パリ、嘘つきな恋のレビュー・感想・評価
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ピュア男のピュアな恋愛
アレクサンドラ・ラミーが素敵でした。ファンになりました。我儘し放題の我儘男は実はピュアなマジ野郎だったお話し。ピュアな我儘が男が素敵な彼女に翻弄されていたのでした。涙なハッピーエンド、いいですね。
世界は狭く、二人の距離も案外近い
車椅子のフロランスが、
そんな世界中飛び回って、大変じゃないかという問いかけに、
「世界は狭いから!」と明るく答える。
フランス映画らしい、というか、とてもウイットに富んだラブストーリーだ。
描写もきめ細やかで、笑いも絶えない。
ジュリーも、秘書のマリーも、医者のマックスも、そして、パパも抜群のキャラクターだ。
フロランスの言うように、ハンディキャプの人にとっても、もはや世界は狭いのかもしれない。
そして、案外、健常者が、変に気を使って、よそよそしくしてるのを、ちゃんと観察して、そして、それを良く分かって、僕たちに接しているのかもしれない。
僕たちも、日々、小さい嘘を積み重ねて生活してる。ついついという場合もあれば、必要な嘘もあるとか、潤滑油になる嘘は良いのだ…とか言い訳を言ってだ。
でも、やっぱり、いつかは正直になることは大切だ。
正直になる勇気も大切だ。
一度さらけ出してみたら、新しい世界も見えてくるかもしれないのだ。
そう、世界は狭い。
そして、勇気を出せば、ジョスランとフロランスのように二人の間も狭まるのだ。
「さあ、立ち上がろう!」
エンドロールの前に、映し出される言葉だ。
どんな、メッセージだろうか。
いや、それは一人一人、異なって響くのではないか。
ただ、立ち上がるのは、ハートなのだ。
とても楽しいストーリーだ。
コメディのスパイスを絶妙にまぶした軽佻浮薄な中年男の素敵な成長物語
少し心が乾いているなあ、と感じていたので、鑑賞。軽口で嘘を連発する男が車椅子の美女に心奪われ、徐々に真摯な男になっていく過程をくすりと笑える数々のショット、セリフを絡めながら絶妙に描いていく。所々、グッとくる場面もあり、最後はじんわりと涙。心の渇きを見事に潤してくれました。主役の男優は知らないなあ、と思いながら観ていたら、フライヤーに仏蘭西の大人気コメディアンとあり、まずはビックり。(脚本も書いている)車椅子美女はどこかで観たぞと思って過去のパンフを漁っていたら、2014年日本公開の「グレートデイズ!」(車椅子の息子が父親とトライアスロンに臨む感動作)の障害を持った息子の母親を演じていた女優さんだった事に又ビックリ。良作だと思います。
初日に劇場で
フランス映画で車イスと言えばどうしても『最強のふたり』を思い出してしまいますが、こちらも負けず劣らずとても良い作品でお勧めです。
ストーリーの面白さ、ウイットのある会話、きれいな映像、特にメリハリある音響効果は昨今の大袈裟なハリウッド映画とは一線を画すものと感じました。
後半で主人公がジュリーに言われる「あなたの方がよっぽど障がい者みたいね!」という言葉が印象に残りました。
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