プライベート・ウォーのレビュー・感想・評価
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ジャーナリストという存在意義
戦争について日本人には
なじみが薄いため共感されずらいテーマ。
でもロシアとウクライナ。
イスラエルとパレスチナのように
悲惨な状況を見ていると
くるものがある。
ジャーナリストも人間なので
感覚がマヒしたり、
ストレスで精神がやられたり
たばこや酒で紛らわす。
凄い勇気と使命感
女だからか?
んー、そこまでは、
実話の凄み
真実って何ですか
映像化でさらにしっかりと世界に刻まれる
ドキュメントに近いはずなのに、真に迫るものを感じ難いのは何故なのか‼️❓
戦争とは犠牲と恨みを生むもの
誰かがやりたがって誰かのものを奪うためにする。
その誰かに関わりがない人は皆「あまり関係がないから」「自分に影響がないから」と無関心なものになっている。
戦争の悲惨さ理不尽さをジャーナリストとして戦争に飛び込みセンセーショナルな映像を撮ってくる。
戦争を起こす人間は安全な所からやっている。
戦争に参加した人間と戦場の人間は狂う。
当然、戦場記者も狂う。
作中のロザムンドパイク演ずるメリーも狂っていく。表情は病気のそれだ。
タバコは走ってる時以外は大概吸ってるくらい吸ってて異様だ
聞けば殺されそうな事を聞き出そうとし、歩いているだけで撃たれる所で取材する。
そりゃ狂う
こんな事が起こっている
こんな事を許すのか?
こんな事を誰がしているのか?
なぜ止められないのか?
あなたの隣の大事な人が
あなた自身が失われる戦争
それを望んだのは誰だろう?
独りの狂いかけてるジャーナリストの訴えでは限界があるだろう。
昨今にはネットによる情報もあるが玉石混淆…いやゴミ屑が圧倒的多数な情報で人間として必要なものとは思えない内容だ。
メリーの有り方、やり方は賛同出来ないし、身近な人なら「もう止めろ」「いつか貴女が死んでしまう」と思う。
戦場での取材は命のやり取りに他ならず、苦労して撮った映像をTVでお茶や酒飲んでる奴等に送った所でこの問題をどう取りかんがえてくれるだろう?
現在に於いても世界中で紛争が増え、身近にキナ臭さが漂ってきた中(2022年)こう言った作品が与える影響は大事だと思うが元々そう言った意識の高い人たちは観ているとして、それ以外の人達に観て共感してもらうにはハードルが高い世の中になった。(意識高い人が観るでしょとか偉い奴等が変えていく事)と無関心になった。
今のTVのニュースは知らされた事実だけを淡々と伝えて、流行りのYouTubeやTikTokなどはたわいもない情報で再生数を稼いでいるだけ。
作中、「自由になりたかった」と圧政から逃げ出した人間が出てくるが、上手く稼いだ人間が好き勝手出来て、搾り取られている人間が大半を占める世の中は諦めしか出てこない気がする。
戦場の映像がニュースで流れても、世界から争いが無くなる気配が未だにないから…。
あの世でメリーも泣いているだろう。
戦争と貧困と格差
世の中が貧しくなっていくと人々は戦争を求める。格差是正を求めて武力に走るものがでてくる。
他国に援助していると「そんなことをしている場合か」と声がする。
しかし、歴史は伝えている。
武力による闘争はいい結果になったことがない。
権力打破後の内戦が一番恐ろしい。
外部介入によって以前よりも貧しくなる。
他国関係をおろそかにしたら、外国に依存している食料や燃料、為替すら一気にダメージを受ける。
全てはマクロに見なければならないが、格差が広がりすぎるとそうした発想すら埋もれていく。
最近では世の中のニュースがテンプレ化したこたつ記事ばかりになっているが、
本当の真実を伝えるジャーナリズムの本質はこうしたところにあると思う。
映画の直接的な感想ではないものの、この映画を見てそう思ったのだった。
結局は何だった?
戦争を間近に取材し、真実を伝える。
その仕事ぶりを映画で知ることができるのは
素晴らしいことだとは思いますが
この映画を見て、何かに気づけたり
学べたりという事は一切ない。
ただただスゴイ女性記者が活躍している映像であり
そこにカタルシスや物語性はない。
あえて、学びを持ち込むとすると
日本の報道がいかに疎かを知ることができる。
いま、日本が戦争に巻き込まれた場合の報道を想像するに
記者クラブが、政府・自衛隊から下りてきた情報を平坦に報道するだけの
第二次世界大戦中と変わりない報道性になってしまうのだろうと感じる。
かといって、いまマスコミはこれ以上は成長しない。
もちろんマスコミの責任だけの問題ではない。
ネットはリテラシーが非常に低い。
テレビに思想はない、新聞は現代的ではない。
もう、終わっていくだけ。 なので、この映画からは学ばない。
真に伝えるべき戦争の惨状。見るべき映画。
とても骨のある映画だった。オフィシャルサイトに大まかのストーリーが書かれているが、できればそれは見ない方がいい。各地の戦場を渡り歩き本当に危険な場に居ながらも、また次の戦場へ行く。そこで見た一般市民の女性や子どもの死傷者は彼女に強烈に焼き付けられ、PTSDに苦しめられる。戦争がmore comfortableと言ってまた旅立つが、恋もする。
この女性記者役をゴーン・ガールのゴザムンド・バンクが演じている。同一人物とは思えないほどこの役にふさわしく、決して屈しない迫力を感じた。命をかけたジャーナリストの生きざま。強烈な印象を受けた。
戦場ジャーナリストの使命感
実在のジャーナリスト、メリー・コルビン。2001年に内戦中のスリランカで負傷し左目を失明。PTSDに苦しみながらもその後も戦場に向かう。どうしたらそんなに強くなれるのか。真実を伝えなければならないという使命感だろうが、恐怖との闘いに違いない。
彼女達のような記者、カメラマン達の命懸けの取材があるから私たちは悲惨な状況を知ることが出来る。平和な国で命の危機に晒される事もなく暮らしている私達でも、せめて現状を知り、何故こういう事態になったのか関心を持たなければいけない。彼女達の死が無駄にならないように。
メリーを演じたロザムンド・パイク、もともと似ているとは思えないが、もう後半くらいにはメリー本人が取り憑いているくらいの凄まじさ。怪演だった。制作にはシャーリーズ・セロンも加わっていて、女性陣の熱い想いも感じる力作。
「バハールの涙」の黒眼帯の女性記者はメリー・コルヴィンがモデルだったのか!
