「アメリカはプロテスタントの移住で始まった国だったわ」ある少年の告白 asicaさんの映画レビュー(感想・評価)
アメリカはプロテスタントの移住で始まった国だったわ
誰もが習う 清教徒革命(ピューリタン革命)
その中にはかなりストイックなモルモン教などがあり、昔読んだシャーロック・ホームズの「緋色の研究」で、ソルトレイクシティに彼らが住み着くまでの話が出て来る。
昔 日本で活躍していたケント・ デリカットというアメリカ人もソルトレイクシティ出身のモルモン教徒だと言っていたっけ。
ケネディは アメリカ初の カトリック系の大統領。つまりそれまで同じキリスト教徒でも アメリカ合衆国における大統領はプロテスタント派だった。
日本人の キリスト教徒ではない人間の多くは
ローマカトリックもギリシャ正教も ロシア正教も イギリスのそれも 全然 区別がつかない。
この映画で アメリカのキリスト教徒全てをひっくるめて考えてはいけない。
そういう事も思い出しながら見た。
アメリカ合衆国という国が、日本人の思う 自由の国 なんかじゃない事をしみじみ思いながら。
クライマックスは 矯正施設から母とともに抜け出す場面。
自宅のパソコンで、昨夜の残りのサーモンのレモンクリーム焼きを食べながら見ていたのに
喉に詰まらせそうなほど 号泣した。
私の中で それまでの彼の けなげさが 溜まりに溜まっていたのがここで 堤防決壊となった。
そう言えば、去年イギリスに行った時に観光したウィンザー城の受付の男の人は 一見してLGBTの方だろうなと判ったが、同行していた長女が、そういうバッヂを襟章につけてたと言っていた。
世の中は いろんな方向に 分裂している。
P.S
終盤 父と息子が 玄関先で話すところで
父がenoughって言うのを
「やめろ」っていう字幕じゃなくて「もういい」にしてくれたらいいのにな。
そういう字幕に関する差異は時々ある。
asica さん
お返事ありがとうございました。
ありゃりゃ~!僕の”プロフィール“、読破されてしまいましたね~(笑)
asica さんのレビューの僕が心くすぐられている所は、たびたび「食べるasica さんが登場する」ってことかな。ビールだったり、おせちの残りだったり、
〉昨夜の残りのサーモンのレモンクリーム焼き
だったりね。
そんなasica さんのエンゲル係数の高いレビューは僕のお気に入りです、食べるように映画を観る方だなぁと。
観る映画によっては栄養があったり下痢したりの冒険ですよね。
ではまた
変わり者のきりんより
アデュー
それにしても
お祖母様はお茶の先生で幼い頃は沖縄(?)にお住まいの経験があり、ご両親はお子様以外をお育てになった事があり、奥様はピアノの名手でお別れになっていらっしゃる、などなど
もう人生がすべてドラマのようで
その厚みが凄いなと感心致しました。
私も割に変わった経歴ありなんですが、そのレベルが凄くて。
きりんさんの人間としての厚みを感じる事が多い理由がわかる気がします。
とんだ勘違いをしていたのだと改めて思った作品でした。
アメリカもニューヨークなどのシティではない地域では日本より数段過酷ですね。これを機会に宗教とジェンダーについて調べたくなるような映画でした。
「わたしは〜」はフランス舞台のようなので、そういった意味でも楽しみです。
きりんさん
ありがとうございます。
早速 「わたしはロランス」見る手筈は整いました。
フランス映画なんですね。フランス語がまーったく出来ないため字幕があってもかなり苦手なんですが、チャレンジします。
分裂ではなく 独立誕生 なるほどですね。
それにしても私達が思っていた海外のジェンダー事情は実際とはかけ離れていて
asica さん
「わたしはロランス」見ました?
これも超オススメです。つまらなかったらお金返します。ぜひ。
(レビュー書いてますが映画見るまで読まないで下さい)。
きりん
“分裂”に見えるけれど、この少年やウインザー城の受付は無理やりひとつ、人類は一家、単一民族、男は男、女は女らしくといわれて押し込められていたものが、自分のアイデンティティーを表しはじめた、一人一人が自分らしくあれる世界が始まったと言ってもいいんじゃないでしょうか♪
そこは分裂じゃなくて誕生、独立ですね。
共感ありがとうございました。
ちなみに僕の弟はカミングアウトしているゲイです。家族みんなで応援しています。