イエスタデイのレビュー・感想・評価
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傑作とは言い難いが多幸感に溢れてる! オブラディ・オブラダと人生は続くのだ♪
ある日突然「ビートルズ」が存在しない世界へと転生してしまった主人公が、ビートルズの楽曲を借用して成功を収めるのだが…というラブ・コメディ。
監督/製作は『トレインスポッティング』シリーズや『スラムドッグ・ミリオネア』の、オスカー監督ダニー・ボイル。
脚本/製作/原案は『ラブ・アクチュアリー』『アバウト・タイム』のリチャード・カーティス,CBE。
ヒロインのエリー・アップルトンを演じるのは、『シンデレラ』『ベイビー・ドライバー』のリリー・ジェームズ。
また『はじまりのうた』『オーシャンズ8』の、名優ジェームズ・コーデン,OBEが本人役で出演している。
オスカー監督のダニー・ボイル×ロマンティック・コメディの大家リチャード・カーティスという鉄板の座組で制作された、異世界転生ものラブコメ。
オブラディ・オブラダ、ライフゴーズオーン〜♪てな具合な、お気楽な一作であります。
オリジナルアルバムやライブアルバム、アンソロジーなどを一通り揃えているそこそこのビートルマニアの自分としては、映画全編を通して製作陣のビートルズ愛が伝わってきてとても楽しめました♪
ビートルズの楽曲をふんだんに聞くことができたので満足はしたのですが、正直映画の出来としてはあと一歩といったところ。
ビートルズはただの人気バンドという枠を超えた、世界のカルチャーに多大な影響を与えた存在であるのは間違いない。
作中でも、ビートルズが存在していないことにより、コークもシガレットも『ハリー・ポッター』も存在していないことになっています。
ビートルズが存在していないことで、世界の有様は変化しているはずで、特にポピュラーミュージックの歴史は大きく変化しているはず。ビートルズの不在により、どの様な変化が音楽史に起こったのかをしっかりと描いて欲しかった。
オアシスが消えたのなら、エド・シーランも消えるんじゃない?と思ったり…。
あと気になるのは、物語の根本なのですが、ビートルズが存在していない世界線の現代に彼らの楽曲が突如として登場したとして、世界を巻き込む程のブームを起こすことができるのでしょうか?
世界にクラシックやジャズ、カントリー、フォークや初期のロックンロールの様な音楽しか存在していないとすればあり得るかもしれませんが、『イエスタデイ』の世界にはストーンズもエド・シーランもレディー・ガガもデヴィッド・ボウイも存在しています。
また、ロッキーとシーランのやり取りを見るに、この世界の音楽シーンは現実世界と同じくヒップホップが主流の様です。
このように既にビッグなスターが登場しており、ヒップホップが影響力を持っている世界で、ビートルズの楽曲を発表してもそこまでの注目を浴びるとは正直思えません。ビートルズという音楽を下敷きにして、世界のポップミュージックは進化してきたのですから。
その原点を今更新曲として発表しても、一部の音楽マニアにしか刺さらないでしょうね…。
本作のヒロインであるエリー。彼女を演じているリリー・ジェイムズ。彼女があまりにも魅力的すぎる!!あんな美女がマネージャーとして支えてくれていたのに、ジャックは10年間も何をしていたのか!?
あの2人が恋人ではないという設定に違和感がありました。別に恋人同士でいいじゃん。ジャックが馬鹿みたいに売れてしまって2人の間に溝ができるけど、ラストで心が通じ合ってハッピーエンド。この方が自然だと思うけどなー。
リリー・ジェイムズは非常に魅力的でしたが、エリーの「私と仕事どっちが大事なの?」的な態度には正直げんなり。それと、ギャビンがあまりにも気の毒。まぁ、あいつもすぐ別の彼女作ってたけど。
ジャック同様、ビートルズの記憶を持ったまま転生したあの二人は結局何だったのだろうか?もう少しあの人たちの説明をお願いします。
ジョン・レノン登場はやはり感動。この映画、ココがやりたいだけだったのではないかとも思っています。
せっかくまだ2人もビートルが生きているのですから、彼らも映画に登場していれば評価が上がったのですが(ポールはこの映画の企画にあまり乗り気ではなかったらしいので無理だったのかも知れません…)。
70代のジョン、ポール、リンゴがペニー・レインでジョージの思い出を駄弁っているシーンとかあったら最高だったのに!
