劇場公開日 2019年9月13日

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プライベート・ウォーのレビュー・感想・評価

全81件中、41~60件目を表示

3.5骨太のジャーナリスト

2019年9月30日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

知的

主役のメリー・コルヴィン(ロザムンド・パイク)が、とにかくカッコいい。 負傷して海賊風の眼帯しながら、戦場でのラフな姿も画面映えするのはもちろん、カクテルドレスを着ても絵になる。なんなんだろう、この存在感。 くわえタバコで、パソコンに向かい、見たものを叩き出す感じで記事を書く。悲惨な現場を渡り歩き、自らも犠牲者となり片目を失い、PTSDに苦しめられながらも、また前線に向かう。勇気というより、もはや狂気だ。その迫力で、最後まで画面に釘付けにさせられる。 イメージとしてはクイーン・エメラルダス(そういう年代です)なのだが、あちらは優しさを秘めた熱さがあるが、こちらは使命感を全開に常に前進していくイメージだ。 実在した人物の話だが、暴走する彼女を持て余すキャップや、彼女を尊敬して付いてくるカメラマンなど、キャラクターも置きがいがあり、テレビシリーズにもなりそうな設定なので、ドラマとしてやってくれないだろうか。 これが実在した方だとは驚きだ。とりあえず面白い作品だ。

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AMaclean

4.0メリー・コルヴィンの絶望が画面から溢れ出る

2019年9月30日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

知的

難しい

 ゴルシフテ・ファラハニというイラン出身のびっくりするほど美しい女優がいて、当方はこれまでに「パターソン」と「バハールの涙」の2本を鑑賞した。主演した「バハールの涙」では、ISの被害にあった女性たちで編成した女だけの部隊を率いる不屈の意志の戦士を演じていた。暗くて深刻な役柄で、「パターソン」で主人公の妻で気儘なクリエイターを演じた女優と同一人物とは思えなかった。 「バハールの涙」では本作品の主人公メリー・キャサリン・コルヴィンがモデルになっている隻眼の女性従軍記者マチルドが登場した。彼女は、ニュースを受け取った人はクリックして終わりと悲観論を展開するが、言論は無力だがそれでも伝え続けなければならないと、かねてからの自分の覚悟も表明する。本作品でも、主人公メリー・コルヴィンは人類に絶望しているように見え、その絶望を乗り越えようとしているようにも見える。  ドストエフスキーの「カラマーゾフの兄弟」の中で、次男イワンが弟アリョーシャに向かって、何故幼児が愛する親によって虐待され、無垢な子供の上に爆弾が落とされねばならないのか。子供たちにどんな責任があるのか神様に教えてもらいたいと、迫力のある無神論を展開する。「カラマーゾフの兄弟」が刊行されたのが1880年。それから130年以上経ってもメリー・コルヴィンは戦場で答えを探し続けなければならなかった。  おそらくではあるが、子供は有史以来虐待され殺され続けている。弱くて無防備で罪のない子供たちが不条理に殺され続けてきたのはどうしてなのか、長い間、多くの人が問いかけ、あるいは自問してきたが、未だに解決の糸口さえない。子供の死は常に不条理だ。人体の耐用年数が50年とすれば、その半分にも満たない年齢での死は文字通り非業の死であり、子供たちは不条理な死を死んでいく。  死が不条理なのは生が不条理であることに由来する。生の不条理は人間の行動の不条理へと発展し、差別や虐待、暴力や戦争に繋がっていく。人間が自身の不完全を認め、他者の不完全に寛容にならない限り、人類の不幸は終わらない。そしてそんな日は永久にやってこない。  人類には暴君と無法者と被害者と、それに傍観者しかいない。メリー・コルヴィンの絶望が画面から溢れ出るようで、観ていて辛くなる。この世にはもはや希望はないのか。しかしメリー・コルヴィンのエネルギーとバイタリティも同時に伝わってくる。どんなに酷い世の中でも、誰かが火を消そうとしなければ、いつまでも火事は鎮まらない。火をつけて焼き殺そうとする理不尽な無法者ばかりの世の中ではない。火を消す努力をする人がいなくなるのを最も恐れなければならない。だからメリー・コルヴィンは火を消すために事実を伝え続ける。何もしないこと、何も伝えないことは、暴力に加担しているのと同じことなのだ。

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耶馬英彦

4.5女性の目線

2019年9月30日
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あなたのお話を聞かせてほしいと、取材をすすめる。 最前線にいるが、兵士目線ではなく、女子どもの話を聞く。 編集長にあなたは見なくて済む、私が代わりに見ているから、と毒づく場面、彼女の苦しみが伝わってきた。

