「ラグビーワールドカップから学んだ〝信頼〟と〝覚悟〟」15ミニッツ・ウォー 琥珀さんの映画レビュー(感想・評価)
ラグビーワールドカップから学んだ〝信頼〟と〝覚悟〟
実際に弾丸が人の頭や体を貫通する時の様子。
訓練を積んだ射撃手の人たちの狙撃の精度。
パニックに陥ったとはいえ、逃げようとするより、動かぬ標的のように真っ直ぐに向かってくる兵士(あまり訓練されてない?)がいるのか。
バスのボディーの防弾効果。
すべて私には未体験、未学習のことなので、この映画にリアリティがあるのかないのか、正直わかりません。
ただ、実際の戦闘においての凄惨さが、この描写のたとえ3割未満だとしても、こんな現場を経験したら、普通の人は間違いなくPTSDから免れないと思います。
ひとつだけ確かだと思うこと。それは、テントに待機している司令官の判断に必要なのは、次のふたつだということ。
①前線に送り込んだ5人への信頼
狙撃スキル、現場判断力への信頼が持てないのならそもそも現場に出してはいけない。つまり、この作戦は始めから取るべきでない。
②しかし、相応の準備・装備と信頼を持って送り込んだ以上、優先すべきは彼らの判断であり、パリではない(上司への忖度や自身の保身など、現場の切迫状況を知らない者達への配慮は決定的なミスに直結する)。〝パリ〟に従わないことの責任は自分一人で取るという覚悟を前線の5人に示すこと。
ラグビーワールドカップを通じて、
・グランドでの判断はすべて選手自身の考えと責任で下されている
・監督も選手もスタッフも試合開始前にすべての準備と覚悟ができている
というとても大切なことを学んでいる今、本当に実感を持ってそう感じました。
コメントする