ジャック自作の曲、「サマーソング」ですが、これはもっと作中効果的に使用すべきだったと思います。
ラストシーンは「オブ・ラ・ディ、オブ・ラ・ダ」ではなく「サマーソング」で締めるとか。ラストライブでこの曲をエリーに捧げるとか。そういう印象的な使い方をして欲しかった。
割と良い曲だったのに、ちょっと扱いがもったいないと思います。エド・シーランのマネージャーにディスられて可哀想…。
ビートルズの楽曲がたくさん聞けるので、ビートルマニアにはオススメの映画!反面、ビートルズに興味がない人には退屈かもしれません。
取り敢えず、ビートルズに巻き込まれる形で消滅してしまったオアシスが可哀想だと思いました。この世界線のリアムとノエルは何やってるんだろう?
ビートルズに彩られた素敵な愛の物語
良かった!観てよかった!
爽快なテンポと不朽の芸術的音楽、それが示すものは最終的には何にも邪魔されることのなかった愛でした。
冒頭で64歳になっても〜というくだりがあったが、その伏線が見事に回収されて大満足。
ジョンは愛に生きて、きっと愛に満ちた64歳を過ごして、今でも自分の世界を幸せに生きているんだ。
ジョンやオノ・ヨーコをよく知るファンが見たら、あの描写は余すところなくたまらないんだろうな。
ジョンが愛に生きたからこそ、この映画がつまるところ示すものは愛なのだと。製作者のビートルズへのリスペクトとこれまた愛を感じた。
ジャックの1番の理解者で、だれよりも成功を祈っていたからこそ、本当は絶対離れたくないのに、でも笑って送り出したい、応援したい、でも会いたい側にいたい、好きでしょうがない、そんなエリーの葛藤が、もどかしくすごくすごく切なかった。
そして、ジャックだってとっくに自分の気持ちに気づいているのに、いつまでたっても煮えたぎらないもどかしさ。
大抵色々なことを天秤にかけなきゃいけないものだ。
どうしようもならない、自分でもどっちにも転べない気持ちってあるんだよなあ。。。
そんな葛藤を、さすがはリリージェームス。見事な表現力!!!
ビートルズのいない世の中と、虚の名声をどのような形で収めるのか、ワクワクしながら観ていたが、満足の最後だった。
ちょいちょいビートルズと共にこの世に存在しないこととなっていたもの達。。そしてジャック同様、元々の世界を知る2人の人物。。どんな共通性があるのだろうか?
コカコーラ、シガレット、oasis、ハリーポッター。。
イギリス??(コーラとシガレットはピンとこないが。。)
ロッキーいいキャラ!
ロッキーの更生の過程も良かった。空っぽだった人生に生きがいができた。
音楽は他人の人生をも変える。
デブラ、クール!めっちゃかっこいい!!!
見たことあるな〜と思っていたら、女性版ゴーストバスターズの人か!!あの時も一際オーラがあったけれども、今回もだいぶいい味出してる。
泣きドコロあり、笑い大いにあり。
お洒落な言い回し、いつまでたっても冴えない主人公とロサンゼルスの煌びやかな対比。
そして最後には、ずっとずっと宝物のように温めてきた美しい愛に心が温かくなった。
野外映画、絶叫映画でみんなで歌いながら、泣いて、もう一度楽しみたい映画!
