劇場公開日 2020年1月10日

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「役者魂の輝き」フォードvsフェラーリ むっしゅさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0役者魂の輝き

2020年1月26日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

クリスチャン・ベールってやっぱり凄い。出る作品ことごとく役作りに徹していて、まったく別人物という感じ。まさに役者魂。

本作でも、最初のうちは粗っぽくて嫌な野郎だって思いつつも、徐々に彼の生き様に引込まれ、最後は本当にグッとくる。泣けるよね。

もちろん過酷、緊迫、ド迫力といったワードで表現されるレースシーンも手伝ってはいるのだろうけど、これには同じく熱演のマット・デイモンも霞んでしまうほど。

イタリアの名門フェラーリに挑むアメリカの巨大メーカー:フォード。強きアメリカを前面に出した映画ではあるものの、そんな威信をかけた企業のせめぎ合いや腹黒さとは別次元で闘う男たちの、ロマンめいた魂の鼓動が素敵すぎる。

エキゾーストノートに包まれ、音速で駆け抜ける瞬間に悔いはなく、ただただ至福を感じているのだろう。胸の奥から熱い。

むっしゅ