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Momoko

3.5ロザムンド・パイクの一挙手一投足観賞用

2019年9月28日
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『ゴーン・ガール』で強烈な印象を受けたあと期待していたのだが、なぜか私の守備範囲では見かけなくなってしまったロザムンド姐さん。今作も強烈なキャラクターをきっちりもののにしている。 で終わってもいいのだが、どうしても気になるところが。何故あそこまでして報道し続けるのか、使命感や罪悪感はわかるが、酒に溺れタバコは手放せず片目を失い悪夢に魘されPTSDのフラッシュバックに苦しみそれでもなお、取り憑かれたように戦地へ赴き続けるのは、映画の中では明確には語られていなかったような、更に踏み込んだ動機があるように思える。個人の妄想の域を出ないがそんな気がしてならない。

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なお

4.5良かったです。共感できるかな?微妙です。安らかに!

2019年9月26日
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良かったです。共感できるかな?微妙です。安らかに!

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Tony89433403

3.0「苦しみは全てが終わった後に来る」

2019年9月26日
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いぱねま

3.0生き方は壮絶、映画の出来は平々凡々

2019年9月26日
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興奮

知的

メリー・コルヴィンの戦争で傷つく人々の声を伝え続ける飽くなき追求を描いた作品。 彼女の信念は自らを危険に晒しても続き、最期まで貫き通したと言える。 ただ、映画として観るとそこまで引き込まれるような演出とは言えないありきたりな所がチラホラ‥

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ゲルゲ13

3.5何と戦うのか

2019年9月24日
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私なりに副題を付けるとすると、 「ある戦場ジャーナリストの栄光と死」 ある諺とスローガンを思い出した映画です。 1)ペンは剣よりも強し 2)権力は銃口より生まれる 葬儀場でしか死体を見たことない私にとって、 なかなか理解できない映像の連続です。 戦争や内乱のない国の平和ボケした国民だと誹られても、 仕方のないことかもしれません。 言い返してやりましょう。 「それがどうした?命あってのものだね」だと。

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マックス・ヘッドルーム

3.5無事に帰ってくるまでが取材。骨のあるジャーナリストを失い残念。

2019年9月23日
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悲しい

知的

英国サンデー・タイムズ紙の特派員として、レバノン内戦や湾岸戦争など世界中の戦場を取材し、世界に伝えた実在の女性記者メリー・コルヴィンの半生を描いた作品。 世界には、こんな骨のあるジャーナリストが居たんですね。イラクでの集団虐殺犠牲者の墓地、“アラブの春”でのカダフィ大佐とのインタビュー、そして、シリア内戦の現状。「あ、そう言えば」と言うのが少なくありません。それらの報道は、彼女の功績によるものだったんですね。 ラストのシーン。チャンネル4、BBC、CNN、ITNニュースへの出演ですが、それをやったがために居場所を知られ、攻撃されたんですかね。都合の悪いところを見られていますから、消されたんでしょうね。

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勝手な評論家

3.5君は炎に飛び込む蛾だ

2019年9月23日
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戦場記者、メリー・コルビン。すごい人だね。一人で戦っている。片目を失おうとも、PTSDになろうとも、戦争の正義なんかどうでもよく、ただ現地で犠牲になっている市民の現状を世界に伝えたい、って熱意。今も含め自分たちは、こういう人たちの使命感のおかげで、真実を知ることができる。知って、感じて、考えてみる。何か行動を起こすことまで出来なくても、せめてそのくらいはしてみよう。彼女たちのジャーナリスト魂の苦労に報いるためにも。 って、主役の彼女、「ゴーン・ガール」の??? すごいなあ、ここにもまた女優魂かよ。

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栗太郎

4.0平和ボケしてる自分が情けない

2019年9月23日
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戦争の最前線で命をかけて事実を伝えるジャーナリストの信念や苦労に心がえぐられてしまう。 また、本人も重いPTSDに苦しみながらそれでも戦地に駆り立てられて自ら突っ込んで行ってしまう。 激しい戦場と華々しいパーティーの風景が切り替わりその歴然とした差に頭がクラクラする。 登場する戦場の人々は皆「戦争に巻き込まれた罪のない人」で、神様何故なのですと泣き崩れる人々を見て、私は一体何をしていたんだろう今までと涙が浮かんできた。この戦地を非日常だと感じる日常を過ごしてる我々に命懸けでジャーナリストが伝えてくれた事を受けとめて私は何が出来るのだろう?知る事だけでいいのだろうか?と今この世界で生きてる意味を改めて考えてしまった

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モ-ts

3.5☆☆☆★★★ もう1つの『ババールの涙』(…と言うか、『ババールの...

