フォードvsフェラーリのレビュー・感想・評価
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とにかく内容が素晴らしい
ヘンリーフォードJr.とエンツォフェラーリの描写も
フォードJr.社長の側近達の描写も素晴らしかった。
この映画の続編があっていいくらいの
企業ドキュメンタリー映画でした。
モータースポーツが好きな方は当然ながら、そうではないが企業で働いてる方々が観ても楽しめる映画。
キャロル&ケンvsフォード?
"株も土地も、いくらでも売ってしまえばいい。しかし名前だけは売ってはいけない"
by エンツォ・フェラーリ
IMAXレーザーで鑑賞
割とモータースポーツファンですので
楽しみにしていた作品です
感想は
レースシーンのビジュアル
当時の空気感の再現度
ダブル主役の熟練した演技
どれも素晴らしかったです
…でも物足りない部分もありました
モータースポーツの中でもルマン24時間は
メーカーが威信を賭けて激突する世界三大レースの一つで
昨年一昨年と連覇を遂げたトヨタも
現在に至るまで莫大な予算を投じていたし
初挑戦から30年以上経てやっと迎えた栄光でした
大メーカーのプロジェクトですから結果が出なければ
撤退もありますし現場は重役から無茶な要求もあります
それくらい現場はほとんど丸投げ状態で戦っています
史実を元にしていますので連覇中のフェラーリに勝つために
キャロル・シェルビーやケン・マイルズだけではない様々な
エンジニアの努力をもっと描いて欲しかった気がします
フォードのルマン制覇の要因は信頼性の高さでした
実際そこに力が注がれていたわけです
フォードが開発したGT40は驚くほど短期間で仕上げられましたが
英国のエリック・ブロードレイというエンジニアがローラ社で
開発したローラMK6というマシンがベースになっており
ルマン向けに耐久性を高めていく開発をマイルズらと
進めていった結果作中の勝利から連覇を遂げていったのです
ぶっちゃけフォードvsフェラーリと題打つなら
主役はGT40だと思います
そのへんの掘り下げがほとんどなく
なんとなくクルマが仕上がっていったかのように
描写されていたのはやや残念でした
結局現場と親会社の意見の対立などが目立ってしまい
親会社の重役のような視点で話が展開していってる
印象を受けました
レースやクルマ等に詳しくない観客には
そのほうがいいのでしょうけれど
実際数字で高評価なようですし
レース界のエンジニアの方が観ても
共感できるテーマなのはあったと思います
かなりニッチなテーマを取り上げ
一般の人が興味を持つきっかけになったとしたら
モタスポファンとしても嬉しいところ
IMAXレーザーの精細な映像とOHV8のパワフルな
音響はベストマッチでした
ぜひそれで味わって欲しい一作です
追記:
パンフレットによると制作段階ではエンジニアや開発面に
注力したシナリオのパターンも候補にあったようです
時速320キロの世界
車やスピードに夢中になる人の気持ちが分からなかった。なのに終わる頃...
ワクワクが止まらない!!!
ぜひ劇場で見る事をオススメする傑作!
劇場で見る事で本領を発揮する映画なんだ!
●エンジンの爆音に胸が躍る。映画はある意味音楽的な側面を持っているけど、音で見せる?映画は意外と少ない。音響にかなりこだわっている。
●レース映画って何台ものカメラで撮ってプロモーション的に見せる作品が多い中、この映画は一つ一つのカットの臨場感がスゴイ。CG処理が多い昨今、出来るだけ実写で見せてる。制作者の映像への自信の現れがカットの長さに出ている。今どきのアクション映画は1カットが1秒に満たない。映画の見せ方に自信がないからカットを切り替えずにいられない。
この映画はどんなに激しいレースシーンでも2〜3秒のカットを多様している。映画はダレるどころかどんどんのめり込む。アクション以外でも俳優の長台詞を1カットで見せ切ったり。スゴイ映画は正統な演出であると思い至る。
●言うまでもないがクリスチャン・ベール、マット・ディモンが素晴らしい。とくにクリスチャン・ベールは演技とは思えない。存在感が半端ない。
他キャストもいい味出してて、嬉しい。憎まれ役もハマってる。
●ロマンの萌えツボを確実に押してくる。限界を超えてさらに先へ…爽快!と思ったら、勝者になりきれない。でも希望が見えて・・・。シンプルで力強いストーリーに感動。
●音楽がいい!
今年初っ端からベスト1を引き当てたか?って思えるくらいワクワクした。
互いを認め合う姿に心打つ、爽快感味わえるカーレース映画
何かと衝突しながらも互いの才能を認め合い、関係を深めていく主人公2人の姿に惚れた
心配しつつもそっと見守る妻との関係や、面子を気にする幹部との対立など、人間関係に深く迫り惹きつけられた
ブラックジョーク飛ばした会話に笑いが溢れ、車やレースへの熱い思い秘め闘いに挑む姿に胸が熱くなった
臨場感あふれるカーレースシーンに圧倒され、爽快感を存分に味わえた
最高の映画だった
カーレース+熱いドラマ。
フェラーリは美人コンテスト1位
ケン マイルズのカッコよさたるや
2800円の価値 追記有り
映画館に到着した時間の関係で、2800円!払って普段は観ない4DXで観賞。
当方、自動車整備工場経営で、愛車のロータスで年に数回サーキットを走っている。
時速2~300キロでは、車体各部(シフトノブ等)に微振動が起こり、コーナーでは首を内輪側に傾けないと支えていられないぐらいの横Gがドライバーにかかる、そこら辺の描写が甘いよなぁ…
何よりピットクルーが走行直後のセンターナットを素手で触っていたのには失笑、熱くて触れるワケが無いぞ!
