天気の子のレビュー・感想・評価
全1956件中、521~540件目を表示
綺麗な皿に盛りつけられたサラダ(味付けは塩のみ)
賛否両論との前評判を把握して鑑賞しましたが、
全体的に薄味で、特別不快な点もなければ掘り下げたくなる要素もない映画。ただし、絶秒なバランスゆえ総合的には面白く感じる。
空・雨・光の描写は美しく、この映像は映画館でぜひ体験すべきだと思う。
東京の街もかなりリアルに描かれているのだが、ここまでリアリティのある風景がくると登場人物(人間達)とのアンバランスさも感じた。
Vanillaの求人トラック、ヒロインの売春未遂、実は15歳だったなど、本来なら悲壮感を感じる部分に全く重みがない。何のために必要な描写なんだと思えるほど薄いのだが、よくある事だし悲壮感を感じない(感じさせる必要がない)という表現なのかな?とも受け取れるが、大人・子供の比較対象となる須賀も同様の薄さなのはいただけない。
ストーリーのキーとなる人柱・東京水没でも同じことをやっているので、結局全体的に薄っぺらくなっている。
これらが続くので、クライマックスのー世界なんてもともと狂っているーという台詞は上滑りした印象で、映画の中で一番冷めてしまった場面だった。
ここまでくると、サリンジャーや時代遅れを感じるリーゼントの警察官、深みのないSF・ファンタジー感などは流せてしまう。
帆高という10代の男の子の純粋さ・一途さ(悪く言うと青臭さ)の描写は好感を感じたし、銃をメタファー的に使っているのも悪くない。
童貞臭いとも称されるが、性的要素・視点が大変薄いため、宮崎駿の女性描写に不快感を感じるタイプの女視点でも、不快感はなかった。(あぁ、またこれね、はいはい…と流せる程度)
天気・雨を用いたコンセプトは良いと思うが、もう少し神秘性の描写に重きを置いてもよいのではないだろうか。
映像6、音楽2、シナリオ2の作品だと思うが、全体が絶妙なバランスでまとまっている不思議な作品。
私は好みではないが、新海さんの感性に大勢の人が惹きつけられるのは理解できる。
雨が重くて優しい
なにが大丈夫なんでしょうか?
スケール大きい
続編に期待してしまう
ストーリー自体は単純明快で、驚かされることもなくエンディングを迎えました。
異常気象が永遠に続く事と引き換えにヒロインを救う穂高の決断に対しては、特に異論はないです。
そしてヒロイン救出後から永遠と降り続く雨。
数年ぶりに再会した2人のシーンで物語は終わりますが、
「僕たちは、きっと大丈夫」
このラストのセリフが気になりました。
若さ故の安易な決断、そして根拠のない希望。おそらく今後数年, 数十年、同じように雨しか降らない天候が続くなら、
「彼らは、きっと後悔する」
私はこのように思いました。
あの決断を後悔し、絶望し、それを乗り越えて最終的に新たな決断をする、そんな続編を期待せずにはいられない作品でした。
わかりやすさとメッセージと
君の名は。より面白かったです。
東京のリアルな景色、警察に追われる、あたり、親近感がわいて、観ることができました。
物語も起承転結がしっかりしており、非常にわかりやすかったです。
自己中心的な行動に対しても、若さと、その行動に対してしっかり向き合って生きていく、というメッセージとがわかりやすかったです。
作画が安定しているのも安心して観れました。さくがのおかげで感情移入できるし、伝わりやすくなる、アニメ映画のお手本のようだと思います。
今日、📺で監督の作品の作り方を見た。
絵コンテの作り方はど素人の絵も書けない私にはわからないけど
以前から監督が独自の動画を作りキャラクターのセリフを全て入れたのを見て
役者は声を入れる。のは聞いていたが
今日、監督のセリフを入れたのを見た。
セリフは勿論、声のトーン笑い声までも
監督が入れた通りだった。
声優(役者)声を演ずる人がいる意味のない監督一人で作れば?
