「150分あっという間、気がついたら前のめりに。」フォードvsフェラーリ TOMOさんの映画レビュー(感想・評価)
150分あっという間、気がついたら前のめりに。
何というか、、本当に良くできていて、非常に面白かった。
クリスチャン・ベ-ルは、ケン・マイルズが乗り移ったのか?とも思えてしまうくらい神がかっていた。
構成、脚本も素晴らしかったからか、150分の長編とは思えないほど、時計を1度も見ることなく、前のめりで観てしまった。
特にレースシーンの仕上がりはスゴイ。レース好きな人間でなくてもどんどん引き込まれていく。ケン・マイルズがどれだけ優秀なのか、どうゆう部分が他を圧倒して秀でていたのか。またル・マンで勝てるマシンとは。チームとは。それが表現されればされるほど、絶対王者のフェラーリがどれだけ強いのか、クルマビジネスではない、クルマ職人の最高峰だからだということがよくわかる。だから、同じ職人で対抗する必要があったのだと思う。
「フォードvsフェラーリ」というタイトルですが、イメージとしては、フォードvsというよりも、「王者フェラーリに立ち向かう若いチームと、そのオーナーの話」という感じ。フェラーリは職人そのものだけど、フォードのチームは、フォードそのものではないから。
まだ2020年始まったばかりですが、今年観る映画のBEST5に間違いなく入る作品です。
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