母との約束、250通の手紙

劇場公開日:

母との約束、250通の手紙

解説

外交官や映画監督、そして「勝手にしやがれ」の女優ジーン・セバーグの夫としての顔も持ち、1980年に拳銃自殺で最期を遂げたフランスの伝説的文豪ロマン・ギャリーの自伝小説「夜明けの約束」を、シャルロット・ゲンズブールと「イヴ・サンローラン」のピエール・ニネの共演で映画化。シングルマザーとして息子ロマンを育てるユダヤ系ポーランド人移民のニーナ。息子が将来、軍人として活躍した後、作家として成功すると信じる彼女は、息子の才能を引き出すために躍起になる。ロマンは、そんな母からの過剰な愛と重圧にあえぎながらも、母の夢をかなえようと決意。成長したロマンは自由フランス軍に身を投じ、病で生死の境をさまよった時も、ニーナからの激励の手紙が届き続けた。やがてロマンはパイロットとして活躍し、執筆した小説が出版され作家デビューも果たすことになるが……。

2017年製作/131分/R15+/フランス・ベルギー合作
原題:La promessa dell'alba
配給:松竹
劇場公開日:2020年1月31日

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映画評論

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(C)2017 - JERICO-PATHE PRODUCTION - TF1 FILMS PRODUCTION - NEXUS FACTORY - UMEDIA

映画レビュー

4.0是が非にも運命を切り開き前に進もうとする母子の執念に圧倒される

2020年1月30日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

このタイトルからはメロドラマに近い印象を受けるが、いざ物語が動き始めると瞬時にその語り口へ引き込まれた。何が何でも生き抜く。そして勝利を掴みとってみせる。なりふり構わぬ生き様が、人生を少しずつ動かしていく。数十年にわたって年老いていく母を演じたゲンズブールも見事ながら、精悍な若者へと変貌する少年のバトンリレーもなかなかのものだ。

メインの母子には冒頭から「虚構」がつきまとう。貴族の末裔だとか、有名ブランドのお墨付きのお店だとか、昔は人気女優だったとか。おそらくこれらの「虚」は、母の思い描く未来絵図を叶えるための手段に過ぎないのだが、これらの言葉こそ、やがて少年が生業とする「ストーリーテリング」の礎として大切に受け継がれたように思える。何が何でも書き続ける。それは生きることの同意語でもある。そうして見つめた時、本作は「物語ること」について描いた重厚な人間ドラマだったことに気づかされるのだ。

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牛津厚信

2.0強烈な親子愛…

2021年11月7日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル
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KEI

3.0強すぎた愛

2021年6月19日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

死してなお愛し続けた母からの愛と母への愛は、
その他の愛すべき人への愛や自分自身への愛まで、
燃やし尽くしてしまった。

強すぎた母の愛は報われない形になってしまった。

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上みちる

4.0ロマン・ガリ

2021年6月16日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

才人、ロマン・ガリの半生を母親との関係で描く。
リトアニアで生まれ、パリに移ったユダヤ人のガリは、溺愛を通り越し盲目的な愛情を注いでくる母親(シャルロット・ゲンズブール)がうっとおしくもあった。
それでも母親との約束を果たすために頑張るのだが・・・。
なまいきシャルロットに目を奪われる。

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