ハッピーアイランドのレビュー・感想・評価
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劇映画だからこそ描くことのできた、人々の心の内側
この作品には、日本人として知っておくべきことが詰まっている。すなわち、福島で農業を営んでいる人たちは、今どのような思いを胸に野菜を生産しておられるのか、ということだ。この疑問に対する一つの答えとして、本作は実に多くの示唆を投げかけてくれる。愛情を込めて育てた野菜に自信を持つ一方、多くの悔しさや歯がゆさも体験してこられたはず。これはドキュメンタリーではないが、劇映画にしかできない手法を用いて人々のリアルな心の内側を描き出している。その点において、今の日本でなかなかお目にかかれない稀有な作品と言えるだろう。
また本作は何かの思いを観客に無理強いしたり、啓蒙するようなことはしない。あくまで都会からやってきた一人の若者がこの地での農業体験を通じて、様々な思いを体験して、また一段、大人への階段を登るという普遍的なストーリーとして仕上がっている点も素晴らしい。是非多くの方に観ていただきたい力作だ。
やらないと信用されないから
仕事で叱責を受けてケツを捲り無職になった23歳の男が深い考えもなく応募した福島の農家での3ヵ月のお話。
東京で深く考えず所謂「中途半端」な暮らしをしている主人公。
農家での仕事が始まってもらしさ全開のやる気と活力の無いだらけっぷり。原動力はやっぱり女の子だよねw
変化の起点や展開が急でかなりチョロい褒められて伸び男だしトラブルからの噂話は強引だったけど、わかりやすいしダレてないのは良い感じ。暴力はダメだけど、ある意味トラブルのタネをまいた男の言動も暴力だしこの場合無知は罪と感じるし。
何故福島で働くのか、何故福島で農業をやるのか、主人公の疑問として実際のインタビューを折り込みつつみせる成長物語でなかなか面白かった。
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