アスのレビュー・感想・評価
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伏線強くてストーリーが置き去りに。
2019公開米映画です。 アカデミー脚本賞を受賞した「ゲット・アウト」のジョーダン・ピールが監督・脚本です。 US=United States すなわちアメリカ社会の黒人差別、資本主義社会を揶揄しているわけです。 この映画を理解するためには、アメリカの人種差別の歴史や「Hands Across America」、貧富の格差社会、登場するウサギが持つ意味など(キリスト教観点)の前知識が必要なわけですが高評価を上げている日本人のどれくらいが内容を理解しているんでしょうか甚だ疑問です。ハイコンテクストな映画ですね。 またクローンを示唆する「対称・背反」についても、この映画の大きなテーマとなっており、鏡を初めとして、鋏や双子、11:11など様々な伏線が散りばめられており、観るものを楽しませてくれますね。 オチについては序盤に出てくるスリラーがヒントとなっており、PVを見たことがある人は、序盤に気づけたかもしれませんね。同じジョーダン・ピール監督の「ゲット・アウト」と比べると多少伏線に重視しすぎたため、ストーリーがおざなりになった感が否めませんね。
本当に深い意味はあったんでしょうか
なんかしっくりいかない感じで?がいっぱいでした。 怖いというか分からない。 へー。と思っても、おー。とはならない。 ほいで?ってらなる映画でした。 分かることがオシャレなそういうアーティスティックな感性なのかな。
近年稀に見る理想的なスリラー映画
この作品は他の映画で観る、音でビックリさせるだけのホラー演出や中盤で大体分かってきてしまう浅い伏線などとは「格が違う」と言っても良いほどの質の高い映画。 主演のルピタ・ニョンゴをはじめとして、演者たちの演技力は凄まじいものであるが、それ以上にジョーダン・ピール監督の鬼才っぷりが異常なまでに伝わってくる作品。映画初心者である私が鑑賞後に思わずジョーダン監督について一日中検索し続けてしまったほどである。『ゲットアウト』をはじめ、数多くの衝撃的な作品もあり、これからも更なる期待ができる。
ワケの分からない話は怖い
家族でバカンスに出かけると、別荘の前に自分たちとまったく同じ顔をした4人が立っていた。 彼らは何者なのか…。 ワケの分からない話は怖い。 この話ワケの分からないまま終わるのかなと思ったら、ちゃんとした筋がありました。
レビュー
ゲットアウトで衝撃を受けたため、高い期待を持って鑑賞。そのためか、面白い…が…ってなってしまった🦊💦 フラットな気持ちで観れば、間違いなく面白いのだが、やはり大きな設定がサラッと流れるあたりで、モヤモヤが出てしまいました😇 相変わらず脅かし方や不安にさせ方は、レベルが高く楽しめます✨
みんなで手をつないで、さぁ歌おう! ♪うぃあ~ざわぁ~
WOWOWの放送にて。 ホラーの新境地かな、という印象。 監督&脚本のジョーダン・ピールという人、コメディアンだということでコントの脚本・演出なんかでも才能発揮してたのだろう。 まず、何より発想が斬新。これは『ゲット・アウト』に引けを取らない。 自分達とよく似た家族に襲われるという、とてつもない恐怖… ただ、襲われる描写は従来のスラッシャーと比べて新味を感じられないのが物足りない。 なんとか逃げ出した主人公一家が街で目にする光景、これがまた斬新だ。 スラッシャーは閉じた環境で事態が進む場合が多いが、街中がこんなことになっているのはゾンビ映画くらいだろう。 彼らが何なのか… 映画の冒頭で何千キロにも及ぶ知られざる地下道の存在が語られ、「ハンズ・アクロス・アメリカ」の活動を報じるテレビニュースが流される。 そして、ルピタ・ニョンゴのクローン(ドッペルゲンガー?)が語る、彼らが作られた存在でありながら葬られたのだという真相。 ここで残念ながら自分は興醒めしてしまった。 あまりにも無理がある。 彼らが自分たちの責任ではなく阻害された存在であることで、この映画に社会的なテーマを持たせたかったのだろう。 それは解るが、なんとも。 全ての人にクローンがいて、地下で同調した動きをしていたというのは、説得力がなさすぎる。 ホラーとしては、訳が分からない存在のままの方がよかったと思う。 「ハンズ・アクロス・アメリカ」に繋げたのは、あの活動を揶揄する意図があったのかもしれないが、単に不気味に見せる効果があった。 あの程度に少し風刺意図を感じるくらいに抑えておけば、純粋にコワ面白い映画として楽しめたと思う。 ルピタ・ニョンゴのどんでん返しの〝秘密〟も物語としては面白いのだが、あの説明があったがために逆に矛盾が浮き彫りになってしまった。
カメラワークと音楽がとても個性的
前作の「ゲットアウト」はサスペンスで今回はホラー。 最初から最後まで怖くてドキドキした。 しかし途中で少しコメディタッチが混ざり込む。 さすがジョーダンピール。 そして油断させた隙に、ドキッとさせる。 気持ちが壊れそうになった。 ジョーダンピールの作品はカメラワークと音楽がとても個性的で、次回作も楽しみ。
怖さは途中まで
夜の遊園地から始まり、鏡の部屋、オープニングの捕らえられたウサギと音楽が不気味に感じてなかなかいい出だし。 ある夜,家の外に不審者が!同じ姿形の4人に襲われて何とか逃げる、、、ここまでは面白かった。 この後の展開が話が大きくなりすぎて逆に恐ろしさが半減してしまったように感じた。 ラストでのアデレードの真実で盛り返したかな😨
