天気の子のレビュー・感想・評価
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日本にしか作れないアニメ
素晴らしい作品でした。
こう言うアニメは日本にしか作れないだろうなぁ。
エンドロールには外国人のお名前もたくさん出てきて
作品を創り上げる過程でグローバル化が進んでいる
事に気づかされましたが、この世界観は日本人
独特のものだと思います。日本人でよかった!
最近、高校生くらいの世代が出て来る邦画に、
50手前のおじさんがウルっとさせられる良作が
増えて来た感じがします。いつになっても
まっすぐになれる青春って良いもんです。
多くのパパママにも是非観て頂きたい
素晴らしい作品でした。
なんだか惜しい作品
SFの設定と社会風刺の設定がどちらも視聴者にとって、中途半端で混乱させるものであった。
まずSF面について。天井画のおじいさんのところで昔から人柱になってきたという話をされた上、おっさんが「大人になれよ!」とか「一人を犠牲にして晴れてくれるならええわw」みたいなことを言っていたことからおそらくこの人の失踪した奥さんが晴れ女であった可能性が浮上する。さらにこのおっさんの娘は喘息持ち。晴れを願う気持ちがあるだけで存在が消えてしまっていくと言う説明が少女からなされている。ここから、おっさんの奥さんが娘の喘息のために晴れを願ってしまったことにより消えてしまったのではないかと考えられる。
ここまでの考察を要求するのは無理がある感じもする。映画を視聴しながらずっと考え続けてやっとそうかな〜?とぼんやり思えたぐらいである。だから賛否がかなりはっきり分かれるのではないかとも思う。
さて、社会風刺の面である。この作品において雨天は我々を取り巻く憂鬱な社会状況を風刺しているのだと思う。少年は社会の濁流から抜け出して自分の進む意思を示した。それが社会に刃向かう結果をうもうとも。この憂鬱な社会状況はアニメの冒頭のシーンであからさまに描かれている。冷たい都会の人々、他人のことなど微塵も気にしないで自分さえ良ければ良いと言う人々(ちなみにおっさんに関しても自分が娘の親権を取り戻すためにほだかを引き止めて事態を収束に向かわせようとしていたから同様。しかし、少年の熱い想いと彼に自分を重ね合わせたことにより濁流から抜け出した。)、ませたガキ(性関連の低年齢化だろう)、子供が自分のことを売り買いしているのもそうだろうし、ケータイでなんでも呟くのもそうだろう。随所で虚しい社会構造を浮き彫りにした。そして、皮肉にもそれを環境すなわち雨雲によって表すのである。直接表現では人工物、関節表現で自然物。大きく二重の構造でこの社会を皮肉るのだ。
しかし、問題はこれは私の推測の域を出ないことだ。映画から自分の思うようにメッセージを読み取れば良いと思う。いろいろメッセージは読み取れるがそれは逆にメッセージを込めすぎとも捉えられる。伝えることが割と多い感じがするし、ごちゃごちゃしてて集中できない。これだけは問題だと思う。
監督の前作「君の名は。」においては希薄化する人間関係を風刺していると思われる。このワンメッセージだけであると思う。要は結びである。だからわかりやすくあらゆるレベルの人々にあっていたと思う。
書きなぐりであるから文章とおよそ呼べるものではないかもしれないがまとめるとこうだ。
SFと社会風刺がどちらも中途半端でごちゃごちゃしてて分かりにくい!!!!!けど、もう一度この考察を踏まえて見たら頭を整理して見られるかもしれない。もう一度見て見たい。
追記
ほだかとひなは社会の濁流から抜け出したかのように見せかけて結局は自己中心的な世界に囚われている。自分のために祈れと言う最後らへんの言葉にそれが現れていると思う。忌避したはずの冷たい自己中心的な都会の人々に自分たちもなってしまっている。若いエネルギッシュな人々は社会にあらがいそこから抜け出そうとしても周りがあしをひっぱる。そして結局社会から抜け出すことは自己中心的な世界にこもることを意味してしまっているのではないか。そして社会はその自己中心的な世界に対して踏み込んだり壊しにかかる。そしてみな苦しみことになる。自分のために祈るひなとほだかには果たして自分たちの世界があるのだろうか。彼らも完全に冷たい社会に囚われて染まってしまうのだろうか。とにかく鑑賞者に考察を強いる映画だなぁと思う。結構好きだけど。
若い人感じてくれ!
