劇場公開日 2019年4月19日

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「それぞれの葛藤を掘り下げて欲しい」ある少年の告白 昭和ヒヨコッコ砲さんの映画レビュー(感想・評価)

3.0それぞれの葛藤を掘り下げて欲しい

2020年5月10日
iPhoneアプリから投稿

多くの親にとって自分の子供が同性愛者であることは大きな問題になる。
そして主人公ジャレッドの父は敬虔なカトリックの牧師であるということ。
キリスト教は同性愛をタブーとしており、 牧師としての立場上、息子が同性愛者であるということは大きな問題となる。
主人公ジャレッド自身も父の立場を思って自身の志向を異性愛者へとシフトできないかと悩んでいた。
同性愛とタブー、父と子の分つべきであり分かれ難い2つの要素がこの物語を複雑化している。

主人公ジャレッドに偏った視点であるため父親は非常に不寛容で狭量な人物に見えるなどアンフェアな印象を受けた。

同性愛であることのカミングアウトは当事者以外にはいつも突然である。
矯正施設が誤りであることはもちろんだが、カミングアウトにかかる相手への負担もそろそろ語られてもいいように思う。

昭和ヒヨコッコ砲