「無免許の私が満を持して鑑賞」フォードvsフェラーリ 座席で寝太郎さんの映画レビュー(感想・評価)
無免許の私が満を持して鑑賞
とりあえず話題作なので鑑賞。
入場後、上映時間が153分ということで「ポップコーンでも買っておくべきだったか」と後悔したものの、途中飽きることなく上映終了。やったぜ、お金が浮いた!
「車の運転」とか「メカニック」とか「男の友情」とか「社内の権力争い」とか、そういう難しい事は良くわからない。何故なら無免許だから。でも、そんな私にも分かったことがある。
フ〇ードがクソって事だよ!!
凄くないですか?
だって、主人公二人の味方であり、レースでも勝利した会社が、最終的に株下げるんですよ?普通なら好きになる所を嫌いにすらなるって、中々出来ないことをやってのけたなと。まぁ、別にフェラーリの事が好きになったわけでもないんだけどw
個人的には、実話ベースというのが効いていたなと。
完全な創作ではない分、創作のセオリーみたいなものから外れている部分があって、新鮮に感じました。「フ〇ードがクソ」もそうですが、創作なら主人公二人はドライバーとメカニックの関係性になると思うんですよ。でもそうじゃない。どちらもクリスチャン・ベールがやっちゃう!おいしいところ全部やっちゃう。一方、マット・デイモンはただの会社勤めのサラリーマンのように見えて、胃が痛くなった。こんな気持ちになるために、この映画観に来たんじゃないのに。確かに手に汗握ったけど、単なる冷や汗だよ、これ。
レースシーンは自動車ガチ勢にとってはどうなのかわかりませんが、私は特に不満点なかったかな。本当に無免許なので、良くわかんないですw
鑑賞前は「脳みそ空っぽに出来る作品」だと考えていたのですが、実際は爽快なレースシーンの裏でジメジメとした組織内の権力争い。男同士の友情や家族の繋がり。そして、最後に寂寥感みたいなものを感じる、不思議な映画でした。