「映っているものは素晴らしいクオリティーなのが救い」アド・アストラ じょぉさんの映画レビュー(感想・評価)
映っているものは素晴らしいクオリティーなのが救い
自分探しの旅。
巻き込まれたビジョンのないSF。
前時代的なロケットや宇宙船には、リアルではなく古さを感じる。
未来でも垂直離陸、月でも火星でも垂直離陸。しかも非経済的な多段ロケット。
ただただストーリーに関係なく派手なシーンを入れたかっただけなアクションシーン。
(地球から成層圏まで伸ばしたアンテナでの事故は除く)
(正し、あのアンテナは荒唐無稽にしか思えない)
月の基地もよくわからない。
基地内では重力が地球と同じに見える。
まだまだ宇宙飛行は特殊で金がかかり限られた人しか行けないような設定に見えて、そんな場所に略奪者がいるとか、、、。
火星もそう。
なんだあの20世紀の設備は。
なんだあの通信室は。
全てのお膳立ては、ブラピがインタビューで語っていた!
孤独な心の旅を描くのに宇宙はベストだった、と。(いうような感じで)
心理に目を向けさるために場所の描写は少ない。SFでは大事な要素なのに。
だからなのかおざなり。
物語の進行に合わせて紹介しようという意欲も感じられない。
SFのお膳立てにビジョンが感じられない。
背景、設定にビジョンがないとしらける。
超大作に見せかけて、実はそれほどでもなさそう。
悪い例である。
そして、ただただ危機を呼ぶために妙な行動をする。変なストーリー展開をする。
主人公ブラピは、エリートでいつでも冷静沈着、感情を表に出さない設定。
にも関わらず頑張っていたと思う。
でもそのため、微妙な心理を見せるためのアップが多い(ブラピの)
この手の作品では、もっとエンターテインメントして欲しかった。
SFが無駄に感じてしまった。残念。
しかし、映っているものは素晴らしいクオリティーなのが救い。
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