バースデー・ワンダーランドのレビュー・感想・評価
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イリヤ・クブシノブが映画初参加の意義
松岡茉優の演技力は認めるが、低めな彼女の地声は小学生役に馴染まず違和感が残った。「百日紅」で杏がヒロインを演じたときも感じたが、原恵一監督、本職が声優ではない俳優をあまり演出しない、というか俳優自身を出すのを良しとしているのでは。キャラが発する声には思えず、俳優の顔が浮かんでしまう。メディア露出を考えると人気俳優を起用したほうが有利なのもわかるが、原監督ほどのビッグネームなら実力ある声優陣を揃えて作品の質を上げたほうが、結局は興行成績にもつながるはず。物語は悪くないのに、惜しい。
それでも、キャラクターデザインにロシア出身のイラストレーター、イリヤ・クブシノブを起用したのは意義がある。日本のゲームやアニメが大好きで、その影響を自認し、今は日本在住だという。洋と和のセンスを折衷したキャラには現代的な魅力がある。アニメに本格進出し、いつかは監督作を…というのは期待しすぎだろうか。
藤原啓治さんを偲んで
映画館では2019年4月29日イオンシネマ石巻で鑑賞
それ以来2回目の鑑賞
原作未読
原恵一監督作品初鑑賞
丸尾みほ脚本作品初鑑賞
キャラクターデザインはイリヤ・クブシノブというロシア人
なんとなくだがちょっと江口寿史っぽい
萌え系じゃないしわりと好き
若干薄味のファンタジーアニメ
あっさりとしている
政治的なメッセージは皆無に等しい
酷評されているようだがそれほど悪くはない
アニメ嫌いならともかくアニメがそこそこ好きな人ならまずまずってところじゃないかな
酷評しているのはほとんどがネットでよく見かける攻撃的なアニメオタクかもしれない
それならば一般人は無視して良い
「爆死」「つまらない」「ひどい」は典型的な検索汚染みたいなもの
夢みがちな大人たちが過剰に期待した可能性が高い
残念ながらネットのレビューというものほどあてにならないものはない
ネット民の多くとは感性が全く違うのだから参考になるわけがない
骨董屋の地下室が異世界の出入り口
主人公アカネに松岡茉優
アカネ行きつけの骨董屋チィに杏
アカネの母ミドリに麻生久美子
異世界の案内人の錬金術師ヒポクラテスに市村正親
若手ベテランの声当て専門の人たちが脇を固める形
異世界の小人でヒポクラテスの弟子ピポに若手の東山奈央
悪役がなぜか初代野原ひろしと初代野原しんのすけ親子
悪役のボスのザン・グに昨年癌で他界した藤原啓治
サン・グの子分ドロポ役に矢島晶子
巨大な武装車両ヨロイネズミに乗って鉄を集めるため強引な悪さをしている
アカネたちが異世界にやってきた当初ヨロイネズミに襲われていたのがボボという禿頭の恰幅の良いおじさんとその母
ボボは茶風林
ボボの母は前田敏子
その他
王子のそばにいる魔法使いカマドウマに緒方賢一
アカネの飼い猫ゴロ兵衛っぽい裁判長に玄田哲章
鍛冶屋ヴーダンとその弟ノアール役に高木渉
平凡な女子小学生アカネはヒポクラテスに異世界の救世主「緑の風の女神」としてスカウトされる
ヒポクラテスからは女神と呼ばれている
チィは付き添い
王子が病弱らしくそのせいか水不足らしい
王子には時なし雨の井戸の前でしずく切りの儀式をする役目がある
ビートルっぽい青いオープンカーに乗ってアカネとチィとヒポクラテスとピポの4人はサカサトンガリ市(いち)を目指して旅に出る
松岡茉優は特に悪くない
声当て専門以外がアニメの声をやることを頑なに拒否する超保守的な声オタには耐えられないかもしれないが一般人なら平気だろう
「リル・シュル・ラ・ソルグのブロカント市(いち)」
噛まずによく言えた
観賞後ドロポのもんねーがしばらく耳に残る
ヒポクラテスあっさり蝿になる
金魚がめちゃでかいと気持ち悪い
ザン・グの正体はやっぱり
後ろ向きになったら前のめりの錨
屍のポーズでおやすみなさい
ぬるいアニメで残念
生ぬるくてつまらなかった。薄くて弱くてさっぱり。
伏線となるきっかけも印象に残らないような感じだったし、伏線は分かりやすいし…。どうも驚きや感動も少なくて、盛り上がりに欠ける。更に言うと、トントン拍子で行きすぎてしまうので感動もなかった。キャストに関しては文句はないが、それくらいかな…。
アニメの難しさが垣間見えた。
静けさは大事
それぞれのキャラクターがどの地点からどの地点に動いたのか(成長したのか)全く感じ取れずません。
不思議な世界観を舞台にしてワクワクさせるには、僕たちの中にいる弱い自分や、社会の不条理にに向き合わされたりする必要があるのですが、今作は薄味すぎます。
あと、常にBGMやカン高いセリフが流れ続けていて、メリハリを感じません。無音って大事ですね。
汚れなき子供向けファンタジーでいいじゃないですか?!
