「登場人物がサイコパス」天気の子 黒さんの映画レビュー(感想・評価)
登場人物がサイコパス
作品に狂気を感じました。
とにかく登場人物がサイコパスだらけです。
まず主人公。
チンピラに向かって拳でなく実弾入りの銃をぶっ放す。
警察に捕まりそうになった際のセリフ、虚ろな目で「行かなきゃ…ひなさんが呼んでるんだ…」心身喪失や判断能力の欠如を演じつつ警察から逃走を計ろうとしたり、少しでも刑が軽くなるよう計算されつくした行動の数々に驚愕した。
あと女の子。雷を降らせてトラックを爆破させるシーン。あそこまでやる必要があっただろうか。不安定な能力故に、少しでも落雷の位置などコントロールを誤ればより大きな被害を引き起こしていたであろう事は言うまでもない。
あと、ラスト。あの2人。
「天気が狂ったままでも構わない!!」とか言って、その行動が招いた結果が永遠に止まない雨(3年分)、都市水没。一体どれ程多くの小動物が命や住処を失った事だろうか。
河川敷に住んでいた人々は川が氾濫し、ダムは決壊し、人々の職や住まい、そして多くの尊い命が失われたであろう事は想像に難くない。
また、主人公の雇い主である男もおかしい。
娘が喘息持ちであるため、タバコを辞めなきゃ娘に会えないと嘆いていたはずの奴が刑事を殴り倒すシーン。「行けぇぇ!!」とか言っちゃうあたりがヤバ過ぎた。
もはや傷害罪、公務執行妨害、犯罪者である主人公に加担した事で共謀罪、犯罪教唆などの罪を被ったとしても言い逃れ出来ない。
もはや娘に会えないどころか犯罪者。
愛しい娘は犯罪者の娘としての汚名を被り、学校でも陰湿ないじめを受け暗い未来を歩む事となるのであろう。
それと姪もおかしい。
犯罪者である主人公の逃走経路を確保しただけでなく、スピード違反という次元を明らかに超えた一般人をいつ轢き殺してもおかしくない危険なバイク運転をおこない、犯罪に手を染めているにもかかわらず「私ってすごい!」と自分の犯した行動に心酔しきってる様はもはや正気の沙汰とは思えない。狂気すら感じた。
あちこちで被害が拡大しているにも関わらずラストは無理矢理ハッピーエンドな展開に持っいったのは驚愕した。
サイコパス!!