と思ってしまった。絵の動きなどすごく手の込んだ作品とだけはわかった。
まず、なぜ東京に家出したのか知りたい。
前作に隠されてるとか、深く観ればわかるのですか?
最後、同じ強度にしか見えない違う建物で同じ生活をしてる。
見て疑問だけが残りました。
東宝のマイレージが貯まって無料で見れる1作品として見ました。ポイントもお金も使わずに見てよかったです。
他に無料で観た作品はこんな事を思ってません。
新海さん、まいりました。
【メモ】
凹んだ。
私はこの主人公達の親世代。
雨ばっかの世の中にして、
ごめんよ。
”何もない僕たちになぜ夢を見させたのか
終わりある人生になぜ希望を持たせたか
なぜこの手をすり抜ける物ばかり与えたか
それでもなおしがみつく僕らは醜いかい
それとも綺麗かい 答えてよ”
答えられなかったよ。
私達が降らせた雨で、
若い世代が犠牲になる。
そして、
春や秋の美しさを教えられなかった親世代の私は、
かなり凹みました。
この雨は、
雨のままでいい。
若い人達には、好きに生きて欲しい。
新海さん。
まいりました。
泣けたし考えさせられた
君の名は よりも好き。
酷評が多いけど、私自身は、心が洗われていき、いい映画を見たと思った。
ただ、銃のシーンは必要だったのかな?
とは思うけどね。
誰にも、起こりうる些細なことから、守りたい人のために歯車が狂って道にはずれてしまうことあるし。
主人公は家出少年で大都会に身寄りもなく生きていくだけでも大変なのに、生きる力を覚え身につけ少女と出会い惹かれていく。
ファンタジーとリアルな世界をわかりやすく調和させ描いていた。
監督が伝えたいメッセージが、深くてジンとくる。猛暑というより災害クラスの今年の夏の終わりに見て後悔はない。
終わり方にびっくり
家出少年帆高が東京で家や証明書なしに職を探すところと、親無し姉弟の陽菜が離れ離れにならないよう自立していきていこうとする様がとても必死で危なげで目が離せなかったです。
そんな中晴れ女の仕事を始め上手くやっていくのですが、晴れ自体のもつ力が上手く表現されていてとても3500円ではなく数億円以上の価値を感じました。
最後の普通の物語だったらヒロインが助かったかわりに雨ばかり3年もふって都市が水浸しなんてバッドエンドだろと感じましたが、地震ばかりの日本で考えてると大なり小なり頻繁にどこかで起きているし予知出来ていないし、人智ではまだまだ解明出来ていない神の領域なんだろなとありえそうに思えてしまいます。
何らかの現象を後で納得できる形で原因づけることはすると思いますが。
少し気になるのは最後取り返しがつかないと言われた帆高が保護観察ですんなり親元に戻っていることや須賀や夏美の罪はどうなったのか、帆高の家出した具体的な理由とか陽菜と凪は何故親戚や役所等の大人の手を借りず生きていこうと思ったことです。
雨の日に観ると甘目
序盤は、うわあ何このこの甘ったれで世間知らずのガキ、という印象。出会いから話が動き出して徐々に成長していくまでは良かった。
だが、途中で騙し設定が明かされるとちょっといろいろ許容できなくなってくる。妙に軽々しく考えているところも気になった。ストーリーの骨格自体は定番的なもの(ボーイミーツガール&セカイ系)なので目を瞑るべきところなのだろうが、この現代日本と近似の舞台設定で肉付けされると、最終的にあれだけのことになっているのを見ると、やっぱり甘ったれで世間知らずのガキという認識に戻ってしまう。
映像のクオリティ、カメラワーク、東京の風景の描写等は好きだが。たまたま雨の日に観たのでより没入感はあった。
全1956件中、521~540件目を表示