有名なアニメ監督作品が目白押しの今日この頃、大人が観て感銘を受けないといい作品と認められない傾向大ですね。そのせいか評価のブレが大きい気がします。
私自身大人が観ての評価がすべて、みたいな気持ちはないのですが一応大人向けとしての観点では3点、でも純粋に子供向けのファンタジー作品としてなら4点。間を取って3.5点でいかがでしょうか?(って誰に聞いてるの?)
色々と突っ込みどころはたくさんありそうですが、あえて触れすにきれいな映像と音楽、キャラクターもきれいな原恵一監督らしい作品だと思いました。
『悪玉が実は』みたいなところ『STAR WARS』のダースベイダーやカイロレンなんかを思い出しました。彼も暗黒面に落ちてしまってたんでしょうか。
でも「フォースとともにあらんことを」じゃない「関ジャニ∞の前向きスクリーム!」でもない、自分自身の心の中にある『前のめりの碇』をもって困難に打ち勝つこと、アカネにとっても仲間外れになりそうな友達からの救いの求めを勇気が出ずスルーして問題を先送りにしてしまうことはこれからなさそうですね。
こんな成長の過程を是非子供たちに感じてほしいと思います。
どうしても『千と千尋の神隠し』みたいに壮大な異次元ファンタジーを求めて期待を大きくして臨まれた方には物足りないのかもしれませんが、子供目線でみれば十分楽しめると思います。
キャラがたってないだけでここまでか……となる映画
キャラがたってないから世界観は魅力的なのに台無し。
物語は主人公が異世界の伝説の英雄で、危機に瀕した世界を救う話。
テンプレだとしても個性や魅力あるキャラなら問題ないが、この映画はとにかくキャラが酷い。
まず主人公が要らない。本当に要らない。
冒頭主人公が抱える悩みと異世界から帰還して成長で得られたものがリンクしてないどころが成長して無い。
巻き込まれるも主人公がなぜ英雄なのか?なぜ救ったのか?何も無し。
主人公はずっと冒険の途中マイナス発言&何もしてなかったのに終盤で一丁前に主人公ヅラ。
この映画は見てる人を馬鹿にしているのだろうか……?
絵で魅せたかったのだろうがそもそも説明が無ければそれは何の意味も無いことを理解して欲しい。
セリフにセンスが無い。
巨大な鳥に遭って目玉焼き云々言うか?師匠が行方不明になって動じず旅を続けるか?
最後の儀式の下りも意味が分からない。何となく分かるけど説明を。なぜ観客に丸投げするのか。
そして本当に主人公いらない。
振り返っては行けない理由は何。そこは黄泉の世界じゃないでしょう……説明して下さい。
異世界と元の世界が時間の流れが違ってもう会えないってのはエモさを少し感じたけどそれまでの物語で主人公へのヘイトと感情移入の出来なさで最後まで歴史の教科書を読んでる印象で終わった。
絵柄もかわいい。
世界観も魅力的。
物語の型もわかりやすい。
人物のビジュアルもいい。
のに、キャラが、0点。
映画館で見に行かなくてよかったです。本当に。
他の人の評価が低いことに驚いている。 これほどワクワクして笑いもあ...
他の人の評価が低いことに驚いている。
これほどワクワクして笑いもあり、爽やかな気分で観終わった映画は最近では珍しい。
異世界の窮状を救うにおいて、最終的には悪党・ザングとの戦いがクライマックスになると思っていた。
しかし、意外な展開でよかった。
明言はされていないが、600年前の「緑の風の女神」はアカネの母・ミドリのことだな。
こちらの世界では25年前の話なので話としては合う。
大人が泣いた!どこに?
