「監督有名内容秀逸、なら観客は、、、」天気の子 割さんの映画レビュー(感想・評価)
監督有名内容秀逸、なら観客は、、、
前半はただの感想、後半が本題です
とても良かったのでもう二回鑑賞しました。
さすがは新海誠監督であります。「君の名は」に続き
期待以上、想像以上の作品であり、映像美だけでなく
ストーリーもよく考えられており感動させられました。
地味な点ではありますが今作で常に描かれている雨と、汗や涙の違いが同じ水でありながらはっきりと見分けがつくのに違和感がないところに驚きました。
公開前に酷評されていた本田翼の声優というのは別に不自然な印象は受けず、むしろそのキャラクターに合っていた気がします。また、醍醐虎汰郎と森七菜演の声優はかなり良く、作品に入り込めましたし感情移入もしました。本当に。
ストーリーもわかりやすく、アニメにありがちな都合のいい展開は無いため、鑑賞後にたまにある妙な引っ掛かりがないため良いです。二回目でも感動出来ます。
陽菜が消えてからがかなり熱いですね。保高が警察を振り切って屋上へ行くところとか、陽菜を連れ戻すシーンとか良かったですよ。
終わり方に関してですが僕は好きですね。陽菜を連れ戻して天気も元通りとか都合良すぎて冷めちゃうので。
「選ぶこととはどちらかを捨てること」という言葉が思わず頭をよぎりました。天気より陽菜を選ぶ保高で良かった。これがいわゆる「愛にできること僕にできること」ですね。
唯一残念な点は、最後保高と陽菜が再開を果たすシーンで、保高が線路沿いの坂で陽菜を見つけたところ、あの時の陽菜の足が、「細くね?」と感じたところです。そこさえ良ければ星5だな…。
「君の名は」のキャラクターが出ていることに関して、「そんなの新海誠の自己満足だ!」だの「そんなのただの新海誠の自慰行為じゃないか!」との評価をまあ目にしましたが、僕は良いと思いました。だって別に立花瀧が「僕たちは入れ替わってうんぬんかんぬん」とか、
宮水三葉が「隕石から村民をかくかくしかじかで守った」とか言うシーンは無いし、誰が
「私は「君の名は」のキャラクターです」という主張をしてくる訳でもなく、自然にストーリーにすっと出てきて、「もしかしたらこれ○○じゃね?」というように思う程度なので何の問題も無いです。新海誠の作品愛が感じられるだけですね。僕は好きです。
以下悪口になります。ですが一番言いたいことです。
監督有名内容秀逸、なら観客はいろんな人になります。つまりマナーの悪い人間も来るわけです。といっても当の本人は「映画面白いなあ」くらいにしか思ってないわけで、私が内心ブチ切れてるのに奴らはホクホクしながら家に帰ることが出来るわけです。
多分奴らはIQ2くらいなんでしょうね。学生で集団で来てる人間で、保高が凪を先輩と呼ぶたびに割と大きめの声で笑い、エンドロールでは普通に話し、挙句の果てにゴミを放置して行く。
また隣座った男、感動する作品なのはわかるが少しは声を抑えろ。せっかくの良いシーンなのに奴が鼻をすするせいで完全に集中出来ずイライラした。エンドロールでは帰る支度で物音を立て不快。
あのようなカスどものせいで映画館に来る人が減る可能性は大いにあり、私は軽いトラウマです。
広い年代を対象にした作品はこのような事が起こるリスクが高い。やはりレイトショーにすれば良かったのだろうか…。一回は普通に観れて良かった。
ともかくこれを見た人は映画鑑賞の際はマナーを守り、それを他人に強要して下さい。これを拡散していただいて結構です。
しかし、裏を返せばマナーを守れないIQ2で作品の
良さもろくに理解出来ないカスどもでも(声を抑えずに)泣いたり、(エンドロール中に)「感動した!」と言ってたのでどなたが鑑賞されても楽しめると思います。
人気のある作品は混雑を避けて観るのが吉であります。