AI崩壊のレビュー・感想・評価
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これだけの規模の作品をオリジナルで撮り切った製作陣はもっと評価されるべき
入江悠監督と北島直明プロデューサーが、二人三脚で構築していったオリジナル作品。具体的な数字は挙げられないが、ワーナー・ブラザースというメジャースタジオのローカルプロダクションにあっても、これほどの予算を投じた作品はそうそうないと言い切れる。
大沢たかおの“座長”感は半端なく、賀来賢人、岩田剛典、三浦友和という“男祭り”は胃もたれするほどに素晴らしい。また、毎熊克哉は非常に良い役をもらったなと感じるほどにインパクトの強い演技を披露している。
医療AIに目をつけたのが良い
日本の実写映画でこういうSF大作映画が成立したことにまず驚いた。よく企画を通せたなと思う。AIの暴走という題材はそれほど目新しくはないのだが、医療AIにスポットをあてたのがユニーク。高齢化社会と人口減少時代を迎える日本にとって、医療AIの導入促進は実際に喫緊の課題として議論されている。この映画のような形で導入されるかどうかはわからないが、何らかの形で多くの日本人が医療AIのお世話になることだろう。物語は基本的には追跡劇なので、医療AIならではの展開があまりないのは少し残念。例えば、医療AIの予測データで将来疾患が発症する人間が雇用機会を奪われるなどの差別が起きるのではと現実には議論されている。そういう要素を入れても面白かったと思う。
しかし、全編に渡り緊迫感もあり、テンポよい展開で飽きさせない。AI時代に人間らしくあるにはどうすればいいか考えさせられた。
主人公が超天才&強運すぎる
大好きな入江悠監督なので期待していたのだが…。大沢自身か所属事務所のゴリ押しか、製作委員会の意向なのか知らないが、“ヒーロー・大沢たかお”を最優先するあまり、物語の迫真性や面白さが犠牲になっている。
主人公が医療系AI開発の天才なのはいいが、専門外にまで天才ぶりを発揮し過ぎ。ネタバレ回避のため例えるなら、手先の器用な外科医が、経験もないのに日銀の金庫を破ったり、税関をも欺く偽造証明写真を作ったり、無免許なのにヘリコプターを操縦したりするような、荒唐無稽の活躍を繰り広げるのと一緒。しかもそんな八面六臂の活躍を、警察に追われながらものの数時間でやってのける。日本の警察がいくら凡庸でもさすがに発見、確保するよねという窮地も運よく逃れる。
主人公を凄腕ハッカーのチームが支援するという展開でもあれば、もう少し現実味を増したはず。主題は良いし美術やロケ撮影にもお金がかかっていただけに惜しい。
一人だけ素人
AIと人間の幸福
コンピュータの暴走というテーマは、『2001年宇宙の旅』など、多くの作品で取り上げられてきたが、本作ほど緊迫感を感じた作品はない。それは、現代において、自動車の自動運転化など、AI(人工知能)の進化は目覚ましく、本作を近未来の絵空事として冷静に観ることはできないからである。
本作の舞台は2030年のAI化が浸透した日本。本作の主人公は、AI化の生みの親である天才科学者・桐生(大沢たかお)。彼は海外生活をしていたが、彼の功績が評価され総理大臣賞を受賞することになり、長女とともに帰国する。彼の帰国直後から、突如AIが暴走を始める。容疑者となった桐生は、逃亡しながら徐々に事件の核心に迫っていく・・・・。
本作は、SFサスペンスであるが、無味乾燥、殺伐としていないのは人間ドラマの要素をしっかり織り込んでいるからである。大沢たかお、三浦友和、広瀬アリスの3人が効いている。彼らが人間ドラマ部門を担っていると言っても過言ではない。
AI暴走の真相を追う桜庭(岩田剛典)のようなハイテク刑事たちと桐生の攻防戦はスリリングで見応えがあるが、彼らとは真逆の合田(三浦友和)の存在感が光っている。彼は、典型的なアナログ人間であり刑事の勘を大切にする。相棒の奥瀬(広瀬アリス)とのやり取りが絶妙。昭和の香りがする人間臭い刑事ドラマの雰囲気があり、作品に潤いを持たせている。
主人公を演じる大沢たかおのキャラと逃亡者という設定が噛み合っていて違和感が全くない。オドオドした不安そうな表情をみせながらも、懸命に事件の真相に迫っていく姿は誇張がなく自然体である。また、AI生みの親という経歴とは真逆の人間臭い言動、風貌が本作を心温まるものにしている。