2019年9月22日
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☆☆☆★★★ もう1つの『ババールの涙』(…と言うか、『ババールの涙』のモデルになったのがメリー・コルヴィンだったのを翌日に知る) 映画のラストを観ながら。「そう言えば、こんなジャーナリストに関する報道があったような?」…と、朧げな記憶を思い出した。 2019年9月19日 TOHOシネマズ/シャンテシネ1

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松井の天井直撃ホームラン

3.0良い映画

2019年9月21日
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戦場記者メリー・コルビンの記者活動を描いた実話ベースの物語。 その取材の過酷さと彼女が負うトラウマが対比的に描写され、戦争の悲惨さを伝えています。 彼女が亡くなったホムスでのライブ放送が鬼気迫った場面として描かれます。そして、戦場で亡くなっていく子どもたちもリアルに描かれます…。 しかし、これは演出なんだと思った途端、とても冷めた目でこの映画を観ている自分に気づかされます(笑)

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stoneage

3.5重く痛く哀しく・・

2019年9月20日
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悲しい

怖い

いつもいつの時も このジャンルの作品を観て更にそれが実話であればある程想うは・・ 「戦場カメラマン、戦場ジャーナリスト」 「戦場」が生業になってしまう職業が必要の無い 平和な世界が来る事をただ、ただ、願い 祈ります・・

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ねもちゃん

3.5ホムスへのカウントダウン

2019年9月20日
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174.コルビン自身のプライベート・ウォーであり、各々の目の前にあるプライベート・ウォー

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movie

4.5戦場の、普遍的な真実を追い求めて

2019年9月20日
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りゃんひさ

4.0観る価値がある映画

2019年9月19日
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悲しい

知的

普段はミュージカルやコメディものを好んで見ているのですが、今回は予告版を観たときから気になっていたので、映画好きの友達とレイトショーにて観劇してきました! この映画には主人公のメリーが戦場の記者として、使命感を元に強く生きていくだけの物語ではありません。映画を通して写る彼女の心の弱い部分が戦争の無意味な残酷さを際立たせていました。 戦争で死ぬことがない政府は市民に対して不誠実に戦争を好んでしまっている。この映画を観て改めて思い出しました。 私の平和すぎる日常の中でたまにテレビのニュースで流れる、血を流して搬送されてくる小さな子供や、飢えに堪える人々の映像が、映画館のスクリーンと大音量の中で観ることによってより間近に感じられました。また、彼女のアメリカでの私生活と紛争地での生活に大きなギャップがあること、ボロボロになった街の広さから連想される本来の街の姿など、この映画の映し方は心に刺さります。 私は、テレビで流れる紛争地での実際の映像のような辛いニュースは苦手なのですが、この映画を観たことで知っておかないといけない事実なんだと、改めて気づきました。

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でぐでぐ

5.0心して鑑賞されたし。

2019年9月18日
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泣ける

悲しい

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momo8

4.0良心的な映画でした。

2019年9月17日
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プライベート・ウォー (2018) 主演のロザムンド・パイクはゴーン・ガール (2014)で有名ですが、 最近見た 荒野の誓い (2017) あと私の好きな サロゲート (2009)でもブルース・ウィリスの奥さん役を演じてました。 実在の戦場記者メリー・コルヴィンの半生を描いた伝記ドラマ。 戦場は凄い爆撃の臨場感で私生活は重いPTSD(心的外傷後ストレス障害)でさらにアルコール依存症?な感じのシーンが交互に描かれています。 取材現場の体験と日常の非現実感が精神にダメージを受けてる様子がとてもリアリティがありました。 微妙に体をゆすったり煙草を持つ手が震えたりと演技っぽく見えなかったと思っていたらロザムンド・パイクはこの役を演じていた時に実際に精神的に追い詰められてたらしいです。 ともかく実在した戦場記者の人生を丁寧にそして壮絶に演じ切っています。 社会的な意義も有る大人向けの作品でした。 単館上映ですがぜひご覧ください。

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Yoji

4.0戦争

2019年9月17日
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泣ける

悲しい

興奮

戦場で取材をし伝えてくれる記者、映してくれるカメラマンがいるから、真実を知ることができる。真実は現場にしかない。そんな当たり前のことを思い出させてくれる壮絶な作品。 日本人にとって中東やアフリカの戦争は対岸の火事であり、そう思うのは仕方のないことだと思う。欧米と違って移民も少なく、戦地で戦う兵士もいない。ただ、知ることはできるし、知ろうとすることもできる。安っぽいかもしれないけど、平和な日本にいることの感謝をただ思った。 数年前、日本人ジャーナリストが人質に捕らえられ、世論を二分する事件が起きた。現場に行く記者には敬意しかいないが、あの問題は、彼がフリーであることも大きな問題だと感じた。本作の記者は新聞社に所属する記者である。日本も戦場取材が必要だと思うなら、大手新聞社が責任を負って使命を果たすべきだろう、とそんな余談をふと思う。

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一言レビュー