劇場公開日 2019年9月20日

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「海王星にはあまり行きたくない。」アド・アストラ ガバチョさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5海王星にはあまり行きたくない。

2019年9月30日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

一般的には受け入れられにくい作品ではないでしょうか。月や火星の基地に行ったり、宇宙船で海王星に行ったりするリアルな体験は楽しめても、話の内容があまり頭に入ってこない。最初から最後までブラッドピットの一人芝居みたいになっているのも、好き嫌いが別れる所だ。製作者の意図を推測するに、ブラッドピット演じる宇宙飛行士の少佐が、死んだと思っていた父に会うことによって、止まっていた時間が動き出し、宇宙飛行士としても人間としても新たなスタートを切るみたいな感じか。
人間が宇宙に出ていくことの意味を問うているようにも思える。地球で暮らすのが一番幸せのはずなのになぜ危険な宇宙に行くのか。「リマ計画」のように地球外生命体を見つけて、交流や移住を図るのが最終目標になるのではないか。しかし見つけたのは絶対的な孤独だけだった。そんな虚しさも感じさせる作品でした。

ガバチョ