「アクション映画としての資本主義構造映画」フォードvsフェラーリ あしたさんの映画レビュー(感想・評価)
アクション映画としての資本主義構造映画
基本的には次から次へとハイスピードアクションの興奮と回転数が上がって悲鳴の様な音が続く最高の娯楽作品でありながら、我々が生きている企業化する社会の嫌なところをまざまざと見せつけられる、というなんつーバランスなんだ!と驚かされる映画でした。
企業化する社会の重荷を一身で背負うマッド・デーモンは、別の作品でもアメリカの闇を1人で抱え込んでいましたが、今作も素晴らしい背負いっぷりでした。
娯楽作品でありながら、資本主義の呪縛からの脱走を描ききっていて、なるほどこれは名作だと納得です。
画面の中の表情を切り取るときの照明の明るさがスピルバーグを連想させるマンゴールドの画もとても良かったです。
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