お金よりも名声よりも大切なものがある。それに気付いた人は幸せになれます。
ビートルズより、S&Gやカーペンターズを聴いていた気がします。
この作品も、ビートルズを知らないと楽しくないのかと敬遠していました。
けれど、リリー・ジェイムズがヒロインと気付いて鑑賞することに。
音楽への熱意はあれど、パッとしないミュージシャンの主人公。
必死に主人公を音楽の世界につなぎ止める幼なじみのヒロイン。
こういう設定は大好きです。あぁもっと早く観ればよかった。
☆
地球規模で停電発生。あらら。
車に跳ねられさあ大変。
気がつけば病院のベットの上。
そして、誰もビートルズを知らない世界に居ることに気付く。
誰も知らないなら、ビートルズの曲を自分が歌ってしまえと思い立ち…
お話自体は、ビートルズを知らなくとも共感できるとても良い作品でした。
聞いたことのある曲がいっぱい。
聴いたことのない曲も、たぶんビートルズなのかな。
そんなことを想いながら、ハラハラドキドキしつつもハッピーエンド。
と、
日本の漫画に、設定の似た作品がある気がしました。
ビートルズの曲が知られていない世界に来てしまい、自分が歌う。
うーん
着想は確かに似ていると思いましたが、
「歌う目的」が違っているように思えましたので、まあいいか。
最後に
ビートルズって、やはりすごいなと再認識しました。
ここまで世界規模で名前が知れたアーチストって、日本人にはいるのかな。
いないのかな。
…
そういえば昔、
「ずうとるび」って居ましたね。
なんか懐かしい。
☆映画の感想は人さまざまかとは思いますが、このように感じた映画ファンもいるということで。
タイトルなし(ネタバレ)
誰もが知っている世界的なバンド、ビートルズが存在しない世界。そんな世界はビートルズファンの自分は想像したくないけど、この映画の素晴らしいのはその仕掛け。ビートルズが存在しない世界で、ビートルズを奏でることで、ビートルズが存在する世界の素晴らしさを描くというもの。うまいね。ほんと。イエスタディがこの世界に生まれた瞬間に立ち会えたような興奮を体験させてくれる。
ただ気になったのは物語の結末。盗作に過ぎないビートルズとの折り合いをどうつけるのかという問題。そこにもちゃんと観客を納得させるエンディングを用意したのはさすが。設定で引きつけて、ちゃんと真実は明らかにして辻褄を合わせ、それでいて爽やかにハッピーエンドにする。エンタメ映画のお手本。
素晴らしかった
ビートルズの曲を歌詞の字幕付きで聴けるのがすごくいいし、演奏もアレンジも歌も素晴らしい。「ミスターカイト」がめちゃくちゃだったと言われていたのだけど、どんなだったか聞いてみたい。ジョンが世捨て人のような生活で、しかし生きていて泣ける。どんなに圧倒的な才能があっても世に埋もれている人はいると言いたいのかな。ヒロインが一点の曇りもない気持ちのいい美女で、ハッピーエンドが気持ちいい。負の側面が無さすぎて絵に描いた餅みたいでもある。マネージャーのおばさんもあれはあれで正しくて、ああいった人が世間をかき回していろいろな刺激をくれるのだろう。
ビートルズの凄さを確認するための映画
映画的な評論だと、役者はいいが、脚本はありがちで先が読めてしまい退屈、という風に簡単に書けてしまいそうだが、この映画の真価はそういったところにはない。
役者や脚本やカメラワークなどはまあ、どうでもよいのだ。
モスクワのライブハウスでエド・シーランと作曲バトルをするシーン。
シーランの演奏する「penguins」はまず非の打ちどころのないフォーキーなラブソングだが、そのあとにピアノソロで演奏される「The Long and Winding road」。
これは、もうイントロから勝負ありで、格が違う。というか、品格が違う。
