ハウス・ジャック・ビルトのレビュー・感想・評価
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あんま考えず見た方が良い
サイコパス殺人犯ジャックが語る5つの事件。R18だからまぁグロい。
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それにどこまでも残酷。一つ一つちゃんと倫理観とか向き合い始めたらこの映画見終わる2時間半までもたない。もうひたすら無で見ることをオススメする。
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第1と第2の事件は被害者の方も馬鹿なところあるし、どうせ殺されるし、いつ殺されるんだぐらいのテンションで見れる。でも第3第4は結構キツい。
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それでも救いは死体とかグロいシーンでも作り物ってわかりやすいの多いことかな。第3の事件とかその倒れ方人じゃないよねってちょっと笑いそうになったところも。
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スノーロワイヤルはスカッとする感じで人が沢山死んだけど、この映画はひたすら胸クソ。水曜の平日なかびに見るものではなかったかも。でもエンドロールもちゃんと見れば少しはスカッとできるかも。
いききってしまった感。
人間の性悪説を根底に芸術を語るのがラースフォントリアかと考えているが、残酷さもいくとこまでいってしまったらなんかもうひどすぎて笑ってしまう域に。 エンドロールの曲にやっと救われた。
罪悪と善とが絶妙にないまぜに表現されている「奇跡の海」あたりの作品が好きだけど、この作品もたけし映画的な楽しみ方ができそうな感じはする。
情報過多な不謹慎さ
ラース・フォン・トリアー初体験。カンヌ国際映画祭で100名以上の退場者を生んだ作品とは...?と不謹慎なワクワク感で臨む。
私の感覚が鈍磨しているのかなんなのか、R-18指定の鳴り物入り残虐描写も「こんなもんかあ」となり。まあエグいですよ。画的には悪趣味というかね。でも耐えられないものではなく、グロさが無意味に輝くという...(不謹慎ながら)。やりきるとコメディになる感じ...。
むしろ私が耐え難かったのはその縦横無尽なカメラワーク。切り替えだったりぐるぐる回ったり。本気で酔った。「エッセンシャル・キリング」以来の画面酔い。
物語は...殺人者ジャックと(最後に正体?が分かる)ブルーノ・ガンツの対話が不条理なスリリングさ。あらゆる論理と芸術で相手を煙に巻こうとするマット・ディロンと惑わされないブルーノ・ガンツの声のやり取り。歴史、美術、音楽、果てはワインの作り方...実は教養映画なんじゃねーのというかのような情報の盛り込みぶり。
「インシデント」といつまでも完成しないない「ハウス」、ジャックの常軌を逸した「実験」、そしてダンテの「神曲」!という予想をある種裏切るぶっち切りぶり。マット・ディロンのあのサイコパス表情が忘れられない...。
個人的には初っ端のユマ・サーマンが意味不明過ぎて凄かった。なんなんだあれは。ああいうのが心理戦なのか。
ジャックの「ハウス」についてはどことなく想像ができたが、ブルーノ・ガンツの登場の仕方(正体?)がわたしには意外過ぎて「えええっ!」となりました。そう来るのか...。
あとはあの不快を塗り固めた「音」と突き抜けたエンディングがヤバみを増してた。ザ・ベスト・オブ・不謹慎、不条理、意味不明。
ちなみに劇場で多くの人が笑いを堪えきれなかった様子のOCDの描写ですが、あれ超リアルですよ。OCDの人ならあの感覚が手に取るように分かるはず。あの不条理感が一番リアルだったなあ...。
乙一?
