「息子が人間であることは認めるべき」ある少年の告白 突貫小僧さんの映画レビュー(感想・評価)
息子が人間であることは認めるべき
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初回は、花粉症の薬に負けてしまった。
再度観ることにした。作品の出だし、やはり単調であり、前回同様に、睡魔が襲うかもと不安になった。
イーモンズ役の高校生が、どこかの作品で見た!という印象を受けた。やはり「マンチェスター」、「スリー・ビルボード」に出演されていた。目立たないが、(記憶に)残る俳優であった。2回目は、しっかり観られた。結構、ラスト泣けた。同性愛者の矯正治療施設に、半強制的に入らされるジャレッド。作品が進むうちに、この施設の異様さに気付く。こんな施設があることが異常なのではと思うようになる。「心の清算???」、訳が判らない。
父は、プロテスタントの教職者である牧師。同性者である息子である、彼を施設に入れさせる。
この牧師役が、ラッセルクロウだ。以前、「グラディエーター」のあの強靭な肉体を持つ彼ではあったのだが、今や観るも無残。
ラストに、アメリカの国内には、TGBTを強制治療する施設が幾つもあることを知る。サイクスの行動、治療にあたる彼の神への異常な尊さ敬虔さ、そして施設内の人間が、人として人間性が欠けている。治療を行っていたキャメロンの死は、果たして「自殺」であったのか。施設での治療に耐えられなくなったジャレッドが罵倒しながら施設を逃げだす場面は、彼の行動こそ正常な人間に見えた。4年後、父と子が再開する場面、車の窓からの場面は、う~ん泣ける場面だね。再度、見直して本当に良かったと痛感した。
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