「鑑賞記録」天気の子 ハッピー・ホーガンさんの映画レビュー(感想・評価)
鑑賞記録
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8月9日鑑賞。
◯テンポのいい話運び。2時間越えの作品とは思えないほど、体感時間としてはあっという間でした。思春期少年の大好きなほんのりエッチな描写も前作より増し増しで良かったです←
◯まさか三十路になってここまでどストレートの「セカイ系」にお目にかかるとは!『最終兵器彼女』とか好きだったなぁ。多分あの時代に本作を観てたら刺さり具合も違ったんだろうな。
ラスト、帆高くんが下す決断とその結果としての世界の描写は「おお…ここまでやってくれたか」と思わず感心。世界の秩序よりも、目の前のキミ。何億人の他者よりも、たった1人しかいない君。平成の世に芽吹いたセカイ系は令和でも無事に咲き続けております^_^
◯主人公たち「子ども」を取り巻く過酷な環境も、現実性の有無はさておき、今の世の中らしさを感じさせるものでした(日本における子どもの貧困の割合は先進国の中でも高い部類)。だからこそ、帆高と陽菜、凪たちが築く家族関係が尊く、「これ以上足したり引いたりしないでほしい」という気持ちにもさせられるんですよね。応援したくなる主人公たちでした。
国家レベルの公人が個人主義を堂々と口にし、行動に移すということで加速度的に狂っている世界情勢。帆高くんの決断に「なんて迷惑な…」と感じてしまったりもしたのですが、同時に、理不尽さに対して「僕は嫌だ!」と叫べることを羨ましくも思ったりもしました。そんな若さやアオさを失うことが大人になることなのかなとも思いました。
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