とても華やかな世界。
ただキャラクターや世界観の設定が甘すぎる。
地球との平行世界?異世界?
都合のいいときだけの魔法に、地球のものと変わらない食べ物や乗り物。でも異世界感を出したい時の中途半端な乗り物や衣装。キャラクターデザインはなぜこの設定にGOを出せたのか?設定にかける時間がなかったのか?
松岡茉優や杏にはよかったが、主人公の設定はなぜ小学生じゃなければいけなかったのか?中学生や高校生でもよかったのでは?声と小学生設定が合わない。
感動の持っていきどころはどこ?王子の儀式も淡 々として、音楽で盛り上げようとした感が強い。
終始、違和感ばかりが残りました。映画に入り込めない時の、この2時間はきつい。
先ず、面白くない。
何に魅力を感じるかは人それぞれだとは思う。
少なくとも、ファンタジー世界での冒険を期待してしまった私の失敗も大きい。
原監督を舐めていたかも知れない。
緩いロードムービーとして見れば、それなりに満足いった可能性もあると思える。
その部分だけは。
母からの誕生日プレゼントだった冒険としても、主人公アカネが、あの切羽詰っているように見えない世界を救うべく頑張る理由が全く無いのは、ノイズでしかないし、ドッキリだった犠牲イベントも、底意地の悪い汚らしい大人の悪ふざけにしか見えないし。
一緒について行く叔母さんも、盛り上がりのための要員でしかなく、物語には全く関係が無いのも寂しい。可愛いだけ。
終始勝手過ぎるヒポクラテスのオッサンも、王子の闇堕ち関連も、御伽噺として見ればこそ妥当かも知れないが、絵柄や原監督特有のリアルとの食い合わせは最悪だと思える。
極めて童話なファンタジーをリアルな側面から描こうとして成功し得なかった。そんな作品に見える。
見た目ファンタジー、だが過剰な演出はない。
児童向けとしてはならこの内容は悪くない。
よーわからん世界観も今時なら、幾らでもある。
ジブリとかでも看板つけてなけりゃこんな評価になる作品あるだろう。
声優と俳優たちの声の演技に色々意見が出るとは思うが、自身を元に役に入り込む俳優とアニメのキャラクターに声を移す声優では少し違いがあるのだろうとは思う。
俳優に普段やり慣れていない事を敢えてやらせる意図は世間の認知度による集客力とこの内容に関心を持つ対象を想定しているから仕方ない。
既成のキャラクターに頼らずに製作しているのだから、後は脚本と内容さえしっかりしていれば文句を言う人も少ないのではないか
王子とザン・グの関係性は早々に解るがそこに至る感情の説明は少ないし、ロンの魔法をほっといた師匠のカマドウマは何やってるんだと思うが、何せ蒸気機関発明から大きな進歩をしなかった緩やかな世界だ…優しい気持ちで見守る方が良い。
大金払った人には眠かった意見もあるだろうが、ポジティブな前のめりの錨は欲しい人もいそうだが前のめりすぎるから呪いのアイテムっぽい(笑)
前のめりになりきれなかった原風異世界冒険ファンタジー
新海誠、細田守、湯浅政明…昨今、人気アニメーション監督の活躍著しいが、個人的に特に好きなアニメーション監督が一人。
原恵一。
『クレヨンしんちゃん』の名作や神作『河童のクゥと夏休み』、『はじまりのみち』では実写作品も手掛け、間違いなく今最も才あるアニメーション監督の一人。
児童小説を基にした4年ぶりの新作。
原恵一作品と言えば、アニメーションでありながら丁寧な人間ドラマ描写。
が、本作は意外や意外、王道の異世界冒険ファンタジー!
