劇場公開日 2019年9月20日

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「壮大な映像、シンプルな物語。科学的には微妙」アド・アストラ AuVisさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0壮大な映像、シンプルな物語。科学的には微妙

2019年9月22日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

悲しい

興奮

監督が古代ギリシア叙事詩「オデュッセイア」やコンラッドの「闇の奥」(「地獄の黙示録」の原作)の影響を公言しているが、こうした情報がある種ミスリードとして機能することぐらいは触れてもいいだろう。月、火星を中継して太陽系の果ての海王星まで旅する映像は壮大でクオリティも見事だが、宇宙の真理や地球外生命の存在等、知的探求心が刺激される内容かどうかは観る人次第かも。

ハードSFを標榜するが、科学的正確さより娯楽性が重視された描写も。冒頭の宇宙アンテナは静止衛星と同様に衛星軌道上にあると思われるが、事故後にアンテナから離れたブラピや破片がすごい勢いで垂直に落下するのは変。また、大気のない宇宙空間で核爆発による“爆風”を航行の推進力に利用するというトンデモな場面もある。さらに、長期の宇宙飛行から地球に帰還した宇宙船と飛行士に、救助者が防護服なしに接近、素手で接触するのも雑だ(放射線等にさらされる)。

高森 郁哉
かせさんさんのコメント
2024年10月17日

低軌道の構造物は起動速度に達していないので、普通に垂直に落ちます。
ジェネレータを暴走させて発光が続くなら、それで推進を得る事も可能ですよ。

かせさん
Kotaponさんのコメント
2019年9月29日

まだ見ていないのですが、核爆発による核パルス推進自体はポビュラーなものですけど、風を起こすんですか?

Kotapon
HigeKoboさんのコメント
2019年9月28日

冒頭の落下シーンはやたら長いので宇宙エレベーターかな、と思って見ていました。

HigeKobo