シーランが「おめでとう。僕はせいぜいサリエリで、君はモーツアルトだ。」とつぶやいたとき、この映画はもう完成されてしまった。
欲を言えば、彼女と寝るシーンで「Happiness is a warm gun」を入れてほしかった、とだけ書いておこう。
愛こそはすべて
ビートルズの存在しない世界とは、
あくまでバンド結成していない世界。
要するに、ビートルズのメンバー4人は
世界のどこかで暮らしているという概念。
劇中でビートルズの楽曲が流れるたびに
体の芯が震える感覚がして、自然と涙が流れた。
自分はまだ20代だが、
こうしてビートルズの存在を知れること
そして世界観に触れることができるのは
父親のおかげなのだなぁと黄昏ました(笑)
主人公ジャック・マリクのビートルズに対しての
尊敬と愛が伝わってくる作品。
映画では、主人公がビートルズの楽曲を
歌うことへの罪悪感と愛の葛藤が描かれている。
コメディ要素も多数盛り込まれており、
最後まで飽きることなく観れる。
期待を裏切ることのない
ハッピーエンドで映画は終わる。
この映画を一言で言うと
「All you need is love」
というレビューをビートルズのイエスタデイを
聴きながら書き、そしてまた泣く(笑)
ps.エドシーランも最高です👏
平和で優しい映画
体が重くて映画を見るか迷ったけど、ちょうどいい時間は次の週はないかもしれないので、思い切って見に行った。結果、気分良く映画館を出られた。
主人公も地味、設定もよくあるパラレルワールドもの、派手な演出もなし。でも、地に足が着いてるというか、普通の人間が共感できる映画だった。しかも、誰も死んだり傷ついたりしない。気持ちがほんわかした。
ビートルズの曲ありきの映画なので、バンバン名曲が流れる。あーいいねぇ、やっぱ。確かにこれら名曲たちが聴けない世界は、つまらないわ。
自分的にツボだったのは、やり手マネージャーのデボラ。言うこともやることも、まさにギョーカイ人。海を見下ろす豪邸のベランダでヨガ(笑)
バスにぶつかって違う世界に飛ばされたジャック、元の世界ではどうなったのかな。元のままだったら、ビートルズを結成しなかったジョン・レノンのように、音楽をやらない人生になってたりして。
ビートルズの偉大さ
ビートルズの偉大さを再確認。
パクリであることを責められるかと思ったら、ビートルズを残してくれてありがとうという考え方にやられた。
ジョン・レノンがもしも生きていたら… 愛する人に愛を告げればいいというのもジーンときた。
エド・シーラン、よく出たな。
エリーかわいい。
見やすい
私がニワカ過ぎて、恋愛映画にビートルズをくっつけた感を感じてしまったが、ファンの方なら映画に出てくる場所のあれやこれやが宝石なんだろうなと思いました。
このままでもなかなか良いのにもっと素晴らしいと感じれたのかと思うと自分にガッカリしましたわ。
リリージェームズの献身に乾杯
なろう小説?
コーラもタバコも無い、そして多分ドラッグやテレビゲームもない現代なんて、確かにありえない
それとビートルズがいない、が等価値なのはバランスを保つ意味でも「成る程それは退屈だね…」と思う
音楽文化はあるけど、あるはずだった音楽(ビートルズ)が無い事によって影響を分かち合えなかった結果がこの作品世界にはある
確かにビートルズは音楽文化の歴史に欠かせない存在だし、この映画の作りや満足感で言えば申し分ないんだけど、しかしこれは「主人公が自分を取り戻すまでの長い物語」なのでビートルズの曲はアイテムだし、この映画の正体は、"SFを加味した恋愛映画"である(コメディではないよね)
しかし傑作
映画とはこうありたい
この世界では存在しなかった天才達の曲をこの物語の主人公、ジャックが自分の曲として世界に広めたところで罪悪感が生まれるか?
