劇場公開日 2020年1月10日

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「お金が有効に使われたら良い作品になるケースの見本のような映画」フォードvsフェラーリ kizkizさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5お金が有効に使われたら良い作品になるケースの見本のような映画

2020年3月8日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

フェラーリの天下だったレースカー分野にフォードが挑む実話に基づく話。
お金が有効に使われたら良い作品になるケースの見本のような映画。

名役者が名演技をする。
レースシーンのエフェクトが活きた画もカッコよさ抜群。
さらにストーリーもわくわくする。
良作!

主演の設計者役のマット・デイモンとレーサー役のクリスチャン・ベールの主演コンビのカッコよさが半端ない。
カッコいいセリフがめっちゃカッコよく伝わってくる。これぞスターだ!

クリスチャン・ベールの英国イングリッシュの響きが超きもちいいのでギャラガー兄弟が好きな人とかは耳が幸せだと思う。
喋るだけでカッコいいなんて反則。
JOKERのホアキンやマリッジストーリーのアダムよりこっちの方が好きかもしれない。

主演ふたり以外もいい演技をしてる人がいっぱい。
特にエンジニア役のレイ・マッキノンは職人なおじさま顔がめっちゃ活きててやばい。
「”おい、どけ!” > (ドカーン!) > 解決!」のシーンはキュンとしました

ストーリーは会社の思惑 vs 個人のプライドを中心に魅せてくれる。
逆境を実力で乗り越えていくのが熱くてたまらんのです。

前半は人間ドラマが中心。
地味めでもしっかりと良いシーンをジャブのように打ってくる。

そして後半の2つのレーシングシーンは圧巻!
当時のレースは安全についてほとんど考えてなくて死と隣り合わせ。
レースの勝ち負け+生きるか死ぬか……。
手に汗かいて見てた!

レースシーンの見せ方がまたカッコいいんだ!
クリスチャン・ベールのカッコいいセリフのカットイン……からズキューンと走る抜ける車を映す画とシフト。
アドレナリン!!!

CGの使い方も秀逸で、印象的なタイヤのエフェクトがカッコいいと同時に○○を思わせて”アカンでアカンで~;”と。生理的に危機感を煽るナイスな演出。

ほんとカッコいい。
すべてがカッコいい!
久しぶりにここまでグッとくる大作を見た気がします。

kizkiz