「他人の努力と功績を、ズルして盗む連中に対しての激しい怒り。」フォードvsフェラーリ　お水汲み当番さんの映画レビュー（感想・評価）

実はモータースポーツの映画では、心から面白いなーと思える映画に滅多に出会えなかったものですから、この映画も観ないでスルーしていたのです。
でも、観て良かったと、今は心から思えます。

この映画の底流にあるもの。それは、他人の功績や他人の努力を、ズルをして盗もうとする連中に対する怒りでしょう。

この怒りこそが映画のモチベーションになっているので、結果として珠玉の作品に仕上がったのだろうと思います。
クリスチャン・ベイルの役作りの凄さにも驚きましたが、こんな短期間で何十キロも体重を増やしたり減らしたりして、健康に悪影響がなければ良いのだが……と、いらぬ心配までしてしまいました。