「無責任さが物足りなさに。」天気の子 KANAIさんの映画レビュー(感想・評価)
無責任さが物足りなさに。
クリックして本文を読む
いろいろ考え抜いて作られた作品なんだろうとは思うし、他のレビューを見ると活発な意見交換がなされていて、多くの人に愛される作品なんだな、と素直に思うのだが。私のような三十半ばのオッサンには、申し訳ないけど何も響かなかった。
終盤であの女の子を助けるならそれでもいい。でも、主人公の少年はその代償を負ったはずだ。それは単に東京が水没しただけではない。一人の命と引き替えに、数百万の命を失ったということだ。最後に主人公がその責任を自覚してゾッとして立ち尽くすようなところが必要だった。「それでもいいんだ」と言い切るのなら、内臓がヒリヒリするような罪悪感を持った表情で言わせるべきだ。それでこそ「青年になった」ということではないのか?
そういうのをセリフじゃなくて、演技で観せてくれてたら、だいぶ評価も変わったと思けど、どうだろうか?
コメントする