んで演技できる子ども役のノア・ジュプの真っ直ぐさも良かった。
好きなシーンは、ケンが残業を建前にラジオでレースの様子を聴くシーン(奥さん邪魔するなよと思ったけど、そこでちゃんと踊るケンにもグッとくる)と、
24時間レースを追うフェラーリ社長のプライドの高さが主人公2人と並ぶくらいカッコ良かった。
車に詳しくなくとも興奮する作品
車やレースに詳しくなくても、いかに限界を攻め極限で戦っていることを感じることができ、まさにハラハラと興奮を味わえる。レースのときの映像や音声の臨場感が凄く手に汗握る。
シェルビーとマイルズの2人の主人公を中心とした人間関係も面白い。それぞれの葛藤や苦悩もありながら、レースでの勝利を掴み取る姿には感動。
マイルズは最初はなんて自己中心的なんだと思ったが、あんなにも純粋な心を持ち、家族愛に溢れた男はなかなかいない。
とても面白かったです。IMAXでみたらもっと興奮したかも。
ノルマンディーから帰って来た青年は、海を渡りレースに身を投じた。(& Peterのその後)
タイトル詐欺じゃん、ホンマに。イヤ、無茶苦茶萌えた。俺的には、歴史に残るレベルの胸アツ物語でした。ケン・マイルズとキャロル・シェルビーが、フォードとフェラーリの両者と戦ったドラマ。男のロマンは焼けるオイルと焦げるタイヤの匂い。フォードチームのマクラーレンは、あのマクラーレンの創始者ブルース・マクラーレン、出番は無かったけどw
ケン・マイルズにスポットライトを当てたって所が、最高です。彼の最後を知っている人は、最初の登場シーンから泣けると思う。俺がそうだったから。Ford Vカーのテストドライブ中の事故。47歳で逝去したマイルズ。この物語りの開始から、わずか2年後の事。セナはサンマリノのGP中にで命を落としました。開発育成中のテストドライブ中の事故は、マイルズ的だと言えないこともなく。
クルマヲタ必見、言うまでも無く皆んな見るだろうけど。ヲタ視点はじっくり書き足すとして。とりあえずリピート確定だす。
良かった。とっても!
ーーーーーーーーーーーーーー
1/13追記
◆キャロル・シェルビーの心臓病
Carroll Hall Shelbyは1923年、テキサス州東北部のLeesburg生まれ。7歳の時に心臓に弁口漏出が認められ、生涯完治することはありませんでした。高校時代からWillys Automobileと言う「街のガレージ」に出入りを始めます。ジョージア工科大学に進学するも学校にはほとんど通わず、1940年にUnited States Army Air Corps (USAAC) に入隊。フライト・インストラクターとして第二次世界大戦に関わって行く事になります。ビーチクラフトの軍用派生機、AT-11 Kansan や Jeepの愛称を持つ Curtiss-Wright AT-9 が愛用機だったそうですが、いずれも、プロペラの双発機です。
終戦後、友人のMG-TCでレースに参加したシェルビーは、その後、トントン拍子に実績を残して行きます。AC-Cobra、Aston Martin、Maserti 等を乗り継いで名を知られて行ったのが50年代の話。58~59年にはFormular-1でも8戦を走り、59年には Aston Marin DBR1でFerrariを抑えてル・マンを制します。同年、Shelby-American を創立してコンストラクターとしての活動をはじめ、ドライビングスクールを開設、CobraやMustungをスポーツモデル化し販売、レースへの参戦で実績を作って行き、Fordからル・マン参戦へのオファーを受けることになります。
7歳から心臓病を患い、生命の危険と隣り合わせで成長。その持病が故に、戦地へ赴くことはなかったシェルビー。レーサーとして成功を収めコンストラクターへ転身すると言うお決まりのコース。Fordからのオファーを、彼はどんな気持ちで請けたんだろ。
◆ノルマンディ帰りのイギリス人