そういったリアリティー描写が気になってしまった…
あと、作品に罪は無いが劇場シートの動きも作中の車体の動き(G)とイマイチ合って無かったのも残念…
テーマパークのライド系とまでは行かなくても、もう少しリンクさせて欲しかった、椅子動かせば良いってモノではないよね!
映画の出来としては、驚く展開も無く、芝居も平均値。
車好きなので、採点甘め。
追記
創刊当初から愛読している「映画秘宝」で本作が年間ベスト1でした。
本作を上位に投票した方は
そもそも免許を持ってない
持っててもスポーツカーに乗った事がない
スポーツカーに乗っててもサーキットで全開走行した事がない
方々だと思われます…
ま、コロナ禍で公開作品が少ない一年だったから良いんですけど、これが一位かぁ…
面白かった!
クリスチャン・ベール
この人,良い役者さんですね。するめみたいに良い味出してる。
実話と言うことだけど,エンドクレジットのとこで出てきたご本人
にそっくりじゃんか。何で本人にこんなに似るんだろう?ボヘミア
ン・ラプソディのブライアン・メイとかジョン・ディーコンみたいに。
いつも不思議に思う。
映画だけ見てると,フォードの経営陣の傲慢さや低俗さにあきれますが
実在する企業をディすっちゃうような,こんな映画が出来るところがまたすごい。
かえって懐が深いような寛容ささえ感じる。
スピードの世界のぶっ飛んでるところは,その世界の人にしか分かんない。
私は映像で見てるだけで怖いと感じる。でもシェルビーの複雑な胸中とか
ケンの目先の勝敗を超越した思いとかは,分かる。これはどの分野にも共通。
でも!! ベールも良いけど,私はホアキンだと思います!よ。
フォードVSフェラーリじゃなくて、技術者VS経営陣
いいねぇ
もともと題材がフォードGT40だったから見たかった映画だったんだけど、古き良きアメリカが見れた気がしたねぇ。
みどころは、怒ったら車体叩いて解決、嫁変わってるけどいい嫁。
取り巻き幹部がかなりムカつく。最後までムカついた。
パットマンビギンズ〜ダークライジングのクリスチャンベイルとは違うキャラしてて、あんな一面あったんだと思えたよ。
ただ、レースシーンとしてはフルブレーキのままコーナーリングするのはどうかとは思ったけど、エンジン音が素敵だったからもうどうでもいいや。
ルマン戦最後はラップ更新してチームオーダーに従う漢気を見せて、表彰台を逃すという悲劇に遭ったシーンで涙出たんだが…
最後の最後までブレーキトラブル起こしたGT40のせいで主役が命を落とすという末路は…
切なかったね
闘う相手は実は内部に
これは、
フォードvsフェラーリと言うより
経営陣vs現場だな。
フェラーリの買収に失敗した
フォード2世は、
ルマン参戦を表明する。
無茶な話だ!
そこに、
2人の男が選ばれる。
シェルビーとケンだ。
殴り合いをしてお互い認め合うなんて
昔だな!
子役がいい!
ゴーン・イズ・ゴーン
観る前まではアメリカがイタリアに勝ったという万歳映画なのかと思ってましたが、レースに賭ける熱い男たちの物語でした。フォード二世(通称デュース)は再起をかけるためにスポーツカーを取り入れようと、フェラーリ買収計画を持ち掛けるが、寸でのところでフィアットに先を越されてしまう。そこでル・マン耐久レースでフェラーリに勝つことに熱を入れ、カーデザイナーのキャロル・シェルビーを引き入れるのだった。
企業物語といってもいいくらい、初代が残した遺産を食いつぶさぬよう、大衆車だけではなくレースの世界に目をつけるという考えは間違っていない。今では国際指名手配されているカルロス・ゴーンと比べるとどうだろうか・・・日産の業績を伸ばし、称えられてはいるけど、バブルがはじけて以降の大企業は大幅なリストラを実施しただけで株価を上げているだけなのが現状。日産も2万人規模のリストラを断行、下請け会社半減という弱者切り捨て政策だけでV字回復しただけだ。そうやって利益を上げ、そこから自ら横領して・・・と考えると、労働者を切った金で私腹を肥やしているだけの男。
などとゴーンの悪口を言ってるだけで終わってしまいそうなので、この映画の魅力も多少語らねばならない。ともにレーサーだという男たちの友情、決して見捨てはしない信頼関係と人間模様も多彩で、CGをほとんど使わずに大胆なカーアクションを魅せてくれる直球の作品でもありました。特に先行車のクラッシュによってぶつかりそうになる瞬間のコース取り。さらにメインとなるのは7000rpmを超えるレッドゾーンの景色。もうそこにはマシンは無くて、体だけが走ってる感じ?想像もつきません。新幹線の運転席に座らせてもらうくらいしか体験できないのかもしれません。
綺麗だな~と感じたのはタイヤが燃えて赤くなってるシーン。あれ、やばいんですよね。ハイドロプレーニング現象も怖いけど、超高速の世界って怖いところだらけ。とにかく部品交換とかタイヤ交換も大変だし、トイレ休憩も大変。運転手やってると、地図上でまず覚えなければならないのがトイレの場所なんだそうです。と、また脱線しそうですが、フェラーリチームのストップウォッチを盗んだり、ボルトをポイっと置いてみたりと、そんなことせんでもいいやろ!と、細かいところが気になる映画でもありました。
そんな男の世界を描いた映画でもありましたが、今後はCO2削減とか自動ブレーキとか自動車業界も新たな時代に入ると、ガソリンをまき散らすような車は作れなくなりますね。どうなっていくんでしょうか・・・
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