「特撮ではない。大人に見て貰いたい。」ライズ ダルライザー NEW EDITION くろさわゆーたさんの映画レビュー(感想・評価)
特撮ではない。大人に見て貰いたい。
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福島県白河市のご当地ヒーロー映画。でも特撮ではない。
1人の男性が地元に戻り、悶々とした日々を過ごす中で見つけた生きがいと。彼は様々な壁にぶち当たりながら、ヒーローになっていく。
必殺技も超能力もない。巨大ロボが出るわけじゃない。
ただ大切なものを守る為に戦い、心に秘めた思いは誰よりもヒーローだ。
大人にこそ、見て欲しい。
大人が成長する姿は、多くの人を巻き込んでいく。
この映画の素晴らしさは、インディーズ映画にとどまらない佐藤監督の緻密な照明、脚本、カメラワークだけでない。
地元白川の人々、スペインの格闘術KEYSI関係者、映像関係者を次々に巻き込んでいったことだ。
映画を作った、ではなく映画を作っていく中で、彼らは自分たちの未来を一つづつ積み上げていったと言える作品だ。
何かを作ることを、それを通して成長する姿を、大人だから見て欲しい。きっと今何をできるのか、考えさせてくれる映画だからだ。
まだ特撮ヒーロー物、と捕らえられているかもしれない。
それがこの映画が、ブレイク仕切れない壁なのかもしれない。
だけど、この映画に込められた思いが広がったとき、その壁をぶち壊してくれると思っている。きっとその日は遠くない。
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