Ken MilesことKenneth Henry Miles は1918年、英国の鉄鋼の街、バーミンガム近郊のSutton Coldfield生まれ。 家族は米国移住に失敗。マイルズは15歳で学校を中退し、あのVickersが創立した自動車メーカー、Welsley Mortorsで働き始めます。自動車の機構・構造的な知識は、ここで培われたものとされています。その後、British Territorial Army (いわゆる志願軍)の戦車兵として第二次大戦に参戦。1942年にはStaff Sergeant(軍曹。等級不明)に昇進。1944年のノルマンディに参加する戦車部隊に配属されています。
終戦後、英国のVintage Sports Car Clubのドライバーとしてレーサーとしてのキャリアを開始。1952年に米国移住。南カリフォルニアのMGのディストリビューターのマネージャーとして生活を始めます。同時に、MGを独自に改造したオリジナルとも言える車両でSCAAに自費で参戦。53年には14勝を挙げています。その後、Porsche356/550、Shelby Cobra 289 等でレースでの実績を上げ、1963年にShelby-American に、チーフ・テスト・ドライバーとして迎え入れられています。
マイルズはノルマンディ帰り。作家、J.R.R.トールキンも同じく。トールキンは、ノルマンディから帰って来て、自分の物語を語り始めました。マイルズは、スピードの向こう側に見えるものを求め続けました。それが「存在が消える」なのか。自分自身の全てが、無くなってしまう、無に帰る、ってことなんでしょうか。
Shelby-American に参加する、かなり前の事。マイルズは記者へのインタビューに語っていました。
「いつかはFormular Oneも運転してみたい。栄誉や勝利のためにではなく、そこに何があるのかを知りたい。きっと、陽気で楽しいと思う」
穿った見方かも知れませんが、彼は死を恐れることなど無く、むしろ、ささやかな願望すら持っていたのではないかと思ったりします。
◆ヘンリーフォード二世は、何に対して激怒したのか
大金を投じたレースに負けたことも悔しかったでしょう。が、彼が一番怒ったのは、1965年のル・マンの勝者であるフェラーリ250LMは、「ノースアメリカン・レーシングチーム(NART)」からのエントリーだったことだと思います。彼は、ヨーロッパとの戦争だと息巻きました。元々、ブランドが欲しくてフェラーリの買収に乗り出したFord社。「ブランドを超越した存在」であるフェラーリにコケにされた事が、彼のココロに火を点けたのに。逆に、米国マーケットが、フェラーリのマーケティングに侵攻されている事に、我慢ならなかったのだと思います。
◆フェラーリは本当にFordを恐れていた
1965年のル・マンではワークスから参戦した330P2が全滅し、NARTからエントリーした「子供」である250LMが優勝しました。同年、FordのGT Mk.2のスピードを見せつけられたフェラーリは、それまでの275/330Pを全面的に改良する大手術に打って出ます。Fordの社長室で、シェルビーは「フェラーリはFordに慄いている」とヘンリー・フォード二世に囁きますが、その通り。フェラーリは、「技術的な改良を続けることによって進化している」Ford GTを、心底恐れていたのは間違いないと思います。
◆フランスのレース・オフィシャルは、米国Fordの "Dead-Heat Photo-Finish"に嫌がらせがしたかった
マイルズが、同年三冠を逃した件については映画の中での描写通り。しかしながら、オフィシャルはライン・フィニッシュでの勝敗の判定についての情報(20ヤード後方からスタートした#2カーが優勝となる)を、シェルビーに伝えていませんでした。"Dead-Heat Photo-Finish"に理解を示していたが、最後の最後の瞬間に裏切ったと伝えられています。
◆1965年 Milesはル・マンを走っている
映画の中では同行を許されず、ガレージで細君と素晴らしいひと時を過ごしていましたが、事実は、Bruce McLaren とGT Mk.2で参戦しています。ここは、まぁ、演出ですね。
◆Peter Miles のその後
