「同性愛の矯正という思想の不毛さ。」ある少年の告白 Erinaさんの映画レビュー(感想・評価)
同性愛の矯正という思想の不毛さ。
敬虔なクリスチャンの牧師家庭に生まれたゲイの青年が、その時代に受けた矯正教育の実態と、心の葛藤を描いた物語。これが実話だということに驚いた。
父親や母親、施設の人間、みなすべてがそれぞれの正義だという点が心苦しく逃げ場がない。
現代ではLGBTQに対する認知が広まってきているとはいえ、認知することと、それを受け入れることは別物。未だなお、見えない所で静かに苦しんでいる人間が山ほどいるんだろうと思う。
それにしても、最後のクレジットでのサイクスのその後が衝撃的すぎた。彼も上記のその一人だった。
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