本作のテーマは、AIで人間は幸せになれますか?である。人間が幸せになるには、人間同士の相互理解、相互信頼が不可欠である。AIが、その手助けをして人間に寄り添う技術になってくれることを信じたい。
題材はいいのに。。。
そうはならない。
「AIって何ですか?」という問いに対して、
腑に落ちる回答を未だ聞いたことがない。
2022現在、人間の脳(思考や記憶、感情)は
電子的にデータ化できるようになっているそうだ。
つまりその逆も可能ということだ。
であれば劣化する肉体にデータを送るより、
ロボットやアンドロイドにデータを載せた方が
効率的となる。
つまり、人間不要論が生まれる。
では、AIが生まれた目的は?
「人工知能は人を幸せにするのか。」
こう言い換えられるかもしれないと、桐生は言う。
「親は子を幸せにできるか。」と。
しばしば議論される。
英語教育は必要か、翻訳技術が進化しているのに。
会社という場所に集まる必要があるか、オンラインで仕事できるのに。
車の運転は必要か、自動運転技術があるのに。
人間は働く必要があるのか、機械が仕事してくれるのに。
その他もろもろ…
来るべき技術的特異点により、
人間は脳を不要にする。
もしくは、脳をAIに置き換える。
その時、子(AI)は親(人間)を幸せにできるのだろうか。
子は親へ感謝してくれるのだろうか。
それとも邪魔者として排除するのだろうか。
もう、人間には答えが出すことができない。
その答えはAIにしか出せない。
なぜなら人間よりもAIの方が(賢い)からだ。
AIへの誤解と思う
AIをテーマにした映画やドラマが数多くありますが、「人工知能」と読んでしまうがために、AIは人間の英知を超えて自走する(今回は暴走)という流ればかり。
本作も然り。
確かにそんな想像は出来るのだが、まだそんな段階ではないし、そんな警鐘を鳴らし先入観を植え付けるようなAI作品に感情移入しにくいのが個人的な意見です。
ま、これは映画なのでそこは外野に置いておいて。
国民データ、しかもヘルスケア分野のデータを集結したらこんな事が起こった!的なエンタメ。
かなり豪華なキャスティングで臨んだだけあって、安心して見ていられた感です。
ストーリー的には矛盾点も多いけど、それをスルーしないと解決しない。許しましょう。
2030年のお話として展開しますが、AI画どうというより、その時の日本社会のあり方を政治的に語るシーンは極論であるにせよ、本音と建前の中で難しい選択を迫られる時期には間違いないと聞き入りました。
その頃私は三浦友和の役所と同じ年。
AIに選別されて殺されない人生でいたいものです😅
うーん意外性がない、何よりキャストだよ・・・
キャストって大事なんだよ
黒幕があの子ってどうなん
頑張っている大沢さんがもったいない
もう松嶋さんと大沢さんの二人が作る世界観に依存するしかないという・・・
話としてありがちなんだからもう少し演技力のある人連れてきてほしい
設定的に若い人でないといけないなら、うーん例えば高良健吾、松坂桃李とか
佐藤健、市原隼人、旬の吉沢亮、窪田正孝、中村倫也、
ちょい落ちるけど竹内涼真、三浦翔平、福士蒼汰、坂口健太郎とか
年取ってても良いなら向井理、松田龍平、松山ケンイチ、三浦貴大
いくらでもいるよ、1の言葉を5にも10にもできる役者
まぁそこらへん連れてくると役者の格が上がるから犯人てバレちゃうか
あの黒幕の子、嫌いじゃないんだけど今回はない、アンフェアでLDHの下手くそな人が
出てきた時の嫌な感じを思い出します・・・
医療AIの反乱かと思ったら誰かが読みこましてサーバーノゾミが暴走すると言う展開。
なんだか、一人壮絶な義弟の賀来さん
まーなー、折角のロケなのに撮り方がもったいないわ
極め付けは題名のダサさ
AI崩壊って・・・
物語を提供すると言うよりはAIのあり方とか
これからの未来を潜在的に理解させようとする映画だったのか
悪口になってしまった、作品としては最後まで
サラッと見れました
これはTENETをみた後だから辛口になってしまったということで
許してください
意味不明
素晴らしい。
レビューがあまり高く無かったからどうかなー?と思っていたけど、面白...