1991年、Ivan StewartがNissan 400でNevadaで勝利した時のチームのChief Crewの名前が、Peter Miles。15歳の時、父親のFord V-Carが200kmph(速度には諸説あり。事故はエアロダイナミクスの問題と言われている)のスピードでスピンし、跳ね上がり、バラバラになった車体から外へ投げ出されて即死した現場に居合わせた、Peter少年です。父親の事故の数か月後には、彼は田舎町のカスタム・カー・ショップで働き始め、24年かけてレーシング・チームのChief Crewになったんです。現在は、ビンテージ・カー販売会社の、Excutive Adminstratorを務めておられるとの事です。
エンジンがかかるたび、低く震える座席
4DXで見ました。
ひたむきに、命さえかけて真剣に、勝利だけを求めて研鑽している人達が、なんで権力欲の強い自分の面子のことしか考えてないような薄ら馬鹿に邪魔されないといけないんだよ〜畜生!!な〜にが同時ゴールすればいい宣伝になるだ、なにもなかったところに一から積み上げて、どんな偉業をなしつつあるのか見てきたくせに、どうして敬意を払えないんだ…。という気持ちになった。フォードはフェラーリに勝ったけれど、カタルシスはあまりなく悔しさとか無常感がある鑑賞後感だった。
雪辱を果たすため、遥かに勝るライバルを後方から抜き去る…そんな映画を見てフォードを嫌いになるとは思わなかったけれど、いい映画だった。
名誉のために不利なフィールドで戦おうとするフォード2世もよかった(最後には好きになれなかったけど)し、
腕を認め合い、力を寄せ合い高みまで登るマイルズとシェルビー、チームの技術者たちは熱かったし、マイルズを支える奥さんと父を尊敬する息子もよかった。
シェルビーがマイルズのドライビングを見ながら、「まだ、まだだ…今だ」とシンクロするシーンが好き。稀有な才能を持ったひとたちだけがわかりあえる感じが。
映画館で見てよかった作品だと思う。
ルマンは過酷なレースですね。
フォードVSシェルビーと言った感じの映画で
親子愛や友人や反大企業や職人気質等々良く描かれた
作品で楽しめました。
私はたまたま以前フォードのメカニックの経験が有るのですが、そのあたりの片寄った感情は特に無くむしろ
点火時期を速めるとかアッパーアームさら変える等
車の整備経験が無いと理解出来ない事なので逆に私は
楽しめましたが一般の方はどうかな?と思いました。
アメリカンV8サウンドに酔いしれる2時間半
クルマ好き、モータースポーツ好きの人間は観なければならない傑作。
レースシーンはシンプルな描写ながら良くその迫力を演出していたと思う。
感心するのはエンジンサウンドでGT40の野太いV8サウンドを良く再現していたしフェラーリV12の音も良かった。
W主演の二人は観る前から判っていたが鉄板の名演。
特にクリスチャン・ベールは本物のレーサーにしか見えなかった。
150分あるが構成、編集が巧みでそんなに長さは感じない。
レース後勝利を盗まれたマイルズが「クルマを売るためか、、、」と呟くシーンがあるが、クルマを売るためにレースに打って出たフォードとレースをする為にクルマを売っているフェラーリという対比が良かった。
ちなみに2011年にフェラーリがF1マシンにF150というネーミングをしようとした際フォードが(フォードは同名のピックアップトラックを販売している)フェラーリを商標権侵害で訴えようとしておりこの二社は現在もガチで仲が悪いと思われる。
タイトルに惑わされましたわ…フォード万歳!アメリカ万歳!の映画でないのが宜しい。
レースカーに興味は無いが、最初のカーレースのゴール前のデッドヒートのシーンで映画に引き込まれた。巧い演出。あくまでも商売(マネー)有りきのアメリカと、レースでは負けたがマイルズのレーサーとしての闘いに敬意を示したフェラーリの社長と、本当に勝ったのはどちらだろう。マット・デイモンとクリスチャン・ベールは良く役を作り込んだ好演。奥さん役の女優も控えめながら確かな存在感を示して宜し。しかし、私たちの世代では「ル・マン」と言えば直ぐにスティーブ・マックイーンを思い浮かべちゃいますけどね。
最高のレースムービーかもしれない。
昔から、少しだけレースに携わってきたものとして、感動しきりな映画でした。
レースを見た事のない人にも、レーサーってこんなに熱く、たくさんの軋轢もある中で孤独に戦う存在だと言うことを、この映画を通して知って貰えるとてもいい作品でした。
