ガルヴェストンのレビュー・感想・評価
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やっぱ馴染みます
他愛もないと言われても仕方がないが、これは好きな作品と言える。こんなアメリカ映画を死ぬほど観てきたし、これからも観続けるんだろうな〜
とにかく主人公のヤクザな中年男ロイ(ベン・フォスター)が渋い。甘さがないから共感できる。
彼と逃避行する少女ロッキー(エル・ファニング)は義父にレイプされ子供を産み、そして義父のもとから逃げてきたようだ。いわゆる「女」を感じさせないファニングは好き嫌いが分かれると思うが。
果たしてこの物語をどう終わらせるかだが………その終焉は実にあっけなくクールだった。
監督は繊細なイメージの女優メラニー・ロラン。ハードだがやはりセンチメンタル!ガルヴェストンの海と太陽とロッキーの笑顔が!
エル・ファニング推し
組織に捕らえられ、殺されかけていた売春婦役に、エル・ファニング。
組織に切り捨てられ、命を狙われる殺し屋役に、ベン・フォスター。
裏社会のボスからの、ふたりの逃避行を描いた、アメリカの映画なんですが…
なんか、アメリカっぽくない。
『レオン』をはじめとした、フランス映画っぽかったなぁ。
事態の解決にエネルギーが割かれず、心がどうあったか、情緒ばかりきれいに描こうとしていて。
エル・ファニングの肢体(ヌードにあらず、水着やダンスのドレス)や表情ばかりが印象に残っています。
Happy endではなく、切なさだけが漂っていたのもアメリカっぽくなかったなぁ。
哀愁のガルヴェストン
ありきたりなのにありきたりではない
ストーリーを繋ぐエピソードはどれもどこかで見たことのある〝ありきたり〟なものなのに、ラストまでのすべてを見届けると、なぜかじんわりと程よい重量感を伴った静かな感動で満たされる、そんな映画です。
自分だけの天使を見つけて、その天使に殉じることに生きがい(死にがい?)を見つける。これって、男にとっての理想的な人生スタイルのひとつだと思います。そんな男にとって、あのラストの出会いは自分のやったことが思わぬところで大きな実りをもたらしたことまで悟れたわけで、これ以上ない至福の時間だったはずです。
エル・ファニングだからこそ天使たり得たし、女性監督のメラニー・ロランが男心の琴線に触れてきたことにびっくりです。
HELL IS REAL
ベタな題材のオンパレード
アメリカのアマゾンでは、配信中
この作品のポスターを見ると何かを見据えた一見晴れやかそうな顔立ちをしている女性の有望な未来を予見するようなものと捉えがちになるが、いざ映画のシナリオとなると真逆のようなものとなっている。あまりにも暗い内容にどこに救いがあるのか見つけるのに苦労をするもので、観光地とされるガルベストンの海がまぶしいぐらいに明るいものにもかかわらず、それが感じられないくらいなものとなっている。それが原因かどうかわからないが、原作者であり本作の脚本を書いた方が、脚本家としてクレジットに載るのを拒否してしまっている。
有名女優の姉を持ちキャリアも同年代の女性の中ではピカ一の女優、個人的には今年になってから2度目の作品となる、ノリに乗っている人エル・ファニングその人である。姉よりも10cm近く長身で、体重の増減を繰り返し、暗い作品ばかりに出たがる姉とは違い、彼女の未来はすでに姉をはるかに超えようとしている。まだ若干二十歳にもかかわらず演技力は評論家からおおむね支持を受けている。本作は彼女のファンなら必見と言ってもよいと思われる。ただし、内容は行き場を失いそうになるので注意が必要となる。
これをサスペンスとだけ捉えてしまうとつまらないものとなり、中盤の展開の遅さを理解できない方には観るのをあきらめてもらうしかないとだけ言うことが出来る。
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