使命感に駆られた人!
I see it, you don’t have to
フェイクニュースへのアンチテーゼ
実在する女性ジャーナリストの生涯を追った映画に『ヴェロニカ・ゲリン』があるが、こちらのメリー・コルヴィンは戦場ジャーナリストとして危険地帯にもバンバン足を踏み入れていく、昨今話題のフェイクニュースへのアンチテーゼとして描いている。
生前の彼女の映像と比較しても、ロザムンド・パイクは過剰すぎと錯覚するほど特徴を良く捉えて演じている。
今や“強い女”のアイコン的存在となったシャーリーズ・セロンがプロデューサーで参加しているのは、元々は彼女自身が主演したかったんだろうなという事が伺えて面白い。
アメリカ公開時にメリーの関係者から、スタンリー・トゥッチ演じるメリーの最期の恋人が、実際はかなり問題ある人物だったのにイイ人に描きすぎだという指摘があったらしいが、あのキャラクターは彼女が交際してきた恋人たちを組み合わせて創作した人物だと後で知り納得。
結末が分かっているため、鑑賞後どんよりとした気分になるのは致し方ないものの、9月に『荒野の誓い』、10月に『エンデベ空港の7日間』とロザムンド出演映画が連続公開されるので、まとめて観たいところ。
ジャーナリズム批評、戦争批評ではない。観客、つまり、お前らが批評されてんだZO!
戦場ジャーナリスト、メリー・コルビンの伝記映画。映画のテンポが速く、観客を飽きさせないように、エンターテインメント寄り。グロシーンもなく、戦場シーンもそんなに怖くない。ただし、そのせいで、この映画からは軽い印象を受けてしまいます。まあ仕方ないか。
この映画の特筆すべき点は、「戦争に行きすぎてPTSDになって、それが彼女にとっての不幸だった。」とか「現在のジャーナリズムに一石を投じる!」と主張していないところ。そうじゃないの。この映画にあるのは、そんなありきたりなメッセージではありません。我々観客に対する明確で鋭い社会的メッセージがあるのです。
この社会的メッセージとは、先進国に住む一般人に対する批判。つまり、我々観客のことを批判してる(笑)。ジャーナリズム批評、戦争批評ではない(これらも含まれてると思いますが、主ではない)。
映画に登場する(1)メリー・コルビンの元夫との関係の描き方(2)映像編集の仕方から、それは感じ取れる。
映画の中では、メリー・コルビンの元夫が凄く糞悪い男として描かれている(結構脚色したんちゃうかな?)。このクソ男、彼女への共感も尊敬も全くない。彼女から浮気のことを問われると、「お前が戦場から帰ってこないから、僕ちゃん寂しいから、他に女作って当然だろ!」みたいなこと言い出す始末。クソでしょ?www。それだけじゃなくて、彼女が「子供を作りたい」と伝えると、このクソ男は「お前、むかし流産してるし、もう歳だから無理」みたいなことを平気で言い出す。うーん。虫も殺さないような顔して、よくそんな残酷なこと言えるね。てゆーか・・・こいつアホなの?
この映画、ロンドンと戦場のシーンが交互に繰り返される。明らかに、ロンドンと戦場の人間を対比してる。製作者の意図は「戦場にいる奴らも酷いけどさ。ロンドンにいるヒルのような奴らも酷くね?」と、思わせること。ロンドンにいる彼女の友達は、皆、人間味のないクソ男、クソ女ばかり。この辺りの描き方がうまかった。多分、観てる人は、自分たちが批判されるべき対象にあるとは、そんなに意識しない。しかし、この映画の真の主張は、先進国の中産階級に対する批判。
映画の中で彼女が言うセリフが印象的。
「世界中に飢えている子供たちがいるのに、私たちは痩せるためにトレーニングジムに行く。」
皮肉が効いている、とても好きなセリフです。
追伸
あのさー。ちゃんと映画みようぜwww。「苦しみは全てが終わった後に来る」の真の意味は「戦場から帰って来て、アホ面下げてるお前ら見てると吐き気がしてくる。だから私は苦しい。」ということでしょうが。
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