ここが秀逸なのは、その罪悪感を持ちつつも、名声にとらわれる…と言うよりも、ビートルズが偉大すぎてその感覚を凌駕している感じさえするのだ
作中、エドがプライドをかけてジャックと勝負すると言ったシーンが象徴的だけど、ジャックは10年売れなくて気持ち的には一度ドロップアウトしていた
これが現役バリバリのミュージシャンなら、ここぞとばかりに我を主張して周囲をガッカリさせるシーン
でも自分の曲はボツになってもそこはアッサリ諦める謙虚さがある
そりゃそうだよ、だって比べられてるのはビートルズだもの…
けど、誰が歌っても売れるなんて事はありえないんだから少なくともその点はジャックが評価されていい
だってボーカルを変える選択肢だってあったんだし
この世界では存在しないアーティストの名前を出したところで「精神科へ行け」と言われるだけだと思うし、そのジャックの自白を証明するのは無理なわけだから、この世界では"ビートルズ"ではなくて"ジャック"でいいと思うし、実際問題、ビートルズの曲は伝導できても肝心のビートルズ自体は伝導できていない
だって存在しないんだし、ジョンレノンは殺されずに老後を生きている
野暮な蛇足なんだけどもしかしてこれ「昏睡状態から目覚めていないパターン」かも…
余談だけど、"なろう小説"の異世界転移を「洋画の本気」でやるとこうなるのでは?とも感じました^^;
ついでに想起してやまないのは、この現代社会においても「もしかして存在した筈の文化」なるものがあったかもしれない
そう思うのもロマンチックかもね
(*^ω^*)
ビートルズ愛
ビートルズ愛は特になく、設定が面白そう&音楽好きだからという事で挑戦してきました。
うーん、ストーリーはまぁそうなるよねという展開。ジョンレノン登場には驚きましたが。
主人公が交通事故に遭遇したあと、世界はビートルズの存在しない世界になっていた。(ビートルズの影響を受けたバンドも存在しない)誰も知らない歴史的名曲を自分の曲として公表し、スターダムを駆け上がる。
でも、この世界のどこかにビートルズを知っている人がいたら?自分の創作じゃないものを偽り続ける葛藤が描かれる。
最後はカミングアウトと、ずっと側で支えてくれた幼なじみとハッピーエンド。。
カミングアウトされたレコード会社の人、可哀想すぎです泣
そして莫大な損害賠償でしょ、これ。こんな幸せに家庭を持てないって!
論点はそこではないでしょうが、ストーリーとしては安易だなぁと思ってしまいました。
側にあるものに正直に向き合うというメッセージとビートルズの名曲たちに星3つ。
鳥肌ッ!
なんと大胆な脚本か…見事なIFの世界に誘われた2時間だった。
今の現代にビートルズが無かったら。
この発想に至った事が目から鱗。
主人公が奏でるメロディを僕たちはどこかで必ず耳にしている。でも、作品の人達は聞いた事がない。ファーストコンタクトがもたらす衝撃…僕らは当時のビートルズがどれだけの爆弾を抱えてたかを追体験していく。
それまでの世界をぶち壊す程のエネルギーだ。こんなリスペクトの仕方があるだろうか?
ビートルズを知らない世代もきっと多い。
ビートルズの楽曲が、世界にどんな風に受け入れられていったかを知る事になる。
作中の現代のエド・シーランは言う。
「かなわない」と。
こんなリスペクトのされ方、いや、やり方が残っていたとは思わなかった。
良いものは良い。
だが、それをなぞるのではなく再認識させちゃうなんて…感嘆しました。
そして、この主人公がまたいい。
このキャラを大絶賛したい。
彼はずっといい人で、ずっと控えめで、ずっと自信なさげで…ずっと弱者だった。
その背景がビートルズの楽曲がもつ優しさや愛とリンクしていく。
至高のカップリングに思える。
そして…
ネタバレとの注釈をつけても具体的に書くのをはばかられる程に、とんでもない隠し玉を、この作品は用意していた。
海岸にポツンと建ってる静かなコテージ。
彼がその扉を開いた時、俺は思わず右手で口を押さえ座席の背もたれに貼り付いて、文字通り固まってた。爪先から一気に鳥肌が立つ感覚を明確に覚えた。
その慈愛に満ちた瞳を携え、少しかすれた声で話す彼に心打たれた。
もし、あなたが未だに愛を発信できていたのなら、この世界はいくらかマシな世の中になっていたんじゃないだろうか?
