「驚きました! 2020年の時点で、ここまでの映画が日本で撮られていたなんて思いもしませんでした」AI崩壊 あき240さんの映画レビュー(感想・評価)
驚きました! 2020年の時点で、ここまでの映画が日本で撮られていたなんて思いもしませんでした
AI 崩壊
2020年公開
配給 ワーナー・ブラザース映画
失礼ながら日本映画の枠を超えています
ハリウッドのB 級映画の域には十分達しています
もっともっとしょぼい内容で分かってなさ爆発の映画であろうと頭から侮っていました
これほどの良作だっとは!
公開当時に観に行かなかったことを反省しました
公開から5年経って、テーマの今日性、ディテールのそれらしさは増すばかり、公開当時は、観客側が余りに荒唐無稽過ぎと理解が追いつかなかったとしても無理ありません
しかし今なら、有り得る近未来として受け止め易くなっていると思います
物語は基本犯罪者の濡れ衣を着せられた主人公と警察の追跡捜査ものです
AI は基本新味を出すためのガジェットに過ぎません
AI をどう考えるのか?といった哲学的な事は観客側に任せて踏み込みません
政府の陰謀だとかは、お話の風呂敷を小さく畳む為の方便です
このお話は、いくらでも風呂敷が広がってしまいますから、身の程を知った良い選択だったと思います
あれもこれもやろうとして中途半端で空中分解して無茶苦茶になりがちな邦画が多い中、手堅く良くまとめてあると思いました
ハリウッドがリメイクしても、主人公の妻と娘のお涙頂戴の増量
アナログ刑事と若手刑事コンビのコミカルさを増量するぐらいの良くできた脚本だったと思います
サーバールーム、データセンター、画面表示、会話内容の単語や用語のそれらしさをある程度の分かってる感を十分以上クリアしています
これがなにより驚きです
邦画でこんな事が表現できる人材はアニメ分野にしかいないと思っていました、邦画の実写分野でここまでできる人材なんかいないと侮っていました
もしいたとしても、それらに情熱を傾けて表現しようとしても、そんなことどうでもいいだよ!とばかりに予算も時間もかけずそれを手掛ける人材を馬鹿にする映画人ばかりだと思っていました
すみませんでした!
そうではなかったようです
ハリウッドならシリーズ化されて
続編も作られたのではないでしょうか?それも3とか、4まで
より深くAI とは人類の未来に取ってどう考えるべき存在なのか?がシリーズで考察が段々深まって行く展開になったかも知れません
それともマイノリティ・リポートの劣化版たしか評価されないのでしょうか?
AI が日常化した今、輸出セールスを再度してみては?
もったいない出来の映画です