劇場公開日 2019年6月14日

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「たぶんトリアー的コメディなんでしょう」ハウス・ジャック・ビルト SHさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0たぶんトリアー的コメディなんでしょう

2019年6月20日
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鑑賞方法:映画館

笑える

知的

難しい

ダークな笑いで笑えたのは、前半だけだったかなー。後半も少し笑えたけど─。どうしてもグロさが勝ってしまうという感想。そのグロさ含めて結構堪能したんですけど、どん引きするところもありますね。
ゆらゆらぐらぐら映像としっかりかっちり映像がバランス良くなっている気がして、相当見やすさを感じたり─。ドグマ時代も生かされているだなぁなんて分かった風なことを語りたくなる監督であり、見て必ず何かしら強い印象を受ける作品を作り続けているから、酷いかもと想像しても見ちゃうんだなー、この映画は酷いけど面白かった。尺の割にあっという間に終わった印象だったし。
癖になっちゃう音使いも良かったなぁ、打撃音を伴ったメロディーが鳴る度に、自分の中の笑いが反応してしまいました。
監督の過去の作品とか、映画や絵画のパロディーや歴史的な映像、さらにはアニメといったあらゆる映像が盛りだくさんで、意外に感じてさらに楽しむことができた気がする。
これはラース・フォン・トリアー的なコメディなんだと思ったけれども、サスペンスなのかバイオレンスなのかホラーなのかファンタジーなのかドキュメンタリーなのか!?わからなくなるくらい、あらゆる要素がつまった作品。
ここまで言うと相当おもしろいような作品にみえてしまうけれど、実際自分はおもしろいと思ったし、そう言っていた人もいたのでそうした見方は間違いではないけれど、ただ観賞するには時間も含めて覚悟がいります。頑張ってください。

SH