東京の街は綺麗だけど、都会の人々は冷たく乾いた様子に浸ってる感じが良くも悪くも伝わって来ました。表は綺麗で裏は拳銃もでる物騒な街。そのなかで未来を託された若者の日常ファンタジーの作品。しかしながら、いい映像で見事でした。
ポニョ+聲の形+僕らの7日間戦争
公開日に観てきました〜。
ファーストインプレッションとしては、以下の三つの要素が合体したような映画と感じました。
・ポニョ的不思議ちゃん
・聲の形的兄弟愛に彼氏が絡む
・僕らの7日間戦争的な大人達への反発
テンポは良いのだが、あまりに多くの要素が説明されないことに驚き。なぜ、あんなに説明を省いたのか…
考察してみました。
1.時間がなくて作り込めなかった
前作「君の名は」から3年経っているものの、世界各地でのメディア取材への対応などで忙しく、実質的な制作期間は1.5年くらい。時間がなくて細部まで作り込めなかったのでは?
2.あえて語らない
語りたいテーマに直接関係ないことはぜーんぶ省いて、テーマに集中したかったとか。
新海監督が語りたかったテーマってなんだろう。
神の怒り鎮めるために生贄を差し出すことへの罪悪感を見て見ぬふりする大人への怒り。だろうか。
3.これから語る
実は来年「天気の子2」が公開される。又は様々なスピンアウト作品がこれから公開される。これらをみることで徐々に謎が解けて…最後には天気の問題も解決してハッピーエンドになる。
4.実はすでに語っている
本編の様々なところに散りばめられたヒントや主題歌などの情報を総合すると、実は結構なことがわかる…とか
以上、考察でしたー。
多分、2.かな。
天災か、人災か
前作で隕石が落ちてきたのには吃驚したけど、新海監督のそういう荒唐無稽な部分はもう仕様なのでむしろ楽しみたい
今回は雨による都市水没ね
でもね、そういうのもいいんだけど今回の見所は個人的にラストシーンで鳥居に向かっていくシーンね
それでヒロインを救けに行って、結果的に救かるんだろうなってとこはまあわかるからいいとして、家出少年とか、拾った拳銃の使い方とか、警察に踏み込まれるタイミングとか、児童保護施設からの逃避行とか、恣意的で、ん?って部分はあるし、でもそれらのシークエンスがちゃんと成立していて
悪い言い方をすれば御都合主義なんだけど、監督のやり方が実に小気味いい、いいぞもっとやれ( ^ω^ )
行間を読む考察もとても楽しいんですけど、楽しめたのはやはりヒロインを救けに行くシーン
ここは現実との軋轢だし、警察に追われるタイミングは意図的だし、でもだから浮き彫りになる各々の感情があるし、吊り橋効果にもうってつけです
周りの大人から見て理解できない衝動、"鳥居をくぐる"という最大の虚構
そこに青春+SFを感じた訳です
このバランスは物語として秀逸です
あとは無駄のないパズルで構成されていて、でももうどうでもいい、それもこれもこの鳥居へのラストシーンの為にあると思うと全てが尊い
切ないけど、
映像の綺麗さは、裏切らない。
期待どおりです。
ストーリーが、進むに連れて 引き込まれる。
とにかく、不器用に生きる若い彼らが、少し眩しくも
あり。
須賀の気持ちにリンクするのは、自分がオッさん
になるからなのか。
ただ、世界の形が変わっても、二人が変わらずでいてくれて
よかった。つきなみだけど。
ツッコミどころは多々あれど、ご都合主義と言われるかもしれないけれど、それを言うのはやっぱり野暮でしょう。
空と音楽
空と都市風景の調和がすごくキレイだと思いました。
ストーリーは大きく裏切られることもなく、予告編を観て予想できることがそのまま起こるのだが、音楽での後押しで盛り上げてもらえた。
観るなら音響の良い劇場で。
主人公が好きじゃない
1回しか観ていませんがあまり好きな話じゃなかったです。
映像音楽は素晴らしいと思います。所々、好きなシーンもありますが全体的にはモヤモヤしました。
勝手に家出して親に心配かけてゴミ箱に入っていたゴミを持ち帰り中身を開け、中身が拳銃でびっくりしたけどなぜかお守りがわりに持ち歩く。それを人に向け発砲する。その為諸々の犯罪行動は好きな子を助けるためなら仕方ないのですか?
映画では描かれてないけど、死人が出てもおかしくはない状況でそれに付いてなんの代替案もないのに彼女が助かればいいのですか?