主人公は、無気力で自分に自身が無い女の子、アカネ。
誕生日前日、母親に頼まれ、叔母チィが営む骨董屋へ。
突然その地下室から現れた、錬金術師とその弟子。
彼らは、向こうの世界の住人。小説や映画なんかでよく出てくる、すぐ近くにあるけど全然別の世界っていうアレ。
彼らが言うに、今その世界が危機に瀕している。救えるのは、“緑の風の女神”であるアカネだけ。
困惑しながらも、不思議な世界で繰り広げる冒険…。
何処を切っても王道も王道。原恵一もこういうジャンルを手掛けるとは驚きであると同時に、やはり氏も一アニメーション監督。
この手の異世界冒険ファンタジーの醍醐味と言えばその世界観だが、言わずもがな。
カラフルでファンタスティックでイマジネーション豊か。
チィの台詞じゃないが、子供の頃こんな世界でこんな冒険がしてみたかったと思わせる。
キャラやビジュアル・デザインに、日本文化をリスペクトしているというロシアのイラストレーターを起用。
キャラや世界観に何処か洋ファンタジーの雰囲気感じるのはそれ故か。
一見美しい世界だが、“色”が失われつつある。それが、今この世界が陥っている危機。
非道を振るう謎の鉄仮面の男。
この世界を救うって、どうやって…?
鉄仮面の男の正体は…!
主人公アカネはキャラはちとありきたりだが、周りのキャラに助けられている。
堅物錬金術師のヒポクラテスと一寸法師サイズの弟子ピポ。
でも、キャラで一番ユニークだったのは、叔母のチィ。
こっちの世界でも向こうの世界でも、自由奔放な性格。お酒もガブガブ、言いたい事もズケズケ。ヒポクラテスとはチクチク掛け合い。
平凡女の子と堅物錬金術師だけの冒険なら退屈だったかも…。
最も、ヒポクラテスさんもハエになった時はユニークだったけど。
『はじまりのみち』松岡茉優、『百日紅』杏、原作品初参加の市村正親らの声はそう悪くない。
原作品お馴染みの声優も。あの人の「ほほ~い」という台詞も聞けたし、人形でも登場してたもんねー。
映像も音楽も美しく、見ていて心地よい。
話もキャラも面白味ある。猫裁判は笑える。
純粋に童心に返れる冒険と、成長、メッセージ…。
良質要素が揃っている。
が!
残念ながら、これまでの原作品ほどではなかった。
題材や話は悪くないが、作品としての展開や構成に難あり。
旅立つ動機が説明不足で唐突。一応の設定はあるし、異世界への冒険なんていつだって突然始まるが、何か唐突過ぎた。
冒険の目的もあるにはあるが、何だかちと不明瞭で釈然とせず。
ハッピーエンドではあるが、結局何をしたのか、何をしたかったのか。
冒険自体は楽しいが、ハラハラドキドキ、スリルは感じられない。
全体的に終始、ふわっとした感じ。
劇中リンクや伏線も張られているようだが、すぐ読めてしまう。例えば、600年前にこの世界を救った“緑の風の女神”とか。向こうの世界の一年はこっちの世界の一時間(こういう設定嫌いじゃないけど、『ドラえもん』かい!)で、単純計算しても合ってるし。アカネにこの冒険をプレゼントした人物の名前や服の色…。
つまらなくはないが…、不満・難点・イマイチな点が多々。もっと巧みに纏め、活かせられなかったものか。
きっと原監督も、前のめりになって新しいジャンル(冒険)に出たのだろう。
が、結果、前のめりではなく、所々首を傾げる冒険に…。
そういや新海誠も以前異世界冒険ファンタジーへ旅立って、賛否だった。
各々得意ジャンルはあるのかもしれないが、前のめりになれば世界は拡がる。
普遍的なメッセージはハートフルな気持ちにさせてくれるし、今回はまあまあだったが、原監督作品への期待はいつも前のめり。
良かったのは映像だけ
キャラデザ、背景、アニメーションはとても綺麗で驚いたものの、凄かったのはそこだけ。
ストーリーは中身ない、よくわからない、終わっても何も残らないの最悪パターン。大人が泣いたとか言ってたくらいなのに…どこに泣けるのか教えてほしいです。
キャラクターの個性が発揮されているキャスティングではあったものの、下手くそすぎて物語に集中できない。
声優の東山さんの上手さだけが救い…というか、群を抜いて上手い…おかげで他のキャスト達が…という感じ。
せめて主人公はもっと上手い人にしてほしかったな…
ワクワクできない
そんなにつまんないわけじゃないけど、なんというか、アニメーションの魔法が宿ってないというか。ワクワクしなかった。
それが何かと聞かれても、私には言語化できないけど。
アニメってほんとに難しいな…と。
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