怖いのは怖いけど・・・
怖いのは怖いけど・・・不気味という意味での怖さ。 表情や動きがとても不気味。 それほどグロさはなく、衝撃シーンもほぼない。 心理面での怖さも・・・少し拍子抜け。 発想はいいと思うので、もう少し脚本がしっかりしていれば 「ゲットアウト」のようになっていたかも・・・少し残念ですね。
トラウマ級の怖さ
いつもなら酷評する内容のはず。それというのも、開始早々深い眠りに落ちてしまったから。不気味な導入部を期待しながら、「やつら」が襲ってきたころまでは覚えているものの、そこから先は闇。目覚めてみたらもう、不条理な戦いが始まった後だった。 それでも、この怖さはなんだ? 感じたことのない怖さ。いや不気味さというか、現実の中にはさまったわずかな違和感のような感覚。どうして彼らは直接的に攻撃してこないんだろう?どうしてハサミを持っているんだろう? どうして?どうして? 私が映画を見た感想を誰かに伝えるとしたら、ほとんどはお話の見事な構築ぶりと、何と言っても大画面から伝わる映像の迫力。お話はほとんど理解できないままだったのに、こんなに感情を揺さぶられた映画も珍しい。それどころか、もう一度コンディションを整えて、映画館に見に行きたいとすら思っているのだ。 『ゲット・アウト』の時に感じた、期待外れ感。不条理なおとぎ話に対する不満を、この映画では拡大してむしろ説明を省いたような印象を受ける。「見たまんま、感じて行ってよ。」とでも言いたい監督の言葉が聞こえてくるようだ。 そういう意味で、分からないなりの面白さが、この映画にはある。 2019.9.24
う~ん
テンポが悪く、途中で断念しそうになった。 最後まで見たけどつまんなかったなぁ。 ドッペルゲンガーたちが主人公家族を襲いにきたシーンが本来1番ハラハラするシーンだろうにそこが1番退屈だった。 あと、日本映画ばりに画面がずっと暗くて今どうなってんの?って思うことが多かった。
スケキヨな仮面と攻殻機動隊な音楽が良い。
ジョーダン・ピールの画と構成のキューブリック的な潔癖症気味几帳面さを買う。 それ故に全部説明し切る蛇足感が惜しい。 スクリームな滑稽さも加わって、尚もエレガントである不思議。 余程のハイセンスと見よう。 スケキヨな仮面と攻殻機動隊な音楽が嬉しい。 私的年テン上位。
変化していく対比構成とラストのどんでん返しの妙
幼少期に自身のドッペルゲンガーと遭遇したことによりトラウマを抱えてしまった女性アデレードウィルソン。 夫と2人の子を持つ母となった彼女が家族旅行に出掛けた先で家族全員のドッペルゲンガーに遭遇する恐怖を描いたホラー作品。 2017年の『ゲットアウト』にて第90回アカデミー賞脚本賞を受賞したことが記憶に新しいジョーダンピールによる監督作品。 主人公家族をはじめ、全米の人々にドッペルゲンガーが出現し、殺戮が行われるという終始恐怖連続の作品であった。 今作は何よりも演出力がピカイチでアメリカの社会事情を皮肉った比喩が多く盛り込まれているのが特徴的であった。 それを象徴しているのがウィルソン一家がドッペルウィルソン一家に追い込まれ、別荘のリビングで対面した際に、アデレードのドッペルであるレッドが放った「私たちはアメリカ人だ」という一言が全てを表していると感じた。 アメリカ社会における白人と黒人という人種差別や富裕層と貧困層という格差などを地上の人間と彼らの負の側面だけ与えられた地下のクローン人間の対比で表現し、社会的弱者を見捨てるアメリカ社会に警鐘を鳴らす表現を取っている点が本作のメインテーマと感じた。 またホラー作品としても長男の名前がジェイソンだったり、ドッペルゲンガーの武器がハサミだったりと80年代のホラー映画へのオマージュを盛り込んだり、自分そっくりの人間が襲いかかる恐怖などを十二分に描かれてたりと質も高く感じた。 ラストシーンの背筋が凍るような恐怖が痛烈に脳裏に焼き付く一方、上記のテーマを踏まえるとあのラストはドッペルゲンガー(社会的弱者)にとっての希望とも呼べるのではないかという解釈もできる為、単なるホラー映画と括るには難しいメッセージ性の高い作品と感じた。 とりあえず観賞後しばらくは夜中自宅の外を覗くことができなくなると思う笑。
現代社会の比喩のような
主人公たちに襲いかかるのはその複製たち。我々を襲う敵も我々。育ってきた境遇以外に我々と彼らに違いはない。虐げられてきた者たちの逆襲。 物語の見方を変えれば現代社会の比喩のように見える。 所得格差が拡大し、富が偏在する現代社会。恵まれない境遇で暮らす人たちはなぜその境遇にあるんだろうか。もし努力してもはい上がれないなら、それはなぜなんだろうか。 努力が報われないことがもし明らかであるなら、手近にある武器を手に取って戦うしか彼らの道はないのかもしれない。 さらに、ちゃんと怖かったので、物語のラストでああいう入れ替わりが明かされるとは思わなかった。物語としてひとひねり。
自分たちとうりふたつの謎の人物が襲ってくる、という不気味な展開が面白い。
音楽も良かった。 ただちょっと釈然としない設定というか、ホラーというよりSFにするのならば、 もうちょっと具体的な説明が欲しかった。 個人的には寓話的なままの方がより良かったと思う。
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