今のレースはレギュレーションに縛られすぎていて、見ている方もつまらなくなるシーンが多々ありますが、この頃のレースは男臭い、本当の戦いだったんですね。
タイトルには疑問が残りますが、結局はシェルビーとフォードの戦いで、その戦いに巻き込まれ、巻き込まれに行くレーサー、ケンマイルズに感情移入してしまった。
レーサーを支える家族、チーム、スポンサー、マニファクチュア、数えきれない程のサポーターがいるけれど、レースは自分との戦い。ファステストをたたき出して満足し、チームの意見を呑むラストもとてもよかった。
また、レースの過酷さも死やクラッシュシーンで教えてくれる。1966年のルマンは、55台出走で完走は15台。現代では考えられない過酷さ。そのシーンの数々をサルト・サーキットのセットを組んだり、実際のクラッシュや撮影技術であそこまでリアルに仕上げるのは至難の業だったろう…
レース映画は数あれど、レーサーだけに着目するのではなく、レースに関わる様々なシーンに焦点を当てることで、実際にレーサーになったかのような感情になる。
個人的に、ケンマイルズの奥さんが言っていたオイルの匂いやタイヤの焦げた匂い。これが最高なのは非常によく分かる。
社長がGT40に初めて乗るシーン。これも私が初めてレースカーに乗った時の感覚を思い出した。
久々にサーキットに行きたいな…
是非ともスクリーンで見るべき映画。
2020-001
レースがレーサーの物だった時代のお話
昔からモータースポーツが好きで、フェラーリとフォードのこの実話を映画化すると聞いて、大きな不安があった。昨年のボヘミアン・ラプソデイもそうだが、有名な実話を映画化する場合、真実を知っている人が多く、脚色の仕方を間違えると違和感しか残らなくなってしまうからだ。そういう点において本作はとても上手に纏めてあり、実話物としては非常によく出来ていると思う。
時代考証も緻密で、レースシーンではフォードやフェラーリだけでなく、ポルシェやアルピーヌなどのレースカーも当時そのままに登場する。惜しむらくは、ル・マンという壮大で特殊なコースが余り描かれていないことだ。まあその辺りはスティーブ・マックイーンの栄光のルマンを見て頂けるといいと思う。
物語はル・マンで勝利することを義務づけられたフォードGT40の開発と、互いが優れたドライバーでも有り、心の中まで知りうるキャロル・シェルビーとケン・マイルズ、二人の友情を主軸に描かれていく。マシン開発の苦悩、フォード上層部と軋轢、様々な苦境を乗り越えていくシェルビーのリーダーとしての剛胆さを巧みに描いている。またマイルズの家庭描写も繊細で、そういったシーンの積み重ねが、本作に人間ドラマとしての奥深さを与えている。
本作の舞台となる60年代前半のレースカーは強力なパワーを持つエンジンと、空気抵抗の少ないマシン、そしてそれを操る勇敢なドライバーという、単純な構造の中で成り立っていた。しかし現在は燃焼効率や空力といった難解な図式を解いたチームのみが勝てるという非常に分かり難い物になっている。
現在のマシン開発には莫大な費用が掛かり、簡単に参戦出来る物ではない。その代わり優れたマシンがあれば、ドライバーはチームの指示通りに走れば勝ててしまう。ドライバーはマシンを操作するロボットとなり、感情を捨てることを求められる。現在の耐久レースは勝敗においてドライバーの比重が低い状況になっている。
本作の時代はまだコンピュータが一般的ではなく、人間が勘と経験でレーシングカーを作っていた。またドライバーも自分の意思でマシンを操り、人間同士の闘いが見られた。
当然当時のマシンは現在のような強固なカーボンモノコック製ではなく、クラッシュするとマシンが潰れて引火し、死亡することも珍しくなかった。だからドライバーは命知らずのレーサーと呼ばれて、人々の尊敬を集めていた。残念ながらマイルズは実際に事故死し、劇中でもその場面は描かれている。
本作は当時の様子を空気感まで含めて描き切っており、作品としてのレベルは非常に高い。この作品はモータースポーツのファンのみならず、重厚な人間ドラマとして万人が満足出来る作品になっていると思う。
キャロル&ケンvsフォード?