誰にも迷惑かけてないのに!中学生と小学生が保護者なしで二人で暮らしてるのがすでに迷惑です。
最終的の主人公の結論にもモヤモヤ。
1回しか観ていない為、劇中に納得のいく行動や理由が描かれていたのにきちんと読み取れなかったかもしれませんが、
この言葉が合っているかも分かりませんが、
せっかくファンタジーというジャンルならファンタジーらしくもうちょっと納得のいく救いの道みたいなのがあればよかったです。
考える楽しさがある良い作品!
作品としては
君の名は。のように何も考えずに見ても感動する作品ではなく
見終わった後にいろんな事を考えてるともう一度見たくなる作品だと思います
この映画は子供らしさと大人らしさが画かれてる作品なのかな?
主人公は考えが甘く行動するときに気持ちや感情を優先する子供らしさがあり
また警察は好きな人でも犯罪者なら捕まえなきゃいけない大人の代表のような気がしますし
須賀さんは気持ちと現実を天秤にのせ最後以外は現実を選ぶ大人らしさがあると思います
皆さんが疑問に思う部分にかんしては
犯罪しまくり無茶苦茶な主人公ですが映画だから大袈裟に表現してるだけで
大概の人は主人公の年齢ぐらいの時大人に怒られても自分の好きや楽しい等の気持ちを優先したことあると思います
須賀さんが先回りできたのは
①K&Aは100%晴れ女の記事を書くために取材をしてました、そんな時100%晴れ女と思われる人間に出会ったら須賀さん達に話しますよね
須賀さんは信じないで聞き流すかもしれませんが夏美さんは詳しく聞くと思うので場所とか状況を帆高は話したと思います
その後のシーンで帆高が陽菜の家に始めて行く日に事務所で夏美さんが「晴れ女とデートなんでしょ」みたいな事を言っているので話した可能性は高い
②須賀さんは帆高の携帯のGPSで位置を見れるようにしているので帆高を追跡することや行き先の予想は可能だと思う
後は車で移動するので走りの帆高よりは早く着けると思います
結末は陽菜さんを助けて天気も良くなるような結末にもできたかもしれませんが
あえて監督が片方しか手に入らない現実的な結末にしたのだから陽菜さんを選ぶ結末はハッピーエンドだと思います
なにより天気を選ぶ方の結末だったら悲しいですよね
評価の星は監督の作品が好きだから5個
でも
凪先輩のてるてる坊主姿が可愛くもっと見たかったので星1個減らそうと思いましたが
3年後の雨の成長姿が最高だったので星1個増やし結果星5つです
綺麗だった。ややわからなかった
絵は相変わらず魅力的だ。気持ちよい綺麗さに、磨きがかかっている。ただ今回はベースが雨の日なので、前作ほどの晴れやかさは、なし。力が入っていたのは、逆に「水の描写」。特に、いくつかあった「空=海で、空にも魚が泳いでいる」という幻想的なシーンがウリだろうか。
(たしかにコンセプトの一部が「海獣の子供」とかぶっているんですね)
一方、話は、なんだか、とっちらかっちゃったなあという印象を受けた。
脚本は「天気、世界の形」という観念的なものを語る一方で、主人公二人の話はストレートな青春ストーリーとして語られるので、全体としての一体感は今ひとつだった。
世界の形を語りたいのではなく、「もしもあなたが、世界の命運を握っていたとしても、世界のために行動する必要はなく、あなたがしたいようにしていいんだよ」というメッセージを伝えたいのかも知れないなあ。
それが、須賀が最後に主人公に言う「お前らが、雨を降らせ続けてるなんて、そんなわけ、あるわけないだろ」なのかな。青少年の時期には、そのくらい気負っていることが多いが、考え過ぎるな というメッセージだったのだろうか?
-----------追記
ultoさんによると、「新開誠監督は、二人の愛と世界の破滅が関係するセカイを描くことが多い」か。なるほど、そのままですね。ありがとう、ultoさん。
ーーーーーーーーーー追記
時代にはあってる気がする。
社会より個人を。
ちょうど今の日本が変わろうとしている姿なのね。
だから、59歳の自分には、わかりにくかったんだ。
俺は、なんだかんだ言っても、ひと昔前の社会主義的日本人なんだなあ…
2022/11/6 追記
いま観ると、上のレビューがだいぶ恥ずかしいけれど、あえてこのまま残しておこう。自分の成長のために。
「世界系(たとえ世界の運命を握っていたとしても、自分は自分が一番大切と感じることを行う話)」という言葉も知らなかった自分を忘れないように。
それでもなぜ、映画館で初見の時には、「全体としての一体感は今ひとつだ」と感じたのだろう。見事なストーリーなのにな。という反省から、当時のレビュー3.0から4.0に上げました。
まあ、気にすんなよ、青年。世界なんて、最初から狂ってるんだから。
映像美
やっぱりまず映像と音楽の美しさ。
終わってから余韻に浸ってました。
まず最初の「外→ガラスの反射→中」の視点の移動の絵と音の変化がとても好きだった。
本田翼も予告のシーンが変だっただけでは。小栗旬の声は味があってとても良かった。ただ誰の声か分かると、役よりもその人の存在の方が強くなるかなぁ。
連れ戻してきたときに、チョーカーが壊れていたから、天気の子から解放された的なの思ってたんだけど、異常気象の雨が降り続けたってことは、そういうことではないのかな?