レビューがあまり高く無かったからどうかなー?と思っていたけど、面白かった。
よくある感じではあるけど、ハイテクに頼り切っていたらいざという時にパニックに陥るということを改めて認識した感じ。
最新技術大好きだけど知識はないので、ストーリー上に矛盾があっても気付かないから純粋に楽しめた。
大まかに括るとサマーウォーズと同じ感じかな?
63点
人工知能は偉い人たち、特権階級の人たちの地位を脅かす。
もし人工知能が政治に口出しすることになれば、民主主義政治の終焉だと思います。
司法に関しても言える事です。人工知能への脅威を描いた作品で、少子高齢化社会問題を人間の思考で解決不可能なのは、あらゆることが政治家の利権で何も解決できないからです。
個人的には、欧米にあったアンチAI作品を模倣した作品にしか感じられません。
かつての「第五世代コンピューター」官民一体のプロジェクトが終焉したのは、偉い人たちの地位を脅かすからが本音です。で、この作品は、主人公が強運であり、尋常ではなくのがご都合主義なんです。
個人的には現代の政治家たちを貴族階級へと移動させて無限の富を与えれば、みんなが幸せな社会が作れるような気がします。
欧米の反人工知能映画を模倣しているみたいなので、簡単に言えば包丁と同じで、人工知能も使い方しだいでディストピア社会になってしまう(生産性がない人間は殺される)危険性があることなんだと思います。
どこか、どうにか、修正したい。
カタチを持たぬAIだから、どう表現するかは見もので、
その辺りのネットワークのスケール感は現実になりそうで、いい具合にリアルで面白かった。
テーマはシンギュラリティであることに間違いなく、
暴走するAIを人間が説得、なんて人情解決策ではなく学習させる、
という比べてカタイ方法にほっとしもする。
しかしその恐怖や問題点を、最後、台詞で読み上げるのはちょっとどうだろう。
せっかく二時間見てきたので、そこで表現しきる方がスマートなのにな、と思う。
スケールは大きめで、伏線も細かく仕込まれていて凝っている。
なのに、全体的にテレビドラマっぽい作りで、そこがとにかくもったいなかった。
なんて素人がエラそうなことを言うとバチが当たりそうだけど、
どこか、なにか、どうにか修正したい本作。
(たとえば自身が手を加えるなら、写真を探しに戻った娘は暴走の混乱でしばし行方不明にして、承の尻で発見されて、主人公の感情へ煽りをかける、にするかな、とか。逃亡劇も場を絞って、逃げのワンターンを長めにしたら警察が賢く見えて、逃げ切る主人公ももっとキレ者に見えたかも、とか。最後の特殊部隊、あの陣形は相撃ちになるので絶対あかんよ、とか。安易さが削ぐ緊張感を削ってゆきたい)
一番感情移入できたのは、三浦友和さん演じる刑事さんだったかな。
存在感が、ぼやける全体をシメていたと感じている。
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