「2次元と2.5次元の狭間」リョーマ! The Prince of Tennis 新生劇場版テニスの王子様 Dポッターさんの映画レビュー(感想・評価)
2次元と2.5次元の狭間
数々の邦画をネタにしてきたWebマンガ『邦キチ』でネタにされていたのを観て、何も言わずに見てほしいということで一周回って観てみたいと思って鑑賞しましたが、本当にそのままで(?)楽しめました。私が観たのは幸村と手塚が作中に登場する”Decide版”だそうです。
公開からしばらく経っているのにほぼ満席。女性率98%…恐らく友人同士などで来ているのか、始まる前も終わってからもファンの熱い会話があちこちから聴こえてきました。観賞特典のポストカードの交換などファン同士のコアな交流も。
こういう雰囲気が苦手、初見殺しだと言う声もありますが、逆に愉しむための大切な要素でもあると思います。
『テニスの王子様』『新テニスの王子様』など今や少年マンガ、スポーツマンガを飛び越え、”2.5次元の祖”と評される理由を垣間見れた気がします。
ネタとして扱われる原作シーンの数々も含めてそれぞれの学校のカラー、キャラクターの個性を長い時間をかけて深める事でこんなにも長い時間をかけて多くのファンに愛される作品になったんだなと『シアター☆テニフェスpetit!(プチ)』(原作の漫画を抜粋して動きをつけたりミュージカル化)を観て改めて感じました。
CGがPS2並みとかジャパネットたかたのOPみたいとか、超展開と突如始まる時空を超えたミュージカルとか色々ツッコミが追いつかない所もありますが、言い換えればファンサービスに特化したエンターテイメントとしては正解でしょう。
あと桜乃のポニーテール姿は新鮮で、三つ編みより可愛いですね(個人の嗜好)
胸が原作よりかなり盛られている気がしますが…CGだとあの微妙な感じは再現がまだ難しい領域なのでしょうね。