劇場公開日 2019年7月19日

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「それでも、だからこそ次回作は観に行く。」天気の子 エクさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0それでも、だからこそ次回作は観に行く。

2019年7月23日
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あえて、酷かったと言いたい。

絵はほんとうに素晴らしい。息をのむほど美しい。新宿や千駄ヶ谷の街並み、繊細な雨の情景には見惚れてしまった。

ただし、中盤まで。

新海誠はもしかして幼稚園児の恋が描きたかったのか。
あまりに稚拙な恋、ストーリー、結末だと思った。

おどける幼稚園児に憧れる幼稚園児、そんな恋に見えてしまった。

だったら15才である必要がない。
3年後の18才のラストでもまったく成長をしていない。

新海誠は人間の思春期の3年間の重みをどう考えているのか。

次は赤ん坊の恋でも描くつもりなのか。
どこかの地方都市の伝承を引っ張り出して。
民俗学の知識を上手にアレンジしました、という体裁で。

正直、がっかりした。

「僕らが世界を変えたんだ」なんて、薄っぺらい台詞が必要だったのか。

「僕らが僕らを変えたんだ」の方がよっぽど立派じゃないのか。

『君の名は』では劇場も泣いていた。

僕も心底、感動した。

ラストのラストまで期待は持たせてくれた。
でも、想像の斜め上を行く薄っぺらい結末だった。

それでも、だからこそ次回作は見に行くことにする。

エク