新宿タイガーのレビュー・感想・評価
全10件を表示
新宿の街並みがたくさん
撮影時点の風景ものはもちろん、70年代頃写真もあり、「昔の新宿駅」な特集ではあまり見たことのないものもあり楽しめた。ルミネエストが昔民衆ビルなんて名前だったなんて知らなかった。 タイガーさんは15年くらい前に池袋の映画館で見たのが初めて。1番前に座ってらした。その後も新宿の映画館で何度か同じ作品を見た。そっち系の人かと思ってドキッとしたけど、映画好きと知ってからは見かけるとハッピーな気分になったことを思い出した。最近は都内にあまり行かずお会いすることもないけれど、この映画を見てずっと元気でいてほしいと思った。すべてを語ったわけではないけれど、こうして映像に残るのも嬉しい。
新宿といえば
バイトしてた頃よく見かけてたなぁ。へー。こういう人だったんだ。やっぱり変わり者であり、愛すべきおじいちゃん。そして新宿になくてはならない人。いつも見かける時は一人でチャリ乗ってるイメージしかないけど、こんなに周りに大切にしてくれる友達がいるんですね。本人は本人のことを語らないが、周りの人を見ると本人の人となりが見えてくる。次見かけることがあったら話しかけてみよう‥今どうしてるのかな‥
新宿の妖精
「新宿タイガー」という名前やあのド派手なビジュアルは、随分前にテレビか雑誌の特集で見たことがあったけど、まだお元気だったようで嬉しい。 タイガーマスクのお面とド派手なカツラや衣装に身を包んで新宿の街を闊歩すること40年以上。 多分、他の街・他の時代ではダメで、カルチャーの最先端基地としてあらゆる文化を受け入れるだけの懐の深さを持った「1977年の新宿」という街だったから、「新宿タイガー」は生まれ、今も生き続けているんだと思う。 昔は街に愛され(許され)た、その街の妖精みたいなおじさんやおばさんがどの街にも1人はいたもんだけど、今はもう絶滅危惧種になっちゃったのが少し寂しいかな。
変わりゆく街並みと変わらない人間を対比している
新宿タイガーはいつまで新宿タイガーであり続けるのであろうか? 彼はまだ現在進行形であるから、彼が語る理想も現実もリアルで活力ある画が観る側に伝わってくる。だが、彼が新宿タイガーの幕をおろすとき、それは遠からずやってきますが、そのときの彼も観てみたいと思います。 そのとき、新宿はどうなっているんだろうか?
ただのセクハラおじさん?
新宿にたまにいる虎のお面をかぶってぬいぐるみを大量に抱えた新宿タイガーについてのドキュメンタリー。 . 私は東京来たばっかなんで、このおじさんのこと見たことも聞いたこともなかったけど結構有名らしい。 . そんな人どんなやばいおっさんだよと思うのですが、大半何言ってるかわからない以外普通の映画が好きで、綺麗なお姉さん(おばさん?)が大好きなおっちゃん。 . 女の人と喋ってる時なんてほんとにただのセクハラジジイなんだけど、一緒に飲む人だいたい売れない女優。 . たぶんこの女の人達辛いこともかなり多いんだろうな、おじちゃんに綺麗だよってたくさん言われて元気付けてるんだろうなって思った。 . 映画館に暇さえあればいるらしいから東京にいる間に遭遇できないかしら(笑).
現実に降りてきたフィクション
映像が逐一洒落ていて絵になる。それはカメラワークの技でもあろうが、それ以上に被写体である新宿タイガーさん自身の完成度だろうと思う。タイガーさんは生き様そのものが作品であると映画の中でも皆が語っていたが、ビル街でも歓楽街でも路地裏でも新宿のどんな風景にも不思議と溶け込むド派手な色彩美は、きっとご本人が緻密に作り込んでいるに違いない。 一般的にドキュメンタリーを見る観客は、主人公がときに感情的に自分をさらけ出しながら隠されていた秘密を明かすことを期待していると思うが、そういう期待は裏切られる。でもこの作品は期待外れでいい。新宿タイガーさんは現実に降りてきたフィクション、映画以上に映画らしい存在、人を超越した人であるからこそ、万人に愛と平和を語れるのだ。彼に関わる人の方が、いわゆるドキュメンタリーらしく自分をさらけ出していくのが素敵である。
哀しみと希望
もちろんテアトル新宿で。
この階段を降るとき最も贅沢な気分に盛り上がる、素晴らしい劇場です。
半分くらいの入りで、繁華街の地元の民が多いのか共感が伝わってくる。
あっさりと素顔を晒し、いかにも人柄よ良さそうな愛嬌ある笑顔に惹きつけられる。
意外なほど話術が巧みで、ひたすら女性を持ち上げる様はホストも逃げ出すほどの感動もの。
見慣れた風景の中に異質の存在。
ローマかニューヨークの下町に似合う生き方。
これが半世紀継続してるなんて、、
学園闘争の頃の大学中退のまま、転向もせずに朝日新聞を配る姿に、その一つの一貫性に痺れました。
いつまでも元気であれと祈らずにはおれません。
全10件を表示