「刺さらず、、」天気の子 れいこさんの映画レビュー(感想・評価)
刺さらず、、
うーん、若い子には刺さるのかなぁ。
会社の女の子が、すごく良かったと興奮気味に話しているのを聞いて、観に行ってみましたが、微妙な感じでした。
何を感じれば良いのか、正解が分からない、よく分からないストーリーでしたが、私にとってはラスト10分で裏切られた感じがして、感想もそこに集約される感じです。
東京が沈んでいることが、なんだか悲しかった。人々が一生懸命生きている街が、簡単に破壊されていていることが。それが良しとされている結末が。。
天気の巫女は800年前には存在していて、今は膨大な歴史の中のほんの一部にすぎないから、人間の力で天気をどうにかしようとするなんておこがましいことだ、というようなことを言ったり、東京は昔は海だったから、元に戻っただけだと言ってたりしていますが、あまりにも寛容的すぎるだろうと思いました。
そうかと思えば、
主人公が、いや違う、僕らが世界を変えてしまったんだ、と断言。
東京がめちゃめちゃになるのと引き換えに、愛を選んだ、と。
天や神の力に抗うべきではないのに
抗ったために世界が壊れ、それと引き換えに主人公が愛する人を守った...ことに感動すれば良いのでしょうか?
主人公が東京で危ない目に遭いながらも、絶対に島に帰りたくないとか、人生で一番美味しい朝ごはんだったとか、大げさなこと言うもんだから、てっきり虐待されてる子供の話かと思った。
両親はとても心配したと思うよ。親の気持ちになってみて。
命が狙われているわけでもないのに、警察から逃げて、挙句ピストルぶっぱなし、とんでもないガキだと思うし、そのガキに世界を左右されても...感動なのでしょうか??
ポニョとかラピュタとか千と千尋とか色々と思い出したけど、そのどの作品のレベルにも及ばないかな。
ポニョの言い知れぬ気持ち悪さと似たものは感じました。
ただ、画は素晴らしく、美しく、美術として鑑賞するには見応えがあった。
声優陣や、音楽も、お金をかけているだけのことはあって、映画のクオリティに貢献していたと思います。
とても良い感想で参考になりました。
ただ1点、もともと水に沈む東京、それを少女1人が犠牲になることはない、
それを選んだこと。完全なマイナスではない、と言いたい。