猫がでかくなるとことか先輩って呼ぶとことか、先輩がモテモテなとことかクスッと笑ってしまった。
個人的に瀧くんと三葉見つけて、粋だなぁとか思ってたけど、四葉まで居たとは、、、なんか悔しい笑
あと商品名が多すぎるのは難点
東京の生活感。
うまく言えませんが観る価値のある映画だと思います。世間や常識に染まりきった人たちとは全く違う、超最高の夢を持った人たちを応援したくなりました。あと、東京の生活感。「うける」というセリフが何度も出てきた。ある種のキーワードなのかも。
PS 前作よりもこっちの方が好きというレヴューをどこかで見ましたが、私も同感です。前作は過去との時空を超えた繋がりに感動したのですが、今作は未来や希望に対する圧倒的な肯定感を感じました。雨やどんよりとした天気のような世の中に圧倒的な太陽の光が射す。多分、そこだと思います。
天気の子は未成年
野島伸司の未成年を令和のしょっぱなによりによって新海誠がやってのけたってことでなんつーかおっさんたちが最高っ!っていうのもわかる。
相変わらず人とかキャラクターには全く重みを置かずに、背景こそ!背景こそ全て!な感じも、個人的にはワンテンポ早すぎる編集の感じも相変わらず合わない、けども、面白かったーーー!
才能ある作家の揺るぎないど真ん中ストレーツの球(大衆向けでは決してない)は観ているだけで幸せだ。
個人的には弟君の、「お前のせいだろ!」に何故かグッと来た。
そうか、これは俺のせいなのか!って。
真っ直ぐな気持ちに、心震えるストーリー
前作、前前作と新海監督の作品を観てきた。
今回のストーリーは、陳腐な表現であるのかもしれぬが、わしはどストレートな恋愛ファンタジーであると評する。
ヒロインである陽菜には、天気を晴れにする特殊な力が授けられるが、それは同時に自身の悲劇の始まりでもあった。陽菜を普通の家出少年である穂高(ちなみに、穂高がライ麦畑でつかまえて を愛読書にしているあたり、監督のニヤリとさせる演出が憎いのう)が、助け出すという、なんとも分かりやすい恋愛ファンタジーではないか。
しかし、この映画は、音楽、映像、また脇を固めるキャラクターの魅力により、それらの要素が乗算的に高め合い、否が応でも感情移入させられる作りとなっているのじゃ。特にキャラクターの魅力が、素晴らしい。ドラマで言えば、脇役が主役を食っていると言えるほどの出来になっている。特に過去に妻を亡くしている須賀のキャラクターにやられてしまう。最後のビルの場面で、ただ陽菜を救うために、「僕にできること」を全力でやろうとする穂高を、大人であるために、周りのことも考え「諦めた」須賀との対比が、より映画のクライマックスを盛り上げる。
須賀のどこか哀愁漂う姿に、自分の妻にできることがあったのではないか、何かできたのではないか、と自責の念が見え隠れするようだった。しかし、自分のこれまでの「大人である」ための行動は正しかったのだ。しかし、何かが引っかかり続けていた。それが、陽菜のために全力で行動する穂高の姿を見て、一つの答えが出たような気がしたのではないかのう。それは、「夢」「希望」「絆」といったような、青臭くて真っ直ぐで、素晴らしい言葉で紡がれる感情なのではないか。警官に対して、「お前らが穂高に触るんじゃねぇ!」と、大人であることをやめ、飛び込んだシーンには涙がつい、出てしまったのう。
新海監督、アニメでどこまで人の心を揺さぶるのか。次回作も期待しているぞい。
前作への批判個所に影響され過ぎ
都会の生活をあまりに美化し過ぎた前作の反動が強すぎる展開と、拳銃の発射、警官との乱闘、鉄道線路内のおおっぴらな移動、長雨が原因で東京が水没する展開が、心にスッと入ってこない。
もっとリアリティのあるストーリーの構成が欲しかった。
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