78歳…その架空の年月に目頭が熱くなる。
「yesterday」から始まったセットリストは、どれも耳に心地よく、終始僕の体を動かそうとする。
いや、若干リズムを刻んでたと思う。
海外の映画館なら拍手喝采の幕引きだったろう。スタンディングオベーションの文化のない日本が悔やまれる。
エンドロールに流れる「hey Jude」が終わり映画館が明るくなるまで、ささやかな拍手を送り続けてた。
優しさに満ちた作品だった。
全てのキャストとスタッフに感謝を!
ハッピー!
設定が面白くていいし、
すっごく楽しいコミカルな映画だった〜
両親も友達も面白いし…
この世の奇跡の例に、カンバーバッチが抱きたい男に選ばれたことをあげてたり、、笑
ビートルズの曲が良すぎて、もっとしっかり聞きたかった!不満とまではいかないけど、あー終わっちゃった!もうちょっとお願い!みたいな気持ちにはなった笑
ただ、すごい期待値高く見てしまったせいか、終わり方に物足りなさを感じてしまった…
元マネージャーのヒロインを、ライブの画面に写して告白するシーンとかちょっとこっちが恥ずかしくなってきてしまって…
何もかもが上手くいって気持ちいい終わり方だけど、ちょーっと物足りなさを感じた。
歌はうまいし、ビートルズの曲も最高だし、ヒロインはすこぶる可愛いし、素敵な映画ではあった!
なんのストレスなく見れるからまた見たくなりそう。
Life Traveler…
ビートルズは有名曲を知ってるぐらいです。洋画洋楽共に薄い知識しか持ち合わせておりません。
どうもこの作品は所謂「なろう系」と呼ばれていたみたいですが、それらの作品とは色が違うと思いました。むしろ逆です。
ビートルズを自分以外知らない世界というのは、なかなか新鮮なアイデアだなと思いました。(まぁ終盤でそのコンセプト崩れますが)
音楽で成功していくというのは、誰もが夢見ることだと思います。主人公も10年も苦労して生活しています。
ビートルズというブランドを自分の力として発信できるというのはとんでもなく貴重かつチャンスです。誰しもそんな世界ならそのチャンスを逃すまいと思うでしょう。でも彼が成功していくのが約束されたのは、10年という苦労が積み重なってきたからだと思います。
ただ大きくなっていくたびに同時に失っていくものも増えていきます。最愛の"友達"も失ってしまう、自由にやってきたことも時代の流れで改ざんされていく。人って恐ろしいもんです。
どんだけでっかいステージに立っても、どんだけ売れたとしても、自分の力じゃ売れた気がしない…
そこで大きなステージ全部暴露。非常に爽快でした。この手の映画のオチはどうつけるのか…
普通の幸せでした。
人生における最大のテーマをオチに持ってきました。
誰も不快にならない最高のオチでしたね。
人生は続く。まだまだ続く。いいね。
グローバル
ビートルズをそんなには知らないけど、日本の漫画『僕はビートルズ』も読んでないけど、ビートルズが歌う愛は素晴らしく、そして、度肝を抜いたのは、小屋の住人。この人が生きてたら、時代(社会)はどうなってたんだろう?と再度、思わせてくれた。私はビートルズファンじゃないけど、ビートルズらしい映画だと感じた。
欲望と良心との間で苦悩する主人公、ビートルズの名曲が次々と登場
この映画では人間がお金や名誉を受け取る際のあり方が描かれていたような気がします。
全く日の目を浴びないシンガーソングライターが、人の作詞、作曲した曲を利用することにより、大手の音楽制作会社からスカウトされ、一躍スターに成り上がります。しかし、徐々に知名度、能力への評価が積み上がるにつれ、他人の曲を盗作していること、自分を偽りっていることへの罪悪感が自分の中で湧き上がってきます。小さい頃から身近にいたガールフレンドともすれ違い、精神はさらに不安定に。
葛藤と苦悩の中、ラストシーンでは大衆に真実を打ち明け、恋人にも告白することで元の落ち着いた幸せな生活に戻ります。
名誉と富を受け取っているときは、幸せを感じられたとしても、それがうしろめたいもの、周りの人を傷つけるようなものからであるとすれば、罪悪感は積み重なり、心にはどこか不安があり、本当の幸せは得られないと思います。自分自身がどれだけ努力できたか、周りの人をどれだけ喜ばせられたか、それがきちんと認められた時に本当の幸せは訪れるのだなあと感じました。
個人的に感じたことを書かせていただきました。
さいこうの二人だったね!