"株も土地も、いくらでも売ってしまえばいい。しかし名前だけは売ってはいけない"
by エンツォ・フェラーリ
IMAXレーザーで鑑賞
割とモータースポーツファンですので
楽しみにしていた作品です
感想は
レースシーンのビジュアル
当時の空気感の再現度
ダブル主役の熟練した演技
どれも素晴らしかったです
…でも物足りない部分もありました
モータースポーツの中でもルマン24時間は
メーカーが威信を賭けて激突する世界三大レースの一つで
昨年一昨年と連覇を遂げたトヨタも
現在に至るまで莫大な予算を投じていたし
初挑戦から30年以上経てやっと迎えた栄光でした
大メーカーのプロジェクトですから結果が出なければ
撤退もありますし現場は重役から無茶な要求もあります
それくらい現場はほとんど丸投げ状態で戦っています
史実を元にしていますので連覇中のフェラーリに勝つために
キャロル・シェルビーやケン・マイルズだけではない様々な
エンジニアの努力をもっと描いて欲しかった気がします
フォードのルマン制覇の要因は信頼性の高さでした
実際そこに力が注がれていたわけです
フォードが開発したGT40は驚くほど短期間で仕上げられましたが
英国のエリック・ブロードレイというエンジニアがローラ社で
開発したローラMK6というマシンがベースになっており
ルマン向けに耐久性を高めていく開発をマイルズらと
進めていった結果作中の勝利から連覇を遂げていったのです
ぶっちゃけフォードvsフェラーリと題打つなら
主役はGT40だと思います
そのへんの掘り下げがほとんどなく
なんとなくクルマが仕上がっていったかのように
描写されていたのはやや残念でした
結局現場と親会社の意見の対立などが目立ってしまい
親会社の重役のような視点で話が展開していってる
印象を受けました
レースやクルマ等に詳しくない観客には
そのほうがいいのでしょうけれど
実際数字で高評価なようですし
レース界のエンジニアの方が観ても
共感できるテーマなのはあったと思います
かなりニッチなテーマを取り上げ
一般の人が興味を持つきっかけになったとしたら
モタスポファンとしても嬉しいところ
IMAXレーザーの精細な映像とOHV8のパワフルな
音響はベストマッチでした
ぜひそれで味わって欲しい一作です
追記:
パンフレットによると制作段階ではエンジニアや開発面に
注力したシナリオのパターンも候補にあったようです
ワクワクが止まらない!!!
ぜひ劇場で見る事をオススメする傑作!
劇場で見る事で本領を発揮する映画なんだ!
●エンジンの爆音に胸が躍る。映画はある意味音楽的な側面を持っているけど、音で見せる?映画は意外と少ない。音響にかなりこだわっている。
●レース映画って何台ものカメラで撮ってプロモーション的に見せる作品が多い中、この映画は一つ一つのカットの臨場感がスゴイ。CG処理が多い昨今、出来るだけ実写で見せてる。制作者の映像への自信の現れがカットの長さに出ている。今どきのアクション映画は1カットが1秒に満たない。映画の見せ方に自信がないからカットを切り替えずにいられない。
この映画はどんなに激しいレースシーンでも2〜3秒のカットを多様している。映画はダレるどころかどんどんのめり込む。アクション以外でも俳優の長台詞を1カットで見せ切ったり。スゴイ映画は正統な演出であると思い至る。
●言うまでもないがクリスチャン・ベール、マット・ディモンが素晴らしい。とくにクリスチャン・ベールは演技とは思えない。存在感が半端ない。
他キャストもいい味出してて、嬉しい。憎まれ役もハマってる。
●ロマンの萌えツボを確実に押してくる。限界を超えてさらに先へ…爽快!と思ったら、勝者になりきれない。でも希望が見えて・・・。シンプルで力強いストーリーに感動。
●音楽がいい!
今年初っ端からベスト1を引き当てたか?って思えるくらいワクワクした。
いいねぇ
もともと題材がフォードGT40だったから見たかった映画だったんだけど、古き良きアメリカが見れた気がしたねぇ。
みどころは、怒ったら車体叩いて解決、嫁変わってるけどいい嫁。
取り巻き幹部がかなりムカつく。最後までムカついた。
パットマンビギンズ〜ダークライジングのクリスチャンベイルとは違うキャラしてて、あんな一面あったんだと思えたよ。
ただ、レースシーンとしてはフルブレーキのままコーナーリングするのはどうかとは思ったけど、エンジン音が素敵だったからもうどうでもいいや。
ルマン戦最後はラップ更新してチームオーダーに従う漢気を見せて、表彰台を逃すという悲劇に遭ったシーンで涙出たんだが…
最後の最後までブレーキトラブル起こしたGT40のせいで主役が命を落とすという末路は…
切なかったね
闘う相手は実は内部に
これは、
フォードvsフェラーリと言うより
経営陣vs現場だな。
フェラーリの買収に失敗した
フォード2世は、
ルマン参戦を表明する。
無茶な話だ!
そこに、
2人の男が選ばれる。
シェルビーとケンだ。
殴り合いをしてお互い認め合うなんて
昔だな!
フォード vs フォード
2020年 4本目
タイトルは恐らくこっちが正しい
フェラーリは真の敵じゃない
とりあえず車をよく知らなくても映画は面白い
やっぱり実話ってのは面白いやね
予備知識
「ル・マン」はドライバーを交代させて24時間走るレース
なんでタイヤが燃えたの?ブレーキを多用したためにブレーキ部分が熱くなって、そこから火が出た
とりあえずこれだけ覚えておけば大丈夫
全92件中、61~80件目を表示