今作の監督さんの作品は「ダンサーインザダーク」しか観たことがなく、悪趣味ではありますが、今作でもまた「ダンサーインザダーク」のあのラストシーンのような衝撃映像が観られるかと思い、観賞しました。
結果的には、序盤の殺害シーンがやや物足りなくもありましたが、死体をいじくったり、それらで家を建てるシーンなどは見応えがあり、変に興奮を覚えました。なんだか、小説家の乙一さんの初期の短編作「seven room」と「冷たい森の白い家」を映像で観られたような喜びがあったからかもしれません。
今作の大半が、殺人鬼であるジャックの殺害の手口や、思考(嗜好)を、精神鑑定的に追体験していく内容でしたが、決して彼のような存在を肯定するわけでも崇拝させようというわけでもないのでしょう。
最後の最後まで観れば、それは明らかですし、エンディングでも、それを念押しするような選曲でした。言わば、本編が丸々振りだった、というような作品でした。
退屈とまではいいませんが、二時間半にもおよぶ前振りは、やや冗長に感じましたし、表現も独特なため、正直、かなり疲れました。
とはいえ、おもしろかったです。
自分がこの作品をレンタル店でジャンル分けするとしたら、まず間違いなくコメディに陳列します。
殺人鬼の求める家
これはとんでもない映画です。さすが18禁だけある
あの鬱映画ダンサーインザダークのラース・フォン・トリア監督と聞いたら鑑賞しないわけにはいかない。
巷ではアラジン、メンインブラックなどエンタメ性バツグンの同時期に上映している映画を差し置いてまずはこの映画を見に行きました。
潔癖症、強迫性障害、それにより窮地に陥る主人公や死体を現場に戻して妙な写真に取りに戻るなど、本人大真面目で見ててコメディ要素もあり
色使いが素晴らしくて赤いバンや赤い服、赤い帽子を印象的に使っていた
何度も繰り返されるピアノの映像などで瞬時になにか引き戻される感覚がある
サイコパスの特徴なのか嘘のうまさ、女性にはモテるようで
ほぼ結末には相手の死が待っているので一体どう言う死が待っているのだろう?と言う興味が湧いて釘付けになる
面白いのは殺害する人間の背景がいまいちわからないのであまり同情できないこと、主人公を深く知りもしないのにあまりに無防備でバカに見える為に殺される側にあまり感情移入することがないので主人公視点からやってしまえ!なんて不謹慎な気持ちになったりもしたが
子供も容赦なく殺害する上で母親との絶望的なピクニックシーン、その後死体の表情を無理やり変えるこだわり、笑顔の子供が映り込むたびに恐怖を感じた
タイトルの通り、家を何度も作っては解体しラスト理想の家が作れたのだが理想の材料はブロック塀でもなく木でもなく
死体だったのは印象深かった。
どこがで自分を止めて欲しいと言う気持ちからパトカーのサイレンは止めなかったのだろう、地獄?への描写とラストの
自分自身が執着していたネガになるシーン
見事な起承転結でした。
ひたすら苦痛、だけど見てしまう。
殺人の衝動を、主人公が外灯に写る自分の影で語っている所の表現が印象に残りました。
そして、謎の声が「しかし、それは他の衝動でも言える事だ…」と言い、確かにと共感してしまった。ある意味、殺人の衝動を少し理解した様な、謎の感覚に恐怖を感じました。
この映画の言いたい事は、このシーンに一番現れている気がします。後は、二時間半も苦痛が続く…。 二度と見たく無いけど、不思議な魅力があり最後まで見てしまい ました。 相変わらず、トリアー監督は女性を酷い目に合わすのが好きなサディストですね。そして、観客には優しく無い…。 そこが魅力なのかな?良く分からなくなってしまいました。
たまにはこんな映画も
ガツンときた
シリアルキラーに寄りそう表現で、最初の女のように死んで当然みたいな被害者もいるのだが、子どもを殺すところはつらい。しかもその後、死体をおもちゃにしていてひどい。しかし本人が衝動に突き動かされているだけで、決して楽しんでいるわけでない感じも怖い。
最後の地獄はなんだ?
二度とは見たくないけど傑作だ。
デートでは絶対見てはいけない映画
殺人シーンてんこ盛り。
特に母親の目の前で子どもをライフルで狙撃するシーンとか…
いくら映画でもいかんでしょ、あれは。
売春婦の乳房を切り取るシーンとか、映画とわかってても目をそむけてしまい、見れなかった。
とにかく後味の悪い映画。
ラース・フォン・トリアーが天才なのは
わかるし、編集の仕方にもその天才さがあらわれてたとは思うけど、何を言いたくてこの映画を作ったのかわからなかった。
天才の頭の中は理解できん…
ドックヴィルは面白かったのになー
本筋と関係無いけど、マット・ディロンはいつまでもカッコいい!でも、よくこの役受けたな…
逆にユマ・サーマンはすっかりおばちゃんに…ガタカでは超絶キレイだったのに…
サイコー
シリアルキラーの内面に迫る
糞変態監督の大傑作
理解不能だった
サイコスリラーではない。
本作はサイコスリラーと紹介されているが、全くサイコスリラーではない。
たくさん殺人シーンが出たり、家族殺しや、少年の残虐シーンもあるけど、全てはメタファーだと思う。
これは、神と人間の領域の話。
善と悪の定義の話。
全ては、人間の原罪についての物語だととらえる。
それにしても、この監督自体、取り上げるテーマと描き方が、悪魔的思考で凝り固まった変態だと確信した。
しかし、現実世界では到底許されない世界からドラマをつむぎだそうとする努力は買います。
アメリカで全編上映できないのは、日本より勧善懲悪の思考が、民族や人種によって、はっきりとしているからだと思う。狩猟民族の映画。
最後の赤いガウンは、キリスト受難の日、そのものではないか。
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