リリージェームズはこういう役ばっかりやればいいと思う…
華やかな感じではなくて、地元行くと唯一安心できる女友達みたいな??似合ってましたな!ラブシーンもさいこーでした
ストーリーは、あれ以外の正解ってないんじゃないかと思わせるようなオチ。
ビートルズを知ってる二人組の存在が良かったっすな〜〜、、、、本当に愛してるんやな〜ってなりました。なんやかんや全編を通して、愛に溢れた映画。友達もみんないいやつだしね、
あとダニーボイルの音楽の使い方は良いよね〜、BGMがビートルズアレンジしたみたいなメロディで、流石だった。
追記:
かんがえてみて、何が物足りなかったのか考えてみたけど、主人公のオリジナリティどこ行ったって話なんですよ。
ずっと主人公はシンガーソングライターを目指してたわけだと思うんだけどね、(学生時代はコピーバンドだったが、大人になってからは"サマーソング"やら曲も書いていたはず)それが、ビートルズ演奏するようになってからは、まるでそんなことなかったですよな感じで描かれる。なんか納得いかない。彼の欲望ってそこにあったんじゃないの?それがしたくて、それが夢だったんじゃないの?んでエリーもそれを応援していたわけだよね?友達も。
それなのに、中盤なんかずっと、エドシーランに従うかビートルズでいくか…の二択で悩むだけで、自分のオリジナルで弾く要素は全くないんですよね(多少のアレンジはあっても)
そこに劇中で言及するかと思えばそれもなく、ビートルズの歌を伝え続けていく主人公、で終わってるんだよね。例えば、人の楽曲を自分のものかのように歌う罪悪感だけでなく、自分の歌で売れない悩ましさや葛藤が見えていればもっと深いところまで描けていた気がするんだよね。
ん?いや、葛藤あったかな?サマーソング一回歌って、マネージャーにぼろくそ言われてたな。ただ、それくらいの信念だったの?という印象。やっぱりもっとそういう描写があってもよかったかな。
それで、最後、そんな葛藤もあって悔しさもあるけれども、ぼくの使命はビートルズの曲を伝承することだ、みたいな感じで終わっていれば格好良かったと思う。てか、そんな感じで終わっていたのかも。わからん。
ビートルズのいない世界
金や名声の為ではなく、ビートルズの曲を聴いてもらうために動く、その愛の形が素晴らしくハッピーでよかった。
最初のギャビンとのレコーディング、超楽しそうだったなあ。
しかしコーラ、タバコに続きハリーポッターまで無い世界だったなんて。あとは何が無いんだろう。
観終わってから気付いたけど、エル役はリリー・ジェームズさんだった。
リリーとジェームズってハリーの両親の名前!
偶然